エミリーの生家で怪我をしました | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様、こんにちは。蒲田乃セイウチです。

本日は、エミリーの出身地のブルービーへ行って参りました。去年行ったのでもう良いやと思っていたのですが、スウェーデン人の友人がいきなりブルービーで軌道自転車に乗れるという話をし、それを聞いたら気になって気になって再び行って参りました。

去年ブルービーへ行った時、ブルービーには鉄道が走っているとばかり思っていたのに電車がなく、途中からバスで行きました。でも何とエミリーの生まれた時はブルービーには蒸気機関車が入っていて、今日乗った軌道自転車はその昔の線路の上を走るものでした。

夢を壊すようですが、私がブルービーに鉄道が走っていると思っていたのは前世の記憶ではなく、誰かに聞いたことがある情報だと思います、ハイ。

線路の途中で携帯電話の入ったジャケットを落としたことに気付き、歩いて元来た線路をトボトボ引き返すことに(下り坂で軌道自転車が勝手に走って行ってしまった)。

線路の上を歩くなんてまるで映画のようだわと、Stand by meが頭の中をよぎり始めました。線路の上を歩いたのも、自転車を6キロくらい漕いだのも人生初めて。

すかすbut, however,何気に大変でした。下り坂を軌道自転車の横についてる台に座ってシャーッと走るの、始めは楽しかったけど段々とスピードが着いてきて、落ちたジャケットを発見したけど自転車が止まらなかったので横から足を出してブレーキかけようと試みたら太いペダルに足を何度もぶつけて痛いの何の。エミリーには何か地元での足カルマがあったのでしょうか?

結果的には早くブルービー街中に着いたことで、目を付けていたバスターミナルそばのカフェ(飲食店は3件くらいしかないんだけど)でのんびり出来ました。大きな割りと昔の石造りの家がカフェになったもので、エミリー母のサロンパス母ちゃんの不倫相手チクリンが住んでいたお屋敷も、おそらくブルービーの街中にあったんじゃないかと推測が付きました。

そして軌道自転車のカギを借りた写真屋さん(ツーリストインフォメーションも兼ねている)で、エミリーの生家のそばの湖が、どうも街中からわずか3キロの所にあることが判明。

私は今まで、サロンパス母ちゃんがどうやって石造りのお屋敷のあるような所まで行っていたのか不思議でしたが、母ちゃんは徒歩でブルービー街中のお屋敷まで通っていたんじゃないか?という推測も付きました。

カフェで働くセルビア人のおじさんに、
「村に住んでるの?」
って聞かれたのですが、はじめ何のことを言われているのか分かりませんでした。いきなり「村」って言われてもさ、どこよ?「村」って?

どうもブルービーの住人は、ブルービーのことを「村」と呼んでいるっぽいです。そんなローカル用語使われても、ヨソ者には分からないですぅ。

このセルビア人のおじさんに言わせると、ブルービーの人間は、田舎者で農民で単純で視野が狭くていつも同じものばっか食べててバカなんだそうな。私にそんなにブルービーの悪口言っても仕方ないっぺ。
「まぁ先祖代々ここに住んでいたら仕方ないんじゃないですか?」
とフォローしておきましたよ、ブルービーの皆さん。明るい農村!都会に出ていったお子さん達は達者ですか?
因みにセルビア人のおじさんは、黒澤映画や三船敏郎が好きなんだそうな。

そういえばブルービーのカフェで、コーシーの値段が15クローネでお代わり自由でした。私が知っている限りのスウェーデン国内のカフェの最安値。ブルービープライス!

軌道自転車のカギを借りた写真屋のあんちゃんと上司のおっさんは、私が日本人か中国人かとディスカッションしていたそうな。おっちゃんは、私の顔立ちと発音で日本人!あんちゃんはいや、中国人!と意見が別れていたそうな。そういう所もめっさローカル。

写真屋のおっちゃんは、何で日本人の顔立ちを知っていたのか?あんちゃんは日本語を2単語くらい話せて、カフェのメニューにもsushiの表示がありました。ブルービーにも日本の風?ベタベタにスウェーデン風のカフェにいきなり寿司メニューって初めて見てちょっとびっくり。お蕎麦屋にピザ!みたいな感じ?ブルービー、何気にアヴァンギャルドです。

そこにお寿司食べなきゃ死んじゃうという客が飛び入り。でも今は夏で魚の鮮度が恐いので、セルビアおじさんのいるカフェではお寿司出してないそうな。

エミリーのような変ちくりんな霊を生み出したブルービー、さりげなく怪しいかも知れません。