「カラダの酸化」が死に直結する病気の原因になる。積極的に取るべき“抗酸化作用をもつ食べ物”とは? | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
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50代を超えると健康の悩みは尽きない。世は健康食ブームだが、良かれと実践していた食事法や健康食品でカラダに害が及んでいたとしたら……。最新研究で導き出された食の新常識を総ざらいするとともに、健康寿命を伸ばす最強の食事術を徹底リサーチ。120歳まで長

生きできるカラダを手に入れろ!

 

◆血管を構成する細胞が酸化してもろくなると…

 

120歳まで生きるために避けては通れないのが「カラダの酸化」問題。管理栄養士の浅野まみこ氏によると「特に酸化の影響が出やすく注意すべきなのが、全身に張り巡らされた血管」だとか。

 

「加齢による機能低下があるとはいえ、本来血管というのは100年機能する臓器。血管を構成する細胞が酸化することでもろくなり、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血など、死に直結する疾病の原因となってしまいます」

 

◆“抗酸化作用”をもつ食べ物を積極的に取る

 

体内には酸化を防ぐメカニズムはあるものの「原点にして最強」と識者が口を揃えた対策が、“抗酸化作用”をもつ食べ物を積極的に取ることだ。

 

「抗酸化を謳う健康食品もあまたありますが、本当に“効く”抗酸化作用をもつ成分は野菜からしか取れません。

 

その代表格が緑黄色野菜。ニンジン、カボチャ、ほうれん草などに豊富に含まれるカロテンに体内の活性酸素を減らす強い抗酸化作用があります」(医学博士・満尾正氏)

 

◆調理方法によっても酸化度合いが大きく変化

 

「カラダの酸化」が死に直結する病気の原因になる。積極的に取るべき“抗酸化作用をもつ食べ物”とは?

 

また、調理方法によっても酸化度合いが大きく変化する。

 

「加熱処理温度が高ければ高いほど栄養素が変性し、酸化の原因となる活性酸素を過剰に産生させる物質が増えることがわかっています。

 

例えば同じ鶏もも肉でも、100℃以下で調理した『蒸し鶏』と、200℃で揚げた『唐揚げ』、300℃の炭火で焼いた『焼き鳥』を比較すると、活性酸素の産生量は蒸し鶏より唐揚げ、唐揚げより焼き鳥と加熱処理温度に比例して大きく変わっていきます」(満尾氏)

 

◆120℃以上の調理は活性酸素を過剰に産生させる

 

120℃以上の調理で発がん性が懸念されている「アクリルアミド」が発生し、活性酸素を過剰に産生させるという。

 

フライパンでの加熱調理ならさほど問題はないが、高温調理の代表格である揚げ物、オーブン料理、炭火焼きなどは年々減らしていきたい。

 

◆抗酸化作用をもつ食材

そのほか抗酸化作用をもつ成分を含む食材は下記にまとめたとおり。

 

【カロテン】

緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、ほうれん草、パプリカ)

 

【ビタミンC】

緑黄色野菜(パプリカ、パセリ、ブロッコリー、青菜類など)

フルーツ(キウイフルーツ、いちご、かんきつ類など)

 

【ポリフェノール類】

プルーン、リンゴ、赤ワイン、紅茶など

 

【ミネラル類】

海藻類(ワカメ、昆布など)、魚介類(桜エビ、ウルメイワシなど)、納豆

 

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【管理栄養士 浅野まみこ氏】

エビータ代表取締役。企業のレシピ開発、健康経営サポート、食のコンサルなどを行う。著書に『コンビニ・ダイエット』

 

【医学博士 満尾 正氏】

日本初のアンチエイジング専門病院「満尾クリニック」院長。『世界最新の医療データが示す最強の食事』など食がテーマの著書多数

 

取材・文/週刊SPA!編集部