VAXPOPリハーサル | KeyboardだってROCKだぜ

KeyboardだってROCKだぜ

引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストの日常。

いきなりフライヤー、どーん!!
デビュー30周年なんだそうで、おめでとうございます。
“極上メロディ”とフライヤーに謳われていますが、看板に偽りなしです!一度聴けば口ずさめるほどに耳馴染みのよいメロディ。

さて30年前というと、俺的には“世界の音楽の中心はメタル!”とばかりにメタル村の住人でした(^^;
なので当時は、お名前だけは存じあげていた、関西のメタルバンド【FORT KNOX(フォートノックス)】のギタリストが、ポップ路線でメジャーデビューを果たした…という程度の認識しかありませんでした。まさかそのギタリストの方に後々お世話になるとは夢にも思わずで。公私にわたり大変良くして頂いてます。GOKI(吉永“GOKI”訓春)さんいつもありがとうございます♪

遡ること確か3年前、GOKIさんのバースデーLiveで数曲VAXPOPは演奏させて頂きましたが、今回はフルステージ11曲。
参考音源を拝聴してみたらば、キーボーディストがメンバーに存在しないにも関わらず、何ですかこのシンセまみれなアレンジはwそのうえピアノもオルガンも存在感アリアリで。まあ時代背景的には納得です。
※パーマネントメンバーでキーボーディストを配置せず、レコーディングではプロデューサー/アレンジャーがキーボードを録音、Liveではサポートメンバーで補うというスタイルが流行(?)した頃です。

演奏予定曲を譜面に起こし、いざリハへ。
ついでといっては何ですが、そこに至るまでの“仕込み”についてご紹介。※人それぞれなので、自分の場合は、です。

“譜面に起こす”といっても、この程度の簡素なものです。実際に使う時には紙にプリントアウトしますが、作成にはソフトを使用して、データで保存しておきます(作成ソフト固有のフォーマット&pdfの2種類)。
まずは構成、そしてキー(=調)とコード(=和音)。
さらにコードのトップノート(アレンジ上、指定があると思われる場合のみ)と、キメフレーズやバッキングのリズムを取ります。いわゆるセッションワークの場合はもっとシンプルですが、今回は“バンドもの”なので極力原曲に忠実に。【X-RAY】でもそうでしたが、お越し頂けるファンの方をガッカリさせるわけにはまいりません。
ちなみに5分前後の曲で、譜面に起こす所要時間は30〜40分(構成によります)。楽器はほとんど使わず、耳だけで取ります。絶対音感を与えてくれた両親に感謝m(__)m
そして今日のリハの目的は、全曲あたることと構成確認なので、シンセの音色については汎用的なもので対応します。アレンジの変更や、フレーズの取捨選択が生じる可能性があるので。譜面起こしている段階で、「あ、ここはA-○○番の音色が近いな」なんて考えてます。

とまあ、そんな感じの作業を経て、実際のリハーサルに臨みます。

連休最終日の日中、あまりにもスムーズに予定時間の30分前にスタジオ着。
暇を持て余して、スタジオ屋上にて一服。

定刻前にメンバー集結で、さあセッティング。
今日のところは1台ですが、本番はどうやらピアノ/オルガン/シンセの3台になりそうです…。

仮のセトリ通りに、頭から1曲ずつあたっていきます。1回で決まってしまう曲もあれば、要所の確認を兼ねて2回合わせる曲もありで。
原曲がF.O.(フェードアウト)の場合、VAXのメンバーが「あれ?どうやってたっけ?」と当時の記憶を掘り起こし、そして口頭で説明受けてセーノで合わせます。
他、『ここのフレーズ、原曲ではギターだけど、キーボードで弾いて』とか、ある曲のエンディングではその場でいきなり『ソロ!』とか、『イントロ前に、ちょっとピアノで何かできない?』とか。
もうなんでもアリです(^^)v

そんな感じでサクサク進み、演奏予定の11曲全てをあたって、残りの時間で頭から出来るところまで…で終了しました。

年明けにもう1本リハが予定されているので、それまでにプレイの精度上げて、音色仕込んでと。

まだまだ作業は山盛りですが、当日が楽しみですっ!
(後列L to R)
菅沼行蔵(Ba.) 小栗昌彦(Vo.) 山口PON昌人(Dr.) 吉永“GOKI”訓春(Gt.)
前列は…気にしないでください笑