スマホにとってGoogleドライブは、情報管理と整理のツールとしての利用を可能にしてくれる重要なアプリです。
スマホは、電話やメール、インターネット閲覧やカメラ、キャッシュレスなどのコミュニケーションや情報収集などの使い方が主となりがちですが、Googleドライブの利用によって、様々なデータの保存処理が可能となりパソコン同様のデータ処理が行なえ、かつ、場所を問わずアクセスできる貴重な情報管理ツールとなります。
このため、PCで編集したファイルを外出先でも編集ができ、他者との情報の共有も可能になります。
当記事では、あらゆるデータを扱え、編集保存ができるスマホでのGoogleドライブの利用方法をご紹介します。
なお、記事の文字数がアメブロの1投稿当たりの制限を超える関係で前編と後編に分割しましたので、引き続き後編をご覧願います。(後編:「Googleドライブの使い方④|Androidスマホでの各種使い方(後編)」)
Ⅰ.スマホにとってのGoogleドライブの利用価値
日常生活に必携のスマホですが、容量の大きいデータや扱えるファイルの種類に制約があるため、パソコンに比べて情報管理面での利用には制約を受けます。
しかし、Googleドライブを利用すれば、様々な種類や大きさのデータをクラウドのストレージに保存することができる上に、様々なソフトを使ってデータ処理やパソコンを含めた他の端末との共有などができどこでもアクセスできる強力な情報管理ツールとして利用できます。
1.Googleドライブとは
Google ドライブは、Googleが提供するオンラインストレージ(記憶領域)サービスで、スマホやパソコンからインターネット経由で写真・画像・音楽・動画などのあらゆる種類・サイズのファイルやフォルダをアップロードすることで安全にデータを保管することができます。
Google ドライブにアップロードしたファイルは「マイドライブ」に保存され、インターネットさえ繋がれば、他のパソコンやスマホ、タブレットなどから利用することができます。
また、Googleドライブ上では、パソコン上のWordやExcelに似た「Google ドキュメント」や「スプレッドシート」などのソフトを使って新規にファイルやフォルダを作成編集保管等ができます。
更に、他の人とのファイルの共有もできるので、家族で共有フォルダを作ってアルバムなどの整理を愉しむこともできるなど様々な使い方を可能にしてくれます。
Googleドライブの仕組みや使い方の詳細は以下のページでご確認ください。 https://ktnlifebusiness.com/sumaho-pc-24061/
2.スマホがGoogle ドライブを使ってできること
スマホは、ストレージ容量や機能面から利用範囲に制約がありますが、Googleドライブのクラウドサービスを利用することにより様々なファイルの保存や編集が可能となり、持ち運びができるという点ではパソコン以上の情報管理ツールとなります。
常時持ち運ぶスマホでGoogleドライブを利用すると、どこでもGoogleドライブにアクセスできGoogleドライブを通してパソコンなどと共同でデータ管理ができる上に、家族や他者ともデータの共有ができ、さらにスマホの利用価値が高まります。
1)あらゆる種類のファイルやフォルダをアップロードして保存することができる
Google ドライブはパソコンからも利用できるので、パソコンで使用できるファイルと同等のファイルを保存することができます。
従って、スマホの写真や動画、音楽、文章、表計算、プレゼンテーション、PDFなどのファイルを「アップロード」して保存することができます。
このため、次のようなことが可能になります。
①ファイルを整理したり、編集したりできる
②スマホで撮った写真をアップロードしてパソコンにダウンロードしたり、パソコンで作成したデータをスマホやタブレットで閲覧したりできる
◎保存及び編集可能なファイル
スマホでは処理できない様々なファイル形式やサイズの大きいデータであっても、Googleドライブでは対応可能となります。因みに以下の様なファイルは問題なく処理できます。
・テキストやWordやExce、PowerPointなどのアプリで作成された文書ファイル
・ PDFファイル(PDF化された取り扱い説明書や書類など)
・写真や動画ファイル(デジカメやビデオで撮影した写真や動画など)
・音声ファイル(音楽ファイルや録音した音声ファイル)
・スマホのアプリやデータのバックアップ
2)パソコンやスマホなど異なる端末からGoogleドライブのファイルやフォルダにアクセスできる
Googleドライブは異なる端末からからファイルをアップロードできるので、パソコンで作成したデータをGoogleドライブを介してスマホで閲覧及び編集等ができます。
逆に、スマホでアップロードあるいはGoogleドライブで編集したデータをPCで開いてパソコンのソフトを使って編集も可能になります。
3)互換性のあるGoogle ドキュメントなどの文書等のアプリを使ってファイルの作成や編集ができる
パソコンやスマホでMicrosoftのWordやExcel等のアプリを使って作成された文書等のファイルも、Googleドライブにアップロードすれば、自動的に互換性のあるGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート等に変換されて保存され、それらのアプリを使って編集ができます。
逆も同様に、パソコンやスマホ等で開けば、WordやExcel形式に自動で変換されます。
4)Googleドライブにあるファイルやフォルダを端末にダウンロードできる
このため、スマホで撮影した写真をパソコンに「ダウンロード」することもできます。
つまり、スマホで撮った写真をGoogleドライブにアップロードして、それをパソコンにダウンロードできます。
5)他の人とファイルの共有や共同編集ができる
このため、グループで写真をシェアしたり、チームでプレゼン資料やデータ表を共同作成することができます。
また、メールなどでそのつどファイルをやり取りしなくても、Google ドライブの中でファイルを共有できるので、確認や編集もスムーズに行うことが可能です。
6)紙資料をスマホのカメラでスキャンして、PDFファイルとして保存できる
なお、PDFに注釈を付けたり、PDFファイルをコンビニなどで印刷することも可能になります。
書類や気になる新聞記事などをスマホのカメラで撮影してPDFなどに変換して保存できます。
また、傾きを修正したり複数ページを1つのPDFファイルに保存することができます。
7)バックアップ機能を享受できる
万が一スマホの故障等でデータが消えてしまってもGoogleドライブに保存されているので、安心して利用できる効果もあります。
8)その他Googleドライブでできること
Googleドライブでは、以下のことも知っておくことが使いこなす上で必要な知識となります。
・作成したファイルやフォルダは名前は自由に変更できる
・アップロードしたファイルはGoogleドライブ上で編集や分類保存ができる
・オンライン中にファイルに加えた変更内容は自動的に保存される
・ファイルのコピーを作成したり端末にダウンロードすることができる
・ファイルやフォルダを検索できる ・ファイルやフォルダを整理できる
3.スマホでGoogleドライブを使うメリット
以上のとおり、Googleドライブを使えばスマでいろんなことができるようになりますが、Googleドライブをスマホで有効に使うことによるメリットを以下の様に整理しました。
1)PC等とデータを共有しスマホでもデータ管理が可能となる
Googleドライブは、マルチデバイス対応なので、PCやスマホなどあらゆるデバイスで利用できます。 スマホでGoogleドライブを利用すると、あらゆる種類のファイルを保存、管理、共有、バックアップ、ダウンロード等ができるようになり、パソコンと連携して情報管理が可能になります。
2)スマホのストレージ容量の節約に貢献
スマホは、内部ストレージに限りがあり、容量が少なくなると動作が重くなったり、アプリが強制的に終了したりする不具合が発生します。
このため、Googleドライブにデータを移して保存すれば、スマホのストレージ容量を節約でき、リスクも軽減できます。
なお、Googleのクラウドサービスには、「Googleドライブ」のほかに「Googleフォト」があり、同じアカウントで両方利用できますが、Googleフォトの場合は、写真や動画に限定されるのに対し、Googleドライブは、あらゆるデータの保存が可能であるため、情報管理に欠かせぬツールと言えます。
但し、両方にアップデートすると両方の使用容量が合算されるので注意が必要です。
3)ファイルの共有(シェア)や共同編集が可能に
テキストやスプレッドシートをはじめ、画像に音声、動画などのファイルは共有が可能です。
・グループで写真をシェアする
・チームでプレゼン資料やデータ表を共同作成する
・メールにファイルを添付する必要がない
4)スマホカメラであらゆる文書や画像をPDF化して保存が可能に
Android端末ではGoogleドライブのスキャン機能を利用してスマホカメラで文書をスキャンしてPDF化できます。
これにより、外出先から文書データをチームメンバーで共有することも可能です。
5)データはアカウントで保存されるためバックアップ機能を享受できる
スマホのキャリアを変えた、機種変更や故障した場合もデータの引き継ぎ復元が可能なのでバックアップ機能を享受できます。
Ⅱ.スマホのGoogleドライブ利用に必要な準備と基礎知識
スマホでGoogleドライブを十分に使いこなす為には、若干の事前準備と基礎知識を抑えておくとスマホとGoogleドライブの関係や、Googleドライブの使い方について理解しやすくなると思われます。
以下に、Googleドライブを利用するに当たって必要な「Googleドライブアプリとアカウントの取得」、パソコンで言えばエクスプローラーに当たる「Filesアプリの理解」、スマホにおける「スタート画面の構成とアイコン・メニューの配置」、そして、「バックアップ」「同期」「アップロード」「ダウンロード」等の用語についての説明をご紹介します。
1.Googleドライブアプリとアカウント取得が必要
Androidスマホ(含むタブレット)であれば、デフォルトの状態で「Googleドライブ」アプリがインストールされていますが、そうでないスマホの場合は、アプリのインストールが必要です。
また、Googleドライブの利用にはGoogleアカウントの登録が必要です。
2.Googleドライブ利用に欠かせないスマホのファイル管理アプリ「Files」の基礎知識
パソコンには、ファイルやフォルダの配置を示すエクスプローラーがあり、全てのデータにはエクスプローラからアクセスできますが、スマホには同様な機能を果たすFilesアプリがあります。
このアプリを開けば、Googleドライブや外付けのSDメモリに至る全てのスマホのファイルやフォルダがPCのエクスプローラーと同様に見ることができ、直接アクセスしたり、アプリを使ってアップロードやダウンロード、編集やコピーなども行なえます。
Googleドライブからスマホにダウンロードしたファイルも確認したりできます。
従って、Googleドライブを使いこなす上では、このFilesアプリの使い方を知っておくことが理解を深められることになります。
1)「Files」とは
「Files」とはGoogleの「File by Google」の略で、Androidスマホのファイル管理のためのアプリです。
「Files」は、Googleドライブアプリと同様にAndroidスマホにはデフォルトでインストールされており、パソコンで言う「エクスプローラー」の役割を担っています。
従って、Googleドライブを利用する上でスマホのファイルやフォルダの利用状況を把握したり移動や削除等を素早く行なうために欠かせないツールとなります。
2)Files の基本的な機能と使い方
「Files」アプリを使ってスマホ内及びGoogleドライブやSDカード等のファイルについて以下のようなことができます。
・ファイルの検索、並べ替え、分類
・不要なファイルの削除 ・ファイルの共有
・ファイルのバックアップ
・ジャンクファイルの削除
・デバイス同士でのファイル転送
・スマートフォンのカメラによる文書のスキャン
以下、これらの使い方をご紹介します。
(1)ファイルの検索方法
画面上部の検索バーを使ってスマホに保存されているファイルの検索ができます。
(2)ファイルの移動やコピー・バックアップなどの方法
保存したファイルを指定のフォルダに移動したり、コピーしたりできます。
また、ファイルを[スター付き] に追加したり、データのバックアップとして Google ドライブへ保存することもできます。
◎保存したファイルの移動やコピーの手順
step1. Files by Google アプリを開く
step2. 動したいファイルのファイル名を長押しして選択する
step3. 画面右上のその他アイコン 「」 をタップし、以下の中からやりたいことを選択する
やりたいこと | やりたいことの内容 |
移動 | 内部ストレージのフォルダにファイルを移動する |
コピー | 内部ストレージのフォルダにファイルをコピーする |
[スター付き] に追加 | スター付きにファイルを移動する |
安全なフォルダに移動 | 安全なフォルダにファイルを移動する(移動したファイルは、 PIN / パターンによるパスコードでアクセスを管理できる) |
Google ドライブにバックアップ | Google ドライブにファイルをバックアップする |
(3)SDカード等の外部ストレージの利用方法
スマホに装着したSDカードなどの外部ストレージを使用することもできます。
(4)ファイルの削除方法
スマホに保存されているファイルを削除することができます。
ファイル名を長押しして削除の選択をすれば、削除できます。
保存した写真や動画や、ダウンロードしたアプリなどの整理に役立ちます。
(5)圧縮ファイルの解凍方法
圧縮された Zipファイルを解凍できます。
Files内で直接解凍できるため、専用アプリをインストールしたり、アプリを切り替えたりする必要はありません。
(6)ファイルを開く方法
スマホに保存されているファイルが、ダウンロード、画像、動画、音声、ドキュメント、アプリなど、カテゴリごとに分けられているため、目的のファイルを素早く見つけることにも役立ちます。
また、カテゴリ内の左側 [すべて] を見れば、ファイルが一覧で表示されます。
◎ファイルを開く手順
step1. Filesアプリを開く
step2.カテゴリから開きたいタイルをタップする
開きたいタイル | 方法 |
・ファイルの表示方法を変更する | 画面右上のギャラリー表示アイコン リストに戻るには、同箇所のリスト表示アイコン |
・ファイルを並べ替える | 右上にあるその他アイコン |
※Files by Google と連携していないアプリや、デバイスにダウンロードしていないアプリのファイルを開くことはできません。
(7)削除可能なファイル候補を提案する機能を利用する方法
Filesでは、スマホに保存されたファイルの中から、サイズの大きいファイルや使用していないアプリ、重複しているファイルなどを削除候補として自動で表示してくれる機能があり、不要なファイルを一括で削除できます。
なお、削除候補の中にも必要なファイルが含まれている可能性もありますので、確認が必要です。
◎削除候補の中から、ファイルを削除する手順
step1. Android スマホの Files by Google アプリを開く
step2. 画面左上のメニューアイコン(≡)をタップする
step3. [削除] をタップする
step4. 表示された削除候補の中から [ファイルを選択] をタップし、画面の指示に従って不要なデータを削除する
(8)ファイルの共有方法
友人や家族との思い出の写真やドキュメントなどのファイルを共有したい場合は、Files by Google の共有機能を使いましょう。
Files by Google を経由して、Android デバイスに保存したファイルを Gmail アプリやメッセージ アプリなどから共有できます。
◎Files に保存したファイルを共有する手順
step1. Android スマホの Files by Google アプリを開く
step2. 目的のファイルを長押しして選択する
step3. 共有アイコン をタップします
step4. 共有方法を選択し、画面の指示に従ってファイルを共有する
3.スマホでのGoogleドライブの開き方
Google ドライブは、iPhone や Android スマホからも利用可能ですが、スマホでのGoogle ドライブの利用には、「Google ドライブ アプリ」が必要です。
Androidスマホ(含むタブレット)であれば、デフォルトの状態で「Googleドライブ」アプリがインストールされているので、ホーム画面にある「」アプリをクリックすれば開きます。
インストールされていない場合は、以下のサイトにアクセスすればインストールできます。
・iPhone版:「Google ドライブ (App Store)
・Android版:Google ドライブ ( Google Play)
4.Google ドライブのスタート(初期)画面の見方と各アイコンの機能説明
「Googleドライブ」アプリをクリックすれば下図のようなスタート(初期)画面が表示されます。
Googleドライブのスタート(初期)画面
1)スタート画面のアイコン配置
スタート画面には、Googleドライブで作業するための各種アイコンが配置されています。
最下段には、Googleドライブに保存されているファイルを探し安くするために「ホーム」「スター付き」「共有中」「ファイル」という4個の分類アイコンが並び配置されています。
また、右側には、Googleドライブ上で新規に作業を行なうための「+新規」という追加アイコンが配置されています。
さらに、最上部検索枠左側には、「三」というメニューアイコンが配置されています。
Googleドライブでの全ての作業は、このスタート画面に配置された各種アイコンやメニューをクリックして行なうことになります。
以下に、これらスタート画面に配置されたファイルの分類アイコン、新規作業を行なうための追加アイコン、その他作業を行なうためのメニューアイコンのそれぞれの機能についてご紹介します。
なお、これらのアイコン配置は、パソコンでのGoogleドライブのスタート画面(下表)とほぼ同様の配置となっています。
スマホとパソコン版Googleドライブのスタート画面のアイコン配置
スマホ版Googleドライブ | Web版Googleドライブ |
「+新規」 | 「+新規」 |
「ホーム」 | 「ホーム」 |
「スター付き」 | 「スター付き」 |
「共有中」 | 「共有アイテム」 |
「ファイル」 (中身は「マイドライブ」、「パソコン」) | 「マイドライブ」、「パソコン」 |
「三」 | 「最近使用したアイテム」「ゴミ箱」「スパム」など |
スマホとパソコン(Web版)のスタート画面
スマホのスタート画面 | パソコンのスタート画面 |
![]() |
![]() |
2)分類アイコン「ホーム」「スター付き」「共有中」「ファイル」とは
「ホーム」「スター付き」「共有中」「ファイル」アイコンはファイルの分類を示す分類アイコンです。
(1)各アイコンにリストされたファイルとは
それぞれのアイコンには、以下のようなファイルやフォルダーがリストされ、Googleドライブに保存されているファイルを見つけるための入り口となります。
各アイコンにリストされるファイルの種類
アイコン名 | 各アイコンに保存されているファイルの種類 |
[ホーム] | 「ホーム」は、グーグルが学習分析により目的のファイルに素早くアクセスできるように提案したファイルやフォルダが「候補」としてリストされます。 なお、「ホーム」には、上部に「候補リスト」タブの外に「アクティビティリスト」タブがあり、「アクティビティ」タブには注意が必要なファイルがリストされています。 |
[スター付き] | 見つけやすくするためのスター印「★」がついたファイルの一覧が掲げられます。 |
[共有中] | 他のユーザーから共有されたファイルやフォルダの一覧が表示されます |
[ファイル] | Google ドライブ上に保存された全てのファイルやフォルダが一覧表示されます なお、「マイドライブ」と「パソコン」の両タブがあり、「マイドライブ」には、Googleドライブに保存されるファイルや新規に作成したフォルダがリストされます。 |
(2)「ファイル」アイコンには全てのファイルがリストアップされている
「ファイル」アイコンは、Googleドライブに保存されている全てのファイルを「マイドライブ」と「パソコン」の区分に分かれてリスト表示されます。
・「マイドライブ」フォルダ
Googleドライブにアップロードしたファイルや新規に作成したフォルダなどGoogleドライブに保存されている全てのファイルがリストされされます。
「マイドライブ」は「Google ドライブ」の中で、自分のアカウント専用のクラウドに保存する場所です。
自分が利用しているパソコン、タブレット、スマホといったデバイスからファイルをアップロードする場所であり、複数のファイルを整理して保存するためのフォルダを作成することができます。
・「パソコン」フォルダ
パソコンフォルダは、パソコン版Googleドライブの利用によってPCとGoogleドライブの間でファイルやフォルダが同期されてGoogleドライブ上のデータをパソコンに保存されているフォルダのように扱える点に大きな特徴があります。
つまり、WebブラウザでGoogleドライブを開くことなく、パソコンのエクスプローラー上にあるフォルダとしてアクセスできます。
「パソコン」フォルダには、「マイコンピュータ」と「USBと外部デバイス」の2つのフォルダが設けられており、パソコンで同期設定されたパソコン本体のデータは「マイコンピュータ」に保存され、パソコンに接続した外部デバイスのデータは「USBと外部デバイス」フォルダに格納されています。
※「マイコンピュータ」は、パソコンに作成された「仮想ドライブ」内のフォルダで、パソコンから直接アクセスできPC上のフォルダと同じように扱えるファイルのリストが表示されます。
3)追加アイコン「+新規」
「+新規」アイコンは、Googleドライブ上で新規にファイルを作成したり、ローカルファイルをアップロードしたりするための「追加」アイコンです。
「+新規」アイコンを開く(クリック)すると、上段に「フォルダ」「アップロード」「スキャン」のアイコンが並び、それぞれ、「フォルダを作成する」「アップロードする(保存する)」「スキャンする」ためのアイコンです。
下段には、「Googleドキュメント」「Googleスプレッドシート」「Googleスライド」のアイコンが並び、それぞれ「Googleドキュメントアプリを使って文書を作成・編集する」「Googleスプレッドシートアプリを使って計算表を作成・編集する」「Googleスライドアプリを使ってプレゼンテーションを作成・編集する」ためのアイコンです。
各アイコンの機能(目的)
アイコン名 | アイコンの目的(何をする為のアイコンか) |
「フォルダ」 | 新規にフォルダを作成する |
「アップロード」 | アップロードする(Googleドライブに保存する) |
「スキャン」 | スキャンする(カメラで撮影したものをPDF化する) |
「Googleドキュメント」 | Googleドキュメントアプリを使って文書を作成・編集する |
「Googleスプレッドシート」 | Googleスプレッドシートアプリを使って計算表を作成・編集する |
「Googleスライド」 | Googleスライドアプリを使ってプレゼンテーションを作成・編集する |
4)メニューアイコン「≡」
スタート画面の左上にあるメニューアイコン(≡)をタップすると保存したファイルの種類別フォルダのメニューが表示されます。
メニューには、直近で作成・編集したファイル一覧が見られる[最近使用したアイテム]、30日以内に削除したアイテム一覧が見られる [ゴミ箱]、各種設定が行える [設定] などのアイコンが表示されます。
各アイコンの機能(内容)
アイコン名 | 各アイコンで表示される機能(内容) |
「最近使用した アイテム」 | 直近で作成したり編集したファイルが日付つきで一覧表示される |
「ゴミ箱」 | 30日以内に削除したアイテム一覧が表示され、30日経てば消去される |
「バックアップ」 | スマホやパソコン等のバックアップ一覧が表示され、バックアップ設定の状況が把握できる。 |
「設定」 | 各種設定が行える。「バックアップとリセット」項目で「GoogleOneバックアップ」がONになっていることに注意が必要(オンが望ましい) |
5.「バックアップ」「同期」「アップロード」「ダウンロード」の用語説明
Googleドライブの利用に際して使われる「バックアップ」や「アップロード」等の用語の違いを知っておくことがGoogleドライブを使いこなす上で必要となります。
1)「バックアップ」とは
スマホ等のトラブルによってデータが損なわれることを防ぐために、今のデータを異なるストレージへコピーをしておくことで、元のデータは元の位置にも存在することになります。
なお、Androidスマホには、アカウント情報やインストールしたアプリ、アプリに保存したデータなどを保存できる自動バックアップ機能がありますが、これは、Googleドライブへのバックアップとは異なります。
これは、スマホが故障したり機種変更したりする場合に、元のスマホのデータを復元できるためのバックアップです。
自動バックアップは、スマホのセットアップ時に設定しますが、システム設定の「システム」や、Google ドライブ アプリの「三」をタップして表示されるメニューの「設定」→「バックアップとリセット」からも設定できます。
また、「三」のメニュー直下の「バックアップ」では、保存されたバックアップファイルを確認することができます。
なお、自動バックアップで保存されたバックアップデータは、最新のもののみが保存されます。
Google ドライブの無料15GBの容量には含まれないので、自動バックアップはオンに設定しておくことをおすすめします。
なお、継続的なデータ保護(CDP)やリアルタイムバックアップとも呼ばれる「自動バックアップ」の場合は、データは、Googleのサーバーにコピーされるので、Googleドライブなどへのバックアップとは異なります。
◎Android端末のデータを丸ごとバックアップする方法
step1. スマホの「設定」アプリを開く
step2. 「Google」に次いで[バックアップ] をクリックする
step3. 「Google Oneへのバックアップ」 をオンにする
2)「同期」とは
異なるストレージ(Googleドライブやフォトなど)にも同じデータを作り、元のストレージのデータと同一に連動するよう設定されることを言います。
従って、一方でデータを変更すれば他方も連動することになります。
一方を削除すれば他方も削除されてしまうので削除には注意が必要です。
3)「アップロード」とは
現在の端末のストレージにあるデータをインターネットを介して異なるストレージ(Googleドライブやフォトなど)に保存することです。
従って、端末のデータはそのまま存在します。
なお、データの流れは「バックアップ」と同じですが、利用する意味が異なります。
4)「ダウンロード」とは
逆に、インターネットを通して外部のストレージ(Googleドライブやフォトなど)のデータを端末のストレージに保存することを言います。
従って、元のデータは外部の元のストレージにも存在します。
5)バックアップ、同期、アップロード、ダウンロードの違い
違いをよく理解しておきましょう。
用語 | 違い |
データを「バックアップ」する | 万一に備えてデータのコピーをバックアップ先ストレージに送ること。従って、元のデータを編集してもバックアップ先のデータは変わらない |
データを「同期」する | 同期先ストレージのデータがこちらのデータと同じデータになるように設定すること。 従って、どちらかのデータを編集すると他方のデータも変わる |
データを「アップロード」する | データをインターネットで送信し、送信先のストレージに保存すること。 従って、元のデータは元のままで残り送信先データとは別個の存在になる |
データを「ダウンロード」する | 外部のストレージにあったデータをインターネットで受信すること。 従って、送信元のデータはそのまま残る |
6.目的のファイルを見つける方法
保存しているファイルを見つけたいときは、Googleドライブアプリを起動して「マイドライブ」をチェックします。
ここには、アップロードしたファイルだけでなく同期したフォルダなども表示されます。
ファイルの数が多くて目的のファイルを探すのが大変な場合は、検索機能を使用します。
検索バーにキーワードを入力すると、関連性の高いファイルやフォルダが提案されます。
検索方法は、上部の検索バーに目的のファイルに含まれる文字列を入力します。
また、検索結果を絞り込むには、タイプ、メンバー、更新日等のフィルターラベルを使用します。