幼児の頃からピアノに触れ、のちにエレクトーンに転身というキャリア初期(といってもこれで10年以上ですが)を過ごしたので、自分にとっては『弾けることが当たり前』として育ってきました。あ、キャリアの長さはどうでもいいんです、20歳からピアノをはじめてプロになったなんて方もいらっしゃいますから。【出会いの才能】を活かして、おそらく常人には想像もつかない努力を重ねられた結果だと思います。とはいえご本人は“努力”だなんてこれっぽっちも思っていないでしょうが。
そう、自分も同じように“努力”って感じたことないです。だって楽しくて仕方なかったから。鍵盤の【ド】を弾けば【ド】が鳴る、これは楽器として当たり前ですが、自分の思い通りに反応してくれることが楽しかったんだと思います、子供ながらに。
シンセの音作りについても同じ、仕組みを理解すれば、自分の思い通りの音色で鳴りますもの。
と、話が脱線しそうになりましたが、今回は演奏の話です。
そんな具合で、当たり前として鍵盤楽器に触れて来たので、『弾けない』ことが理解できない・しにくいのです(^^; まったく弾けなかった頃の記憶がないからだと思います。どういう過程で弾けるようになったか、ということですね。
10代後半から20代前半まで、楽器店のキーボード講師を務めていた時期がありましたが、この頃はまさにそれ。初心者の方に対して「なんで弾けないの?」でした。
スケール運指の基本、指くぐり。Cメジャースケールでいうとドレミファ…と弾いていく時に親指を中指の下にくぐらせる動作がありますが、これに難儀している様子を見るにつけ、「えー?なんで?」と思ってしまっていました(当時のレッスン生の皆さんゴメンナサイ)。
そうなんですよね、どんな楽器にせよ、演奏に求められる動作って、日常的な動作とは違うんですものね。それが“自然な動作”として身体に取り込まれるまではひたすら反復練習して、コツをつかむしかないです。ギターの【F】もしかりで。
さてかなり話は飛びますが、ある程度弾けるようになってからは応用力が必要になってきます。そして応用をきかせるための発想力も。
ここで面白いのは、音楽や演奏に対して、【理系的思考】を持つ人と【文系的思考】を持つ人がいること。どっちも一長一短で、両方をバランスよく持つことが理想(だと思います、たぶん)。
この意味は、わかる人にはわかりますきっと。なので敢えて説明は省略。
そんなことも踏まえつつ(なのかどうなのか)、ここ最近ブログやツイートでも記しているように、俺もまた改めて基礎からはじめてます。正確には、違った方向から基礎を見つめ直しているといった方がいいかも知れません。
おかげでこれまで“当たり前”にこなしてきていたことの“当たり前”がわかってきました(^^)b
さて、あとはどこまで行けるか、です。
音楽は、本気になってからが面白いんです♪