霊能者が見たエミリー再び3 | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様、こんにちは。蒲田乃セイウチです。
「霊能者が見たエミリー再び2」の続きです。

口コミ紹介制のみでクライアントを取る山田さん(仮名)の職場は、都内のものすごく何の変哲もない住宅地にある、びっくりする位無個性なアパートの一室でした。本当に表札もないので、知ってる人に連れてきてもらわないとどうにもならない場所。

そしてそのよくあるアパートのよくあるドアを開けた山田さんも、本当に日本全国どこにでもいる感じの女性でした。近所のスーパーやデパ地下でパートしていそうな感じの人です。テレビに出てくる変にピカピカした霊能者とか、そういう人にありがちなチャイナ風音読みの名前などもありません。そう言えばやたらえばってテレビ出てた占いオバサンいたけど、彼女はどうなりましたか?

山田さんは飾らなくてサバサバした女性で、とても話しやすい方でした。私の足のマッサージをしながら、ギリシャ情勢とかフリーメーソンとかいろんな話をしてくれました。何か霊能者というより、近所のおもろいオバサンって感じ。やっぱデパ地下のパート、向いてっぽいぞ。奥様客受けしそうです。高級洋菓子よりお惣菜系。

そして折りを見て、私はエミリーの話をしてみました。山田さんは私の足を揉む動きは止めず、そして私ではなく自分の目の前を見ながら、

「エミリーとアレックス。いや、アレックか」
と何やら人名を数え上げ始めました。アレックスなんであたしゃ知らん!誰だ!

「エミリーの目は緑だよー」

といきなり!青かと思ってたけど。こんな感じ?因みにちゃぶ台の上には、誰かが置いてくれたお供物のオニギリが一つ。


しかも、
「エミリー、デブ」
って!凄いデブではないそうですが。

リマさんには、
「痩せてやつれて気の毒な感じ」
と言われたエミリー。
そして私は、細い時と小太りな時のエミリーを両方ヒプノで見ています。若い頃は、横から見るとウエストが細かったです。でもフラッシュバック現象の時は、デブじゃないけどガッチリした感じ。日本だったらかなり大型。例えるなら骨太な和田アキ子。日本人の感覚だったらデブの部類かも知れません。

リマさんと山田さんの見たエミリーの年齢によっても異なるかも知れないし、見え方って人それぞれらしいというのが何ともはや。死んだ人って自由に姿を変えるそうです。あの世の住人は、コスプレに力を入れるんでしょうか。でもエミリー、チョロチョロしてないで容姿も統一しなさい!

そしてエミリーと会話しているのか姿を見ているのか、山田さんはいきなり横を向いてプッと軽く吹き出します。

エミリーはそんなに吹き出す程デブスだったのか?それとも寒いダジャレでもかっとばしたのか?
私はとうとう山田さんに質問しました。

「とどのつまり、エミリーって何なんですか?」