普段の生活で立ちあがろうとすると脚が伸びない 座るとき曲げるのが痛い 水がたまり病院で抜いてもらった 水を抜きヒアルロン酸の注射に通った 痛みがひどく人工関節を勧められたなど膝の痛みで悩んでいる方は多いと思います 

 

今回は膝痛の基本的な調整法を説明します

膝の動きは大体は腰椎の3番の動きと関係があります 腰椎の3番と4番の間には知覚神経が出ています 痛みを感じる知覚神経は椎骨の下側から出るものでこの場合は腰椎3番の知覚神経です

 

単に腰椎3番の動きが悪い場合も膝が悪くなることもあります

腰椎の3番は足の3指と関係し泌尿器系です この3指は膝との関係のある指です

 

膝の痛む場合には腰椎3番の関係から分かる通り 冷えが関わっていることが多いのです 

 

ただ足を冷やすだけでなく 自転車やバイクなど風を受ける乗り物を移動手段に使う方にも多いのは ペダルや脚に力を入れ踏ん張るからでは無く冷えて泌尿器系に影響するからです

 

 

膝の調整法

最初被術者は伏臥位(下向き)の姿勢で 術者はその身体を跨ぎ 痛む膝と同側の腰椎3番を押圧します

 

この場合は先に説明したように 腰椎3番の知覚神経に働きかけるので 腰椎3番の押圧と説明すると通常は腰椎2番と3番の間を調整しますが この場合は腰椎3番と4番の間を押圧します

 

その後腰椎3番と関係する 仙椎2番の同じ側の仙椎孔を押圧し弛めます

 

次に被術者は仰臥位(上向き)で 被術者の痛む側の足を 立て膝にして足首が直角になるように術者の膝頭で止めておきます 

 

立膝のまま 膝の後ろの丁度曲り角になる窪んだところ(膝窩横紋・委中)に重ねた指を当てると硬直があり これが膝裏調整点です

 

硬直に指を当て軽く圧をかけ緊張を緩めます 硬直は膝裏かその内側にあることが多いようです 

 

少し弛んだら柔らかく弾いて下さい 弾く方向は内側なら真ん中から内側に 硬直が外側にあれば真ん中から外に弾くようにします

 

 

弾いた後は足を真直ぐに延ばし膝の周囲を観察します 膝の皿(膝蓋骨)のまわりの腱(膝蓋靭帯)が固くなっているところを 親指を当て緩めます

 

膝蓋骨の動きが良くなったら 足の疲労回復のところ 足の三里を調整します 場所はすねの太い骨 脛骨の外側で膝から被術者の足首方向に本人の指3本分の幅下がったところです 術者は親指を重ねゆっくり押圧し調整します

 

術者は被術者の足元に移動し爪先を引き延ばしたまま 足の2指(人差し指)と3指(中指)の間の3指寄りの足の甲を 筋のような骨(中足骨)に沿って足首方向から指の股にかけて20~30回軽くなでおろします

 

最後に膝の痛む側の内腿 付け根から膝までの半分くらいのところが固くなっているので軽く弾き緩めておくと楽になります

 

膝の調整はその時楽になってもまた出て来ることが多いので 一定の期間で何度かこの調整を繰り返すことが大切です 繰り返し受けているといつの間にか痛みが無くなり動きが楽になってきます

 

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打撲調整(打ち身抜き)

打撲には上半身と下半身に調整点が2か所あり 数年も時には数十年に渡って痛みに悩まされる後遺症に対する調整法です

 

今回は腰痛の調整法の一つとして紹介しますので 下半身の打撲調整を紹介します

 

腰の痛みには季節を問わず常に重くだるい 疲れたとき 台風や大雨 寒い時期に痛むなど不快で不安な痛みが感じる方も多いと思います

 

腰痛があり病院などに相談しても原因が分からず 治療方法もなく仕方がないとあきらめている場合 忘れていても交通事故や運動中 歩行時の転倒 高い所から落ちた 尻もちをつくなどで身体に強い衝撃を受け それが原因で影響が下半身に後遺症として残ることがあります

 

最初に打撲調整と書きましたが 実際に怪我や事故の経験が無いのに同じような症状が続く場合があります

 

大きな火傷や手術を受けた人 特に婦人科系の手術が関係していることが多く掻爬(そうは)や帝王切開 筋腫など子宮関連の手術の経験者の腰痛は多いのです

 

火傷や手術が打撲痕による腰痛になる という事は整体関係者の中でもご存じない方も多いのです 寒い時期に特に症状が出やすいので是非知っておいて下さい

 

打撲調整の手順

 

確認と操法は被術者は伏臥位(下向き)の姿勢で行います

 

腰椎5番の棘突起に指を当て盛り上がって硬直が方が異常です

 

腰椎2番についても同じ要領で確認し 最後に坐骨の底部にある打撲調整点(坐骨の下辺付近に沿ったところ)を確認します

 

ここに生ゴムのような グミのような硬めのギョロがが張り付いていればそこが異常です

 

打撲の異常は腰椎2番 腰椎5番 坐骨の3点がの右か左の腰の同じ側(同側)にそろってある場合腰痛や不快感を持ち続けます

 

術者は跨ぎの姿勢で 被術者の異常のある側の腰椎5番の棘突起のすぐ横にピタリと親指を押し当てそこに逆側の親指を重ねます 

 

その後 1側にある硬直を骨から離すように外側に弾き出します

 

1側線は棘突起から1cmくらいの幅の通っている筋繊維で数本ありますので これを外にバリンと弾きます 

 

腰椎5番は 腸骨に半分埋もれた形になっているので 丁寧に輸気をして弾いて下さい  

 

次に腰椎2番も同じ要領で行ってください

 

最後に坐骨の調整に入ります

この時の姿勢は 被術者は伏臥位で術者は蹲踞の姿勢になります

 

被術者の右腰に異常がある場合は術者は被術者の左側に 左側に異常がある場合は右側に位置をとります

 

左側に異常のある時は左手を腰椎5番あたりに置き 調整は座骨の打撲調整点のギョロにしっかり右手の親指を当て輸気をします

 

指は ギョロを骨に押し付けるように押圧し 少しずつ場所を移動しギョロが浮き上がり緩むまで続けます 固い部分を探り押圧を続けると全体の感触が変化するので軽く押しはがすように操作します

 

3点の硬直は弛み異常感が減ると腰の痛みは解消されます

注意して頂きたいのはこの操法をした時身体の中に残っている炎症が温まることで痛みになることがあります 

決して24時間は風呂に入らないで下さい 

 

参考までに

もし腰椎2番 腰椎5番を跨ぎの姿勢で弾くのが難しい場合は

 

術者は坐位の姿勢で被術者の左側に位置をとります 中指の腹を棘突起の際ぴったりに当てもう一方の指を重ねます 

 

呼吸に合わせ真下に押え棘突起の横にある1側の筋繊維を弾くのですが

 

左腰なら術者の自分の方にに引くように弾きます 右腰の場合は術者から逆の方 身体の向こうのに押し出すように弾きます

 

坐骨調整点の調整法は同じです

 

また弾くという調整法が出来ない場合は坐位の型で指を重ねたまま輸気をして下さい 

 

時間は掛かりますがピタリとした感覚を保ち落ち着いて行うと1側は弛んできます

 

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ストレスという言葉は元々物理学や工学で用いられる用語です

 

弾力のある物体に外力を加えると物体は変形しますが その物体は外力や加えられた力に逆らって変形を戻そうとします 

この時物体の変形を元に戻そうとする力をストレス(応力)というそうです

 

本来の意味から言えばストレスは 身体に外圧や負担を受けた際に本来に戻そうとする力 回復力とか免疫力と同義語になります

 

従って整体においてストレスの役割の一つは 身体の状態を環境や状況の刺激や変化に適応させようとすることなのです

 

現在一般的にはストレスという言葉は悩み 怒り 悲しみ 不満 動揺など心の緊張と考えられていますがこのことからも分かる通り明らかな誤用です

 

長い前置きの後ここから本題ですという事で

精神的疲労

 

現代の社会の中で色々な刺激や圧迫を受けずに生活することは出来ません この刺激が精神的な疲労になりますが大切なのその影響を身体に及ばないようにする事です 

 

精神的疲労は不眠 下痢 腹痛 胃潰瘍 心筋梗塞 癌など多くの病気の原因になると言われています 

 

病気になる前の段階ですが怒り 悲しみ 悩み 心の葛藤が身体の不調に転換するという事が問題になります 

 

この様な心的な緊張は身体各所に関係するのですが ダメージとして影響するかどうかは椎骨が大きく関係します

 

椎骨に現れるというのは そこで身体にダメージを与えないように食い止めたり 何らかの不調や病気を抱えても調整するポイントを表しているのという事で不具合にある骨を調整することで症状や病状を改善することが出来るのです

 

精神的な疲労は椎骨の左側に多く現れますが 特に大切な急所は胸椎8番の1側2側で脳の緊張が持続していると1側2側は共に緊張して高じてくると椎骨そのものの弾力が無くなり固くなります

 

脳からくる情報が椎骨の神経を通して身体の各部に伝達し 行動や動作が出来るのですが 椎骨に弾力が無くなると伝達が上手くいかず身体本来の力を発揮で来ません 1・2側は交感神経との関係も深く自律神経の働きのバランスを欠くことから身体の力を削ぎ矢張り不調や病気の原因になります

 

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椎間板ヘルニア 

 

腰を痛めた場合の病名として耳にすることも多いと思います

 

椎間板ヘルニアとは 腰部の椎骨の間にあるクッションの役割の軟骨である椎間板が変性し 組織の一部がはみ出す状態のことを言います 

 

この時 はみ出した椎間板の一部が周りにある神経を押し縮め圧迫し 腰部や下腿 下肢に痛みや痺れを起こす事があります このような症状のことを「座骨神経痛」と言います

 

11月23日の私のブログ 「腰の痛み(Ⅱ)-坐骨神経痛-」 にも書きましたが坐骨神経痛は病名ではなく症状のことを言います

 

つまり椎間板ヘルニアという病気になると 腰部や下腿下肢に痛みが出る坐骨神経痛という症状が出ることがあるという事です 

 

したがって 病院で受診し椎間板ヘルニアと診断を受けても痛みが出ない場合もあります

 

椎間板ヘルニアの操法

基本的には先の坐骨神経痛の操法の手順に近いのですが 幾つかの大切な手順が変わります

 

ヘルニア(組織のはみ出し)は腰椎5番で起こることが多いのです腰椎5番は骨盤の中にあるので 骨盤の偏りや片側の下垂により椎骨の繋がりに異常を生じます 

 

腰椎5番の位置や向きに大きな変化が出ると 繋がりのある腰椎4番との間にヘルニアが起ります

 

最初の観察は腰椎4番5番の2側3側を確認します 骨盤の片側が下垂すると下がっている側の腰椎4番5番の2側3側に緊張が見られます 痛みが出ているときはその部分が硬直しています

 

最初に 下垂し異常のある側の骨盤を挙上するために被術者は仰臥位(上向き)の姿勢で 下垂している側の腰と同側の足の4指をゆっくり丁寧によく引き伸ばしておきます 

 

次に被術者の姿勢を伏臥位(下向き)に変えてもらい 仙椎4番の仙椎孔を押圧し弛めておきます

 

 ※この足の4指と仙椎4番の仙椎孔の操作は 下垂している骨盤を挙上して椎骨を正常な位置に戻す調整点です 二宮先生は腰部の調整の色々な場面で使っておられます

 

その後に腰椎5番の2側を押圧して緩めます 大切なのはその後腰椎5番の1側を弾いておくことです

 

1側を外側に弾いてくのですが 棘突起の間に指を当てそこにある硬直を2側に向けて外側に弾きます 弾くときは相手の呼吸に合わせ息を吐くタイミングでゆっくりと行うことが大切です 

弾く操作を数回繰り返すと硬直は弛み痛みが緩んで楽になります

 

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急性腰痛症 

ぎっくり腰の正式名称です

 

ぎっくり腰は腰痛の中では発症が多く  強い痛みがあるのでよく話題にも上がります

 

急に重いものを抱えたり 激しい動きや運動をしたときに起こると言われています ところが実際には咳をした くしゃみが出た 後ろを振り返ったときに急に痛くて動けなくなったという事がよくあります

 

動作や行為は発症のきっかけになっただけで 原因や理由ではないのです

 

対処方法は 基本的には安静にしていると治ると言われています

しかし経験者は分かる通り その痛さは大変なもので 何より身動きが取れなくなることが困り 立ち座り 服の脱ぎ着 トイレで座る動作すらままなりません

 

ぎっくり腰は医療機関に行くと 腰椎捻挫とか腰部挫傷と診断されるように腰回りの筋肉の異常によって起こるものです

 

正確に言うと 腰の筋肉が冷えや疲れにによって緊張し 過敏になり痛みが出ることです 

 

つまり椎間板ヘルニアとか脊柱管狭窄症などのような椎骨のトラブルではないのです

 

原因は労働や作業で腰部に疲労が重なり 筋肉の弾力が無くなっているときに 急な動きや負荷が加わることで起こります

 

古く硬化したゴムバンドを強く引っ張り伸ばすと 固い部分が切れたり裂けるのと同じようなことが腰の周りで起こるのです 

 

ぎっくり腰の症状は痛みが強く 身体を前後に動かすことがつらく 腰を伸したり 立ったり座ったりの動作が不自由になります

これが重症化すると 立ち座りどころか身動きそのものが出来なくなることもあります

 

ぎっくり腰の調整

ぎっくり腰は ほとんど場合腰椎5番の2側に強い緊張などの異常が出ます しかし4側に原因がある場合もあるので必ず腰椎5番4番の2側4側の確認はしておいてく下さい

 

通常4側が原因の場合は痛みはさほど強くは出ません 調整方法は腸骨の近くある硬直を捉え緩め仙椎の4番を外側から締めておくと痛みは治まります

 

強い痛みがあり 立ちあがる 座るなど普段の動作が出来なくなるのは2側に問題があります

 

ぎっくり腰の操法

伏臥位(下向き)になった被術者を跨ぎの姿勢で確認すると       腰椎5番の2側が硬直し過敏になっています その時椎骨も同じ側にずれ ていて2側は盛り上がっています

 

腰の状態を確認したら被術者は仰臥位(上向き)の姿勢で 痛みのあるほうの足の4指を丁寧に引き延ばします 

 

ゆっくりと時間をかけ柔らかく丁寧に引き延ばすと痛みが軽くなって来ます この操作は足の3・4指間の冷えをとる方法とは異なり 身体の2側の緊張をとる操作になります

 

痛みが緩んだら再び被術者は伏臥位の姿勢で 胸椎12番の3側とくに痛みのある側を押圧し締めておきます

 

次に 腰椎5番の2側を押圧しますが腰椎4番が5番の影響で緊張している場合は4番も同時に行います 

 

押圧は緊張して過敏になっているところに行いますが ぎっくり腰は痛みが大変強いので 被術者の呼吸を読みゆっくりと柔らかく押圧します

 

これを数度繰り返すと痛みは減和らぎ2側に弾力が出てきます

 

2側が緩むと身体は楽になり動きやすくなりますが 炎症を起こした部位の痛みは残るので数日間は風呂はひかえシャワーくらいにして置いて下さい

 

痛みが残ったり とれた痛みが戻ったときは 数日中にもう一度操法しておくと回復が早くなります

 

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整体から見る病気の原因 続きです

 

3 偏り疲労

身体は本来働き動くように出来ています 生きるために働き動いて使う その結果疲れが出るのは当たり前なのですが 疲れの出るところや何処にどのように蓄積するかは行動や作業によってそれぞれ違ってきます

 

針仕事やパッチワークなど 手指を使い細かい仕事をする人は肘や首の痛み肩こりを感じます

文章を書いたり書類作成にかかわる人は頭や眼に影響し

運送や物流に携わる人や介護の仕事をする人の多くは 腰に負担を感じています 

 

このように職種や技能によって それぞれ使う身体の部位は異なり当然疲労の形態も違います

 

身体の特定の部位や部分に負担がかかるような動きや活動があると ある部分のみが他の部分より疲れて慢性化します 

これが「偏り疲労」です

 

偏り疲労は それが積み重なりそのまま解消しないと慢性化し 痛みや不具合が高じていつか病気という形になります 

 

身体には防衛本能があり 発熱や痛み疲労感で警報を出し知らせてくれるのですが 仕事に追われノルマがあり期限や納期の契約があると人は身体の声を無視をして脳の判断で行動し続けます

 

身体の警報は一定時間続きます それを無視し続けると自分自身が感じなくなります 

慣れない正座を続けて痛くなった足がいつの間にか痺れて感じなくなったようなものです 

 

この状態になると痛みや疲労感の感じなくなり 身体の感性が鈍く低下しますが 自己判断では普通に働いていると感じています

 

疲労を積み重ねて蓄積してしまい 身体の感度が鈍り不調を自己改善できなくなると そのまま病気へと進んでいくことは必然です

 

身体が重いと感じる疲労感はこの防衛本能の効果で 身体の局所にある疲労を全身の疲労と感じる事で警告しているのです 

 

これは同時に部分の疲労を他の部分と共有し 全身に分散させることでその個所の不具合や破損を防いでほしいという 身体の要求でもあります

 

企業や労働関連の機関が水泳 体操 ストレッチなどを推奨しているのはそのためで 軽度の疲れなら立ち上がり身体を捻じった体操をするだけで 疲れが取れたと感じる事もあります

 

整体指導と生活指導は 人の動作や動きで気付かぬうちに生じた 不自然な身体の癖や偏り疲労を発散させ調整することが大切な使命であり目的です 

 

その前に 素直に身体の声を聴く感受性を生活を 身体の使い方を知っておいてください

 

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坐骨神経痛とぎっくり腰 

はどちらも腰に疲労の溜まった状態のときに身体を冷やし さらに荷重や負荷をかけたときに痛みが出る症状です

 

坐骨神経痛は神経痛とは違い 病名ではなく症状を指す言葉です通常は椎間板ヘルニアという病気の時に坐骨神経痛という下肢や下腿に痛みの出る症状が出ることがあると言われます

 

整体では坐骨神経痛は腰痛の中に含まれ 坐骨周辺の痛みをとる操法が確立しています

 

具体的には腰から仙椎 そこから走っている坐骨神経に沿って臀部や下肢の外側に向って痺れが出たり 痛みがある状態のことで「冷えからくる腰痛」(別項で説明します)と同じような時期や季節に見られます

 

操法の手順

最初の観察は 腰椎5番の2側3側4側を押圧し 緊張のある部分痛む側を確認します

 

被術者は仰臥位(上向き)の姿勢で 痛む側の腰と同側の足の4指を良く引き伸ばしておきます このことで痛みのある側の骨盤が挙上します

 

繰り返しますが 腰痛は骨盤が開いて下垂したときの起こるので 最初に足の4指を良く引き伸ばすことで骨盤を挙上しておきます

 

次に腰痛の基本で述べた通り 被術者は伏臥位になり 術者は跨ぎの姿勢で痛む側の胸椎12番3側を締めておきます この操法はどの腰痛の時にも使う基本の動作なので覚えておいて下さい

 

そして跨ぎの姿勢のまま 仙椎4番の外側の固い部分 仙椎に沿って緊張した部分を丁寧に緩めます 軽く弾くイメージですが固い部分に親指をあて親指で押すのではなく 逆側の骨盤を寄せてあててある親指に力を集めるようにして下さい

 

その後姿勢を保ったまま 足の位置を変え腰椎の5番3側を緩めます 何度も書きますが操法するのは痛い側(緊張のある側)です

 

仙椎4番の外側と腰椎5番操法はそのところの弾力を見て交互に何度か繰り返す場合もあります

 

大腿部に痛みや痺れがある場合は 胸椎12番だけでよいのですが膝から下 脹脛や足首あたりまで痛みや痺れが出ている場合は 胸椎8番の2側3側4側を確認して緊張のあるところを緩めておいて下さい

 

最後にもう一度仰臥位の姿勢をとってもらい 痛い側の大腿部の外側から骨盤を締めておくと保ちが良くなります

 

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11月も下旬に入り季節はいよいよ冬 北海道では吹雪の様子 近くの景色も色づいて少し遅めの紅葉が見られます

 

冷える冷やす

特に今年は「冷え」による不調が多くの人の身体に影響しています

 

冒頭にも書いていますが 例年よりひと月近く遅い秋の終わり お昼間の温かい日差しに油断をして軽めの服装で出かけてしまい 風邪や不調を呼び込むかたが多いのも今年の特徴です

 

日差しが明るく日中を中心に生活を組み立てる習慣が 冷えをもたらすことになるのですが その油断が色々な不調を招きます

 

気をつけたいのは晩秋から冬の入りにかかる この季節が真冬より身体を冷やす機会が多いのです

 

一日の気温差が大きいこの時期は 服装だけではなく 寝冷えに注意をして下さい 就寝時それほど寒く感じていなくても夜間の気温低下が冷えをよびます 

 

季節が変わり寝具を入れ替える際 掛布団は冬用にしても敷布団やベッドパットはそのままという事が多いのです

 

寝具の保温を考えると就寝中の体温の40%くらいは敷布団側から床などに逃げてゆきます そこで冷やさないために敷毛布や保温シーツ アルミシートの活用などにより体温を逃がさない工夫が必要です

 

入浴

野口晴哉先生の教えを学んだかたは風呂は寝る間際ではなく朝に入ることを推奨しています 

 

夜風呂に入ると温まった身体の体温調整機能が働かず 冷えを呼んだり 夜間の気温低かから寝汗が内攻して不調を呼ぶというのがその理由です

 

ただ自律神経を中心に身体を整える二宮整体の考え方に即すると 現代の日常的に交感神経を緊張させる社会構造の中では 眠りにつく前に風呂に入り副交感神経の働きを促すことにより より良い眠りを得ることが出来ると考えます

 

入浴は肌の汚れや油脂を取り皮膚呼吸を楽にするほか 呼吸器や粘膜の保水量を増し免疫力を高める事にも役立ちます

 

ただし入浴時の注意点は風呂温度は少し熱めに あまり長湯をしないこと 入浴1時間以上前にコップ1杯の水を飲んでおくとより身体の保水が保てます 入浴時のうがいや水を飲むことも有益です

 

気温が低下すると同時に大気の湿度は急に減少し 乾燥がひどくなります 今年でいえば10月3週目に70%台であった湿度は 4週目後半気温急に下がった頃からは30%台まで低下しています

 

乾燥と身体

冷えと乾きは大変仲の良いお友達なので気温が下がったときには特に水分補給に気を付けて下さい

 

外気が乾き 風が吹くと気付かないうちに体表から水分が放出されます 夏のように汗をかかない為感じにくいのですが 唾が粘っこい 口の端が粘つく 目が明けにくく涙がにじむ 何となく肌がかさつく かゆみが出る 鼻くそが気になるなどというのは体内の水分が減少している証拠です 

 

これを放置すると 浮腫みや頻尿 膀胱炎ほかにも アレルギーのような皮膚疾患 身体各所の痛みを感じる様になります

 

体内の水分の不足は血液や体液の濃度が増し 流れが悪くなり

内臓の働きや代謝にトラブルを生んだり 血管の硬直化が起り脳や心臓に影響が出ることもあります

 

変に寒いとか身体が温まらないのは体内の水分が不足しています 毎日十分な水分補給をし 手足の先と首筋を冷えないような服装をして下さい 数日のうちに身体が変わり嫌な寒さから解放されます

 

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前回の整体と健康 病気の原因の続編です

 

2 食べ過ぎ

整体では食べ過ぎることを戒めます 

子供の頃に食べ過ぎてお腹を壊した経験はあると思います

単に下痢や腹痛で済めば良いのですが 整体的に見ると食べ過ぎというのは骨盤に影響が出てきます

 

お腹一杯に食べることが好きで 量の食べ過ぎの方は左の骨盤が開きます 左骨盤が開くと交感神経の働きが低下します

やる気 元気 闘志は交感神経の働きによるもので行動の活力が低下します 

 

内臓の働きの面では 肺や心臓の収縮は骨盤の開閉にかかわるため 体内に取り入れる酸素量が低下し 常に眠いが眠りが浅い 息切れや動悸をよびます

 

肩こりや頭痛も 体内の酸素量や血流が悪く 滞りが出ることで起こります

 

質の食べ過ぎは右の骨盤が下がります   

 

右骨盤は副交感神経に関係し安定した眠りや身体をリラックスさせる働きをします ところが右骨盤が下がることで内臓の働きや呼吸器の働きを低下してきます 

 

質の食べ過ぎとは 砂糖やチョコレートやクリーム系の菓子 酒アルコールや油脂など 簡単に言うと高脂肪 高カロリーを言います

 

もちろんこれらの食品を食べてはいけないという事ではありません

身体を維持する為には多種の品目を摂取することが大切です

 

どんな生活や食事もたまにとか短期的には良いのです 

しかし習慣的に普段の生活でお腹いっぱい食べる事や 質の高いものを好んで食べることが身体には負担になり 延いては不調や病気に移行します

 

多食 暴食は腎臓に負担をかけ過ぎると障害が起こります 腎臓は身体の中の濾過機で左右に2個あることから分かる通りとても大切なものです 壊れてしますと腎臓移植か透析に頼らなければなりません

 

肝臓に来れば脂肪肝から肝硬変 そして肝癌へと移行します

 

血管に来ると血管内が詰まり硬化し 心筋梗塞などの心臓系 脳梗塞や脳溢血のような成人病のほとんど原因は食べすぎることが原因で引き起こされます

 

元来人類の歴史の中で 食事が十分にとることが出来た期間はほんの数十年くらいです 私たちの国で皆が飢えずに過ごせた期間は60年くらい 中国ではここ20年くらいともいわれます

 

発展途上の世界においては安定した食事どころか 基礎的に命を維持するための栄養すら不足して得られない世界が存在します

 

洋の東西を問わず人間の身体は 飢餓の中で生活することが遺伝子に組み込まれています

 

満足な食事や飽食 過食は飢餓状態を基本とした身体からするとどうしても排泄排出する機能よりも 今ある栄養を取り込み保存する機能の方が優れています つまり必要以上に貯めこむ習性を身体は有しています

 

健康法においても病気治療においても 何かを摂取する 何かを足すといった健康法が中心で 食養生と言いながらさらに食べる方向に導いています

 

必要なことは今の食を見直すこと 質を落とし量を減らし不要なカロリーを摂取しない 無駄な食を減らして行くことが身体や命を守ることに繋がり 無駄な病への道をたどらないことです 

 

食べ過ぎること これがいま私たちの周りにある病気の大きな原因であることを改めて認識して下さい

 

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すっかり寒くなりました ズワイガニ漁が解禁になり 秋刀魚漁は終わりに近づき いよいよ冬に入ります 

 

私の指導室では お越し頂くかたに向けて毎月会報を出しています 季節に合致した生活や注意点を整体の視点からお知らせすることそして「整体と健康」と題して書き続けているこの記事は整体が何を考え どの様に身体にアプローチしてゆくかを書いています

 

会報には一つの記事は1100文字までしか入らないので分かりづらい所のありますが 補完の意味でこのブログでは採録ではなく もう少し丁寧に書いています

 

毎月色々な記事が間に入るので読みにくいとは思いますが テーマ別に通して読んで頂くと 整体では身体をどように見て どう関わってるのかが分かって頂けると思います 宜しければ過去月のバックナンバーもご参照下さい

 

前回に続き整体から見た病気の後段です

身体の不調をよぶ4つの原因について

 

1 冷え

整体師にかかると一年中「冷やしましたね」「冷えたらですよ」という言葉が出てきます それほど冷えというのは身体に負担をかけ色々な病気や症状の原因になるのですが その冷え方は季節や状態によって異なりその時ごとに身体にかかる変化が異なるのです

 

今年は暑く10月末まで夏日があったので 季節感はずれてしまいましたが これを書いている晩秋の季節(感)のこの時期は特に自覚が無いまま冷えに害されているかたが多くなります

 

整体から見ると冷やしてはいけない身体の部位は 上背部と足です 上背部は背筋から肩 頸周り 足は踝から足先という事です

 

上背部を冷やすことによって 呼吸器の働きが悪くなり免疫力の低下を招きます 

 

エアコンの時期や季節の変わり目急に起こる頭痛 肩こり 血圧の変化 眩暈や貧血はこれが原因になること少なくありません

 

また足を冷やすと生理痛や子宮筋腫など生殖器系 頻尿や膀胱炎など泌尿器系の不調や病気を呼び込むことになります

 

頭ののぼせ 喉の腫れや扁桃腺 腰痛 膝痛 胃酸過多もある意味冷えからの影響で出て来る症状です

 

冷えの観察点は胸椎7番 胸椎11番 腰椎4番 腰椎5番の1側や仙椎の3番と4番の仙椎孔で異常があるところを確認し対応します

 

身体に風を受けると胸椎5番に影響を受け 動きが悪く後ろに飛び出した形になります 

 

この椎骨は発汗と関係し 盆の窪にあるセンサーが気温を感じ 胸椎5番に対し指示を出して発汗と血流のコントロールを行い体温を調整します 

 

ところがこの椎骨の動きが悪くなると体温の調整が出来ず 熱中症を起こしたり 発汗の調整が狂うと汗の内攻という事が起ります

 

夏の季節は身体の背面から風を受けないように注意して下さい また冬になると胸元に風を受けないように襟や首元の包んだ服装をすることが大切です

というのは風を受けることで胸椎5番が固くなり機能しなくなるからなのです

 

冷えの話に戻ると 生活面では靴下を履き素足は避けてください常に襟のある衣服やスカーフ マフラーで調整をして 秋から冬の季節は出来るだけ靴下の重ね履きをして下さい もちろん就寝時の靴下も締め付けないゆったりした靴下は必需品です

 

足を冷やすと腎臓に影響が出ます 身体の中核をなす腎臓は左右に2個あることからも分かる通り とても大切な臓器です壊れると修復が出来ません十分に気を配って下さい

 

頭寒足熱を保てが健康な状態でいられます 不摂生や体調不良を起こすと頭に血が上りのぼせます その時手足の末端は必ず冷えています 

身体は外からの熱で温めるのではなく 自らの力で温まる 

温めるのではなく冷やさないことが病気を寄せ付けない基本です

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