持病 | KeyboardだってROCKだぜ

KeyboardだってROCKだぜ

引き際を見誤った、金髪ロックキーボーディストの日常。

ドキッとするようなタイトルでアイキャッチ。

何のことはない、機材の話です。
愛用機材のうちのひとつ、【HAMMOND XB-2】。“コンボオルガン”と呼ばれるキーボード。先の【X-RAY 35th Anniversary Tour】10公演でも活躍してくれました。
下の画像、上段にセットされてるものがソレです。色んなものがゴチャゴチャ乗っかってますが、そこはお気になさらず。
1991年に市場に登場、てことはかれこれ25年以上前の機種。近年のモデルサイクルの切り替わりが早いなか、がんばってくれてます。いまだ愛用している同業の方もいらっしゃいますね。これを探してる、なんて奇特な若手もいますし。

ところが音源チップに不具合が出やすく、(簡単にいえば)まともな音が鳴らなくなってしまうという症状に見舞われるものが、経年とともに多くなってきているようで。
例えばこんな↓
俺所有のコイツも、今年の頭あたりからその症状が出てます。詳しく書くと長くなるし、楽器に詳しくない方にとってはチンプンカンプンな話になるので割愛しますが。ただ俺のは、不具合の程度としては軽度です。ほとんど演奏上は支障ない…というか気にならない程度です、聴いてる分には。

さほど楽器事情に詳しくない方は『ならメーカーに修理に出せば?』と思われるでしょう。ところが当のメーカーには既に部品の在庫がありません。
となると『じゃあ新しいのに買い替えれば?』て思いますよね?
いやいや、似たような音は出せても、同じ音は出ません。コレじゃないと出ない音っていうのがあるんです。

『コレじゃないと』といえばminimoog。
1970〜1981年の間に12,250台生産。楽器の世界ではヴィンテージと呼ばれる部類。
こちらはアナログ音源ですが、アナログゆえ1台1台音が違います、配線やハンダ付けに至るまで手作業なので。その人気の高さから近年復刻されましたが、それとて別物。

アナログ/デジタルの違いの説明は面倒なので省略。

ともかくこの手の古い楽器を使い続ける人にとっては故障・不具合は悩みのタネ。デジタル音源を採用する機材は音源チップに不良が出たらお手上げです。代用部品はまずありません。
そこでマニアは、自力で修理する方向性を探ることになります(あ、俺はマニアじゃありませんが)。どうせメーカー保証も切れてますし。『部品取り』用の同一機種を確保、それは壊れていてもいいのです、壊れている箇所が違えば、壊れていないところを組み合わせて直せます。俗に『ニコイチ』とかいわれる方法です。
中古楽器店のジャンクコーナー漁ったり、オークションを利用したり。
で、こうなるわけです↓
2台所有なんてまだカワイイ方です。友人知人の中には(部品取り用またはスペアとして)同じ楽器を3〜4台所有している方なんてザラにいらっしゃいますから。保管場所の確保が大変ですが、それもいい音を出し続けるためです。

自分の基準であるところの“いい音”を追求するのも楽じゃありません。これも一種の病気ですね(^^;