“隠れ前立腺肥大”はこうしてチェック! 残尿感、夜間の頻尿 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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気温が上昇し、帰宅後のビールなどがおいしい季節。1杯飲んで気持ちよく布団の中へ入ったものの、夜中に尿意で目が覚める。ビールの飲み過ぎで尿量が増えただけでなく、前立腺肥大症でも夜間頻尿は起こりやすい。そんな隠れ前立腺肥大症のチェック方法を専門医に聞いた。

 【メタボに関係なし】

 米国の調査報告では、40代の約20%、50代では約40%、60代の約70%に前立腺肥大症が見られたという。加齢とともに増加する病気だが、40代でもまだ若いと安心はできない。

 日本泌尿器科学会認定専門医・認定指導医のやじま泌尿器科クリニック(神奈川県相模原市)の矢島通孝院長が警鐘を鳴らす。

 「一般的に、頻尿などの排尿障害があると『年のせい』と考えられがちですが、それらの症状を伴う前立腺肥大症は、病気のひとつです。40代でも発症します。遺伝的な要因やメタボ体形に関係なく、やせた人でも前立腺肥大症になるのです。

また、同時に別の病気として前立腺がんが潜んでいることもあるため、注意が必要です」

 症状については、まず別項の世界保健機関の「国際前立腺症状スコア」を基に作成した表でチェックを。

 【勢いがなくなる】

 前立腺はぼうこうの下に、尿道を取り囲むようにあるため、前立腺肥大症になると、尿が尿道へスムーズに流れにくくなり、残尿量が増えてしまう。

加えて、ぼうこうも肥大した前立腺に刺激されるため、「さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい」といった頻尿も起こりやすい。残尿感や頻尿は、前立腺肥大症の特徴ともいうべき症状だが、前立腺が肥大し始めた初期段階では、別の症状も見られるという。

 「比較的若い患者さんで訴えることの多い症状は、『排尿後尿滴下(てきか)』といって、尿の切れが悪く、トイレの後に、尿道に残っていた尿が水滴のように下着をぬらす症状です。

また、尿の勢いが落ちたと感じる方も多い。『何か以前とは違う』と感じたら、1度は専門医を受診してください」(同)

 前立腺肥大症は、徐々に前立腺が肥大するため、症状も少しずつ強くなるそうだ。20年前と比べて「尿の勢いがなくなった」と感じることも、受診のひとつの目安。

 【薬で症状改善】

 前立腺肥大症には、さまざまな治療法がある。最近では、前立腺を刺激する交感神経の働きを抑える作用の「α受容体遮断薬」が、治療のファーストチョイスになっているという。この薬の種類もいろいろあり、症状に合わせて使い分けをすることで、QOL(生活の質)を改善している人が増えている。

 「早期の段階で適切な治療をする人が増えているため、近年、前立腺肥大症の手術数は減る傾向にあります。最近、米国では、新たにED(勃起不全)治療薬が前立腺肥大症の薬として承認されました。日本でも、近い将来、新たな薬が承認されることで、治療薬のレパートリーが増えるでしょう」と矢島院長は言う。

■前立腺肥大症チェック! 

  最近1カ月間を振りかえり、次の(1)~(6)の項目で、「まったくなし0点」「5回に1回の割合未満1点」「2回に1回の割合未満2点」「2回に1回の割合3点」「2回に1回の割合以上4点」「ほとんど常に5点」で算出。(7)の項目は、トイレで夜間に起きた回数を点数にする。ただし、5回以上は5点とする。

 (1) 排尿後に尿がまだ残っている感じがあった

 (2) 排尿後2時間以内にもう1度行かねばならないことがあった

 (3) 排尿中に尿が途切れることがあった

 (4) 排尿を我慢するのがつらいことがあった

 (5) 尿の勢いが弱いことがあった

 (6) 排尿開始時にいきむ必要があった

 (7) 床に就いてから朝起きるまでに平均して排尿に何回起きたか

  以上の点数を足した合計が、0-7点は「軽症」、8-19点は「中等症」、20-35点は「重症」と判定される。