だからさ…(溜め息) | KeyboardだってROCKだぜ

KeyboardだってROCKだぜ

引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストの日常。

※画像はハロウィンにちなんで…でもないか。

プロ意識のなんたるか、です。

これまでずーっとお伝えしてきている通り、現実的な意味での『プロ』と言っているのではないわけで。

そこにこだわって難癖つけてくる方は、“それ(この場合は音楽活動)だけで生計が成り立つかどうか”というところを基準として引き合いに出して来るかも知れません。確かにそれはまぎれもなく『プロ』と言えるでしょう。

ならば問いたい。
メジャーデビューを果たし、プロダクションに所属していながら給料が手取り10万。生活が成り立たないので、演奏活動の傍らアルバイトで収入の不足分を補う日常。
彼はプロではないですよね?
『うん、それはプロとは呼べないね』という方はここでお引き取りください。さようなら。



しかし彼は、自分の全てを音楽に賭けています。時間が許す限り楽器を手にして、日夜演奏技術の向上のために自己鍛錬に励んでいます。時には友人知人のLiveに足を運んで刺激を受けたり、Youtubeを徘徊して未知の音楽に触れたりと、常に音楽と向き合っています。それはより自分を高めるために。同世代の若者たちが興じるような“遊び”には一切目もくれず。
そしてひとたびステージに立ったならば、自身の生み出す結果については一切の言い訳をしない。『時間がない』や『お金がない』などの泣き言は言わないのです。もちろん『今日は調子が悪かった』とも。
それは全身全霊で音楽に賭けているから。

そこまでストイックに音楽に自分を追い込む姿。これは立派なプロ意識であり、プロフェッショナルと呼べるのではないでしょうか?

ということを言ってるのですよ。屁理屈こねないでもらいたい。人の数だけ意見はあるので、同調を強制はしませんが。
けど実際に、そういうミュージシャンはたくさんいます。日本は、こと音楽に限って言えば、ショウビジネスとして成立しづらい国ですから。長年やってきているので、それは痛いほど身にしみてます。だってこんな狭い国土の狭いマーケットですから。ましてや“音楽が売れない”時代です。

それでも自分の才能を信じて、人前に出ることにプライドを持ち、自分への身入りや見返りのためよりも、“お金を払って観に来てくださるお客様を満足させるため”に演奏をする。まぎれもなくプロ意識だと思います。

チケットノルマを動員集客で果たすよりも、その対価を払う前提で運営されている、自身の趣味娯楽のためのバンドごっことは違うのです。決して否定はしてませんよ。それはそれですから。

ただ、求めてるものと想定しているゴールが違う、ってだけのことで。
優劣をつけた覚えもありませんし。

まあ、そこに身を置いてみないとわからないでしょうね。音楽に関わりのない方には特に。
『そんなのはただのバカだよ』
そうかも知れませんね。
けどバカになれるものがあるだけ、貴方よりは幸せかも知れないですよ?
そもそもミュージシャンなんて、みんな極度の【音楽バカ】です。


おあとがよろしいようで。