偏った健康志向は「貧乏な血液」を作るもとになるから要注意 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

血管の筋肉の原料となる食べ物はタンパク質だとお話ししてきましたが、どんなに血管が丈夫になっても、その中を流れる血液が健康でなくては何の意味もありません。

 

そのためにもタンパク質、糖質、脂質の三大栄養素をしっかりと摂ってほしいと思います。ポイントは"タンパク質中心"であって、タンパク質だけ摂っていればいい、というわけではありません。

 

血液を健康にするための食事についても触れておきますが、これは非常にシンプルで、バランスよく食べてしっかり水を飲みましょう、ということだけです。

 

私たちの体になぜ血液というものが流れているかというと、最大の目的は酸素と栄養素を各細胞に届けることです。しかしダイエットや偏った健康志向によって、糖質や脂質の摂取量を減らしてしまう。そうなると栄養バランスが悪い血液になる。そんな"貧乏な血液"になっている人が多くいるのです。

 

血液が貧乏だと何が起こるかと言いますと、まず思い浮かぶのが貧血だと思います。貧血とは、鉄分が不足することで赤血球が酸素を全身に届けることができなくなります。とくに立った状態では脳へ酸素が送れず、フラフラして倒れてしまうこともあります。

 

貧血のように症状が出ていれば対策は立てられますが、ビタミンAやビタミンB群といった栄養分の不足になると、生命に関わるほどの緊急性はありません。

 

ですからビタミンAやB群を多く含む肉や、ビタミンB1などを含む炭水化物はダイエットのために制限できてしまうわけです。

 

もちろん、肌が荒れるとか口内炎ができるとか髪の毛がパサパサになってくるとか、「足りていませんよ」というサインはちゃんと出ています。

 

本当はその時点で「これは糖質制限で栄養バランスが悪くなっているんだな」と食事を改善してほしいのですが、多くの人はそこでサプリメントで栄養を補おうとします。

 

しかしサプリメントに含有されているビタミンというのは、体には取り込まれず尿と一緒に排出されてしまいやすいという問題があります。

 

ビタミンというのは、化学反応する性質の強い栄養分です。たとえば水溶性のビタミンCはクエン酸とくっつく作用がありますし、脂溶性のビタミンは脂に溶けやすいので脂と一緒に摂取すると吸収率が高まります。

 

つまり、ビタミンは単体で摂取してもほとんど体に取り込まれないので、そういう意味でも一緒に他の栄養分、とくにタンパク質をしっかり摂らなくてはならないのです。