私の愛した〇〇 3 | KeyboardだってROCKだぜ

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引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストのよもやま話。

さてこのシリーズ。おそらくあまり人気のない、むしろ“自己満足系シリーズ”と化してますが💦いいんです、所詮ミュージシャンなんて承認欲求だけで生きてるようなもんですから。

 

3回目にして真打登場、もう今回で最終回にしてもいいくらいのコイツ。

そう、キーボーディストなら誰もが一度は名前を耳にしたことのあるであろう、【minimoog】です。

開発者たるモーグ博士(Robert Arthur Moog/1934.5.23〜2005.8.21)が、「私の名前は【ムーグ】ではなく【モーグ】だ!」と存命中に自ら表明なさいましたが、それでもなお敢えて自分はコイツを【ミニムーグ】と呼んでます、なんならコイツの固有名詞としてでも。

(moogの発音の由来や事情については各自お調べになってください。)

あ、ついでに書きますが、全部小文字です。【Mini Moog】ではなく【minimoog】、しかもスペースなしで。だってホラ↓

ね?

いやもうこの銘板見ただけで興奮します。

 

と、かなりマニアックに語ってますが、この調子で行くと100回くらいに渡りそうなので…。そのあたりをぜひ聞いてみたいという物好きな方は、どこかでお会いすることがあればどうぞ話しかけてください。ただし覚悟の上で(何のだよ)。

 

とにかく自分にとっては「いつか手に入れたいシンセのナンバーワン」でした(ナンバーツーは当然Prophet5)。とはいえ薄給ミュージシャンの身にはまあまあお高い、中古(※)なのに。(※オリジナルは1970〜1981年生産、その後2017年と2022年に再生産されています。)

で、オリジナルの中でも“前期型”と“後期型”というのがあってですね…(絶対みなさん飽きる話なので省略)

 

購入当時たまたま、少し前に手がけたとあるゲーム音楽の仕事(その頃色んな所謂“制作モノ”に関わらせて頂いてました)のギャラがポーンと振り込まれて、なぜだか「よし、これでムーグ買おう!」と思ってしまったのです(おい君、生活はどうする)。思い立ったが吉日、人生において最重要なのはタイミング。

そんなわけで現金をATMで引き出したその足で某ヴィンテージシンセ専門店に行き、その時店頭にあった3台を弾き比べて「これください!」と。

 

シリアルNo.は6000番台、前期型のだいたい真ん中くらいです。

 

そしてモノがモノなだけに(いわゆる“ヴィンテージ”)、調整後に引き渡されるとのこと。ケースは付属されなかったので、フライトケースも発注しましたチーン💸さらにはステップアップトランス(日本の電源電圧を100V→120Vに昇圧する機器)もついでにチーン💸

 

それから数週間。調整が終わったと連絡を受けた日、あるレコーディングで世田谷のはずれにあるスタジオに缶詰になってましたが、ディレクター氏に「ちょっと出てきてもいいですか?(自分の録音作業ではなかった時間)」と了解を得て、原宿にある前述のヴィンテージ専門店(知ってる方ならこれで店名バレますね)に車走らせて、まだケースはできてなかったので裸のまま車に載せて、スタジオ戻って早速デビューさせました。

 

それを皮切りに、とにかく色んなレコーディングで使いまくりました。

頼まれもしないのに持ち込んで「ここって、ちょっとリードっぽいフレーズあったらいいと思いません?」とか。もう使いたくてしょうがない笑

 

予想はしてましたが長くなりそうなので、今回はここまで。

後編はさらに深掘りすると思うので、無理に読まなくてもいいですよ😆