普段の生活で立ちあがろうとすると脚が伸びない 座るとき曲げるのが痛い 水がたまり病院で抜いてもらった 水を抜きヒアルロン酸の注射に通った 痛みがひどく人工関節を勧められたなど膝の痛みで悩んでいる方は多いと思います
今回は膝痛の基本的な調整法を説明します
膝の動きは大体は腰椎の3番の動きと関係があります 腰椎の3番と4番の間には知覚神経が出ています 痛みを感じる知覚神経は椎骨の下側から出るものでこの場合は腰椎3番の知覚神経です
単に腰椎3番の動きが悪い場合も膝が悪くなることもあります
腰椎の3番は足の3指と関係し泌尿器系です この3指は膝との関係のある指です
膝の痛む場合には腰椎3番の関係から分かる通り 冷えが関わっていることが多いのです
ただ足を冷やすだけでなく 自転車やバイクなど風を受ける乗り物を移動手段に使う方にも多いのは ペダルや脚に力を入れ踏ん張るからでは無く冷えて泌尿器系に影響するからです
膝の調整法
最初被術者は伏臥位(下向き)の姿勢で 術者はその身体を跨ぎ 痛む膝と同側の腰椎3番を押圧します
この場合は先に説明したように 腰椎3番の知覚神経に働きかけるので 腰椎3番の押圧と説明すると通常は腰椎2番と3番の間を調整しますが この場合は腰椎3番と4番の間を押圧します
その後腰椎3番と関係する 仙椎2番の同じ側の仙椎孔を押圧し弛めます
次に被術者は仰臥位(上向き)で 被術者の痛む側の足を 立て膝にして足首が直角になるように術者の膝頭で止めておきます
立膝のまま 膝の後ろの丁度曲り角になる窪んだところ(膝窩横紋・委中)に重ねた指を当てると硬直があり これが膝裏調整点です
硬直に指を当て軽く圧をかけ緊張を緩めます 硬直は膝裏かその内側にあることが多いようです
少し弛んだら柔らかく弾いて下さい 弾く方向は内側なら真ん中から内側に 硬直が外側にあれば真ん中から外に弾くようにします
弾いた後は足を真直ぐに延ばし膝の周囲を観察します 膝の皿(膝蓋骨)のまわりの腱(膝蓋靭帯)が固くなっているところを 親指を当て緩めます
膝蓋骨の動きが良くなったら 足の疲労回復のところ 足の三里を調整します 場所はすねの太い骨 脛骨の外側で膝から被術者の足首方向に本人の指3本分の幅下がったところです 術者は親指を重ねゆっくり押圧し調整します
術者は被術者の足元に移動し爪先を引き延ばしたまま 足の2指(人差し指)と3指(中指)の間の3指寄りの足の甲を 筋のような骨(中足骨)に沿って足首方向から指の股にかけて20~30回軽くなでおろします
最後に膝の痛む側の内腿 付け根から膝までの半分くらいのところが固くなっているので軽く弾き緩めておくと楽になります
膝の調整はその時楽になってもまた出て来ることが多いので 一定の期間で何度かこの調整を繰り返すことが大切です 繰り返し受けているといつの間にか痛みが無くなり動きが楽になってきます


