オバケなんてないのか？
心霊
集中解体も佳境にさしかかるぞ！
ボクらは
そのものズバリを見る事が出来ず、常に暗示によってコントロ
ールされ，その上，こうだと思い込んでいる記憶まで絶対的に
信用する事が出来ない。
こうなってくると「霊体験」なんていうファンタジーなものは
大きくこういったボクらの性質に左右されるだろうと想像する
ことは難しくないよね。
しかもこれまでの解体で見てきたように
脳はまだまだよく分からないことが多すぎて、一見不思議に見
える現象も本当のところなんでもないことが多いんじゃないか
な？ つまり，不思議なのはそんな事実があるからじゃなく
ボクらの知識がまだ足りないだけ
ということも出来るだろう。古代のニンゲンが台風を、雷を、
日食を恐れたように、ボクらは心霊を恐れ、霊体験に驚愕する
んだね。現象の原因が分かればそれはもう神秘ではない。意味
のない恐怖も過去のものになる。
でも，でもだ。
科学がすべてを解決出来る訳じゃない。このこともこれまで解
体を続けて来たボクらには分かってること。たとえ誰かの脳を
取り出して，ありとあらゆる実験、分析、評価をやり尽くして
も，ボクらが手にするのはごくわずかな真理の輝きと、それを
上回る新たな神秘なんだよね。
じゃあどうなの？
まあそう焦らないで。
心霊とは何か？
これは、あるとかないとかを超えた面白いことにつながってい
くんだ。もうちょっと付き合ってもらおう。