睡眠と身体

健康を維持するためには睡眠は大切な要素です

 

睡眠については昨今色々な方面で語られていますが 今健康上のテーマとして語られる睡眠は増加している不眠の対策で眠りの善し悪しを寝る時間の長さで判断しています

 

必要な睡眠は8時間以上を基準とする考え方がいまだに健在で一定時間寝ていればよい 時間を満たしていれば不眠でなければよいという考え方が主流です

 

疲労が重なり時間の追われ 不足した睡眠の借金返済のために長い時間寝ることはたまには必要になります しかし 身体にとっては寝る時間を長くとることで 健康には悪い影響が出て来ることに気づいてはいません

 

整体の世界では睡眠は量で測るものでは無く質が大切であると指導します 

 

疲れを残さないためと思い経常的に長時間の寝ることは 眠りを浅くして質が低下します 眠りは長く寝ると浅くなり短く寝ると深くなります 大切なのは眠りの深さです

 

1970年代のアメリカのレポートにもある通り30代半ばまでは8時間の睡眠が必要ですが 40代からは7時間が基準となり60代半ばでは6時間を基準というように必要睡眠時間は年齢とともに減少してきます

 

睡眠は 脳が休むことなのです ただ長い時間眠り夢を見るような場合実は脳が休んではいないのです 

 

身体の疲労をとるためというのなら 短時間の深い睡眠と心身をリラックスさせるために 楽しく好きなことをすることや軽い運動などが最良の方法です

 

長時間の睡眠をとる習慣がある方に多いのが二度寝です 二度寝とは睡眠中に目を覚ましトイレに行くために目を覚ます事ではなく 一度起きてしまって本を読んだり 仕事してもう一度寝るなどのことを言い 昼寝をするというのも二度寝に含まれます 

 

寝すぎる(長時間寝る)という事は常態化すると問題が出てきます 食べ過ぎと同じで 一度や二度の不養生は大きな影響はなく身体はすぐ戻ります しかしこれが続いてしまうと生活習慣として定着し回復が難しくなります

 

野口晴哉先生の道場や家で学んだお弟子さんは 寝ない食べないという生活に慣れるまでは大変だったそうです 

 

過食や寝すぎは「生活習慣と病気」のテーマで書いたように それが背骨にダメージとして定着し椎骨の状態により不調や病気を呼び込みます

 

整体では交感神経の働きを整え 弾力と適度な緊張を持った活動的な身体を良しとします 

 

健康な身体の象徴として快感 爽快感があるいう事があります 目覚めた時 よく寝たなとか起きた時に爽快感を感じるのは 熟睡したときにだけ感じるもので必要以上長時間眠った後に感じる事はなく

寝すぎた翌日は頭が重く 顔や瞼がはれたり浮腫んだりして身体が重くなります 

 

自律神経から見るとこれは交感神経の働きが低下した状態で 心臓の収縮が弱くなるため全身の血流が悪くなります ここに運動不足が加わると 身体は酸素不足になり体調不良や病気を呼び込む原因にもなり得るのです

 

「眠る」つまり睡眠をとることと「寝ている」という状態を続けていることは違います 質の良い眠りで健康を維持できるよう生活を見直してください そうすれば骨盤は引き締まり 背骨に弾力が出て毎日を溌剌と過ごす事が出来るようになります

 

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新型コロナウイルスと整体

昨年12月メディアに新型ウイルス中国初の情報が流れ 日ごと週ごとにその影響が表面に出ています 

 

現在はすでに混迷から混乱へと移り 各分野では騒乱のような状況が見られる事態となっています 実際感染者の数は増え特定地域ではあっても死者の数も増え続けています 

 

当初それほど強くないウイルスだと喧伝され 国内では外出を控え 感染者との接触が無ければ 手洗い 除菌等で身を守ればインフルエンザよりも心配はないとの情報がメディアで毎日のように報じられています 

 

当初 インフルエンザが猛威を振るっているとされた米国においても 2月中旬から症状のある罹患者に対しコロナウイルスの検査を実施しています

 

こんな状況の中で 整体に関わる方のHPやブログにUP されている記事を読み少し不安になることがあります

 

それはそのほとんどが風邪やインフルエンザを想定したイメージで書かれていいることです

 

 インフルエンザについてはスペイン風邪を挙げるまでもなく各年代や時代の中で変種や亜種を含み長く関わっているため相応知識の集積や対応についてもノウハウを持っています

 

整体者から見ると感冒(風邪症候群)とインフルエンザ罹患者は椎骨から見ると影響やダメージは同じものなのです 

 

このことは 先ほど書いた通り人類とインフルエンザウイルスが長く関わってきたために 先人の整体者が実体験の上に気付き伝えた技術と知識を経験値として受け継いでいるからわかるのです

 

「感染に対処するには シャワーや入浴で体温をあげる 熱を逃がさない服装で身体を冷やさず 免疫力をあげる 水を飲む 食事や睡眠に気を配り身体に負荷をかけない生活をして自律神経を整える」など

 

整体セミナーでの発言やブログ上において 肺炎を起こす という事からインフルエンザを想定し呼吸器系のウイルスと早計な判断したうえでの記事や意見を ウイルス感染や感染症全般の予防方法として上げている整体者も少なくありません  

 

勿論これは 風邪症候群などに関して啓もうする整体者の概論としては正しいのです しかし「感染症」や「ウイルス感染」となると HIVやエボラもウイルスによる感染なのです 

 

何かを伝える際には事象や現状データの裏付けのある事実をもとに慎重に情報発信をする必要があるのでは そして用語や概念に対し丁寧な理解が望まれます

 

今回 中国で発生し集団感染し 各国に広がりを見せている新型コロナウイルスは 同じコロナウイルスでもこれまでに性質が明確になった一般風邪の原因となる4種類の弱い種類のものでなく MERS(中東呼吸器症候群) SARS(重症急性呼吸器症候群) と並んで重度の症状を引き起こす可能性を持った新型のものです

 

予想以上の集団感染 (Outbreak) を 現在継続して引き起こしつつある感染症は医療の範疇です

 

新しい報告では呼吸器の炎症だけでなく 一部の罹患者には下痢の症状があり 腸内からもウイルスが便とともに排出されることが中国情報として発信されています

 

今のところ短時間で確実な検査方法や効果的な治療方法や治療薬はなく ウイルス自体の特性と変異に関するデータはこれからといった状況の中 新型コロナウイルス感染は今まさに広がりつつあり これから事実や情報が集められた後 整理され精査されるのは 一定の終結を見たのちのことです 

 

整体は個々の身体を見て判断する技術です 実際に罹患したと確実視される人の身体を 椎骨をまだ視るたことのない整体は今はまだ語るときではないのでしょう     

 

                      私見ながら

                          文責 整体の会 中村

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1月は依然あった芦屋二宮先生の整体セミナーでは肩甲骨剝しが定番のテーマでした 1月の肩甲骨剝し 2月の打撲調整と今から思えば年明けは難度の高い課題を稽古していました

 

「肩甲骨剝し」というと数年前に 健康本として出版された肩甲骨に手を入れて文字通り 引きはがすという乱暴で危険な手法が流行し 色々な動画が You Tubeで流布されています  

ただ本来の肩甲骨剝しは今皆さんがご覧の形ではありません

 

冬から春に

12月に入ると忘年会やパーティーなど食べる機会が増えます 

年の瀬は仕事も追い込みの時期 色々な区切りもあり忙しいので まだカロリー消費も多くなり多少は救いがあります

 

自然界なら 巣ごもりや冬眠の季節なので 余分に食べないでいればいいのです ところがお正月を挟む年末年始は休日が多く食べ過ぎが重なり過剰な栄養が身体の負担になってきます

その上に重ねて運動不足なのですが

 

先に書いた 運動不足や栄養過多の停滞は水掻きの部分を触ってみることで確認します 整体では腋の下の後ろ側(背骨側)の柔らかい部分 この部分を水掻きと呼びます

 

この部分を後ろからつまんでみてがぼってりと分厚く重くなっていると身体が栄養過剰で体液やリンパ液の循環が滞っています

水掻きがボッテリして厚くなっている状態の方は 大寒から立春にかけての季節に特に多くなりそのような人は

交感神経の緊張が強くなり肩の力が抜けない

背中がバリバリになりまな板のようになる

肩甲骨が背中に張り付いたように動きが悪くなる

肩が凝るとか首が回りにくく寝違えたような感じがするとか

腕が上がらない

胸がつかえる横隔膜が下がらず呼吸が浅い

腰が強張って骨盤の動きが悪い 

この状態の身体は肩から上に力が入り気が上がり高ぶって興奮しやすくなります 又上頸の緊張が強くなり時には頸椎の2番が捻じれて目に不快感が出たり頭痛を感じます

 

こういう身体の状態の時には整体では肩甲骨剝しを行います

 

肩甲骨剝しの操法

肩甲骨はがしは先に書いた腋の水掻きの分厚い側または 肩の下がっている方を行います これをすることにより 肩甲骨の動きが良くなり リンパや体液の流れが改善されます 

具体的な手順は

肩甲骨剝しは水掻きの厚い固くて動きの悪い側を行いますが 通常はこちらの肩が下がっています

 

術者は正座になった被術者の後ろに蹲踞の姿勢をとり 下がっている側の肩の下脇のところに手を入れます この時術者の手が被術者の肋骨や脇に不用意に触れないように気を付けて下さい

 

胸筋のところに2指から5指をしっかり当て拇指を脇の下水掻きの内側に当たるように位置をとります

 

術者の身体で被術者の肩を浮かせるように後ろに引き 逆の側の肩を浮かせた肩の高さに合わせます

 

こうすると被術者の胸が開き呼吸が入るようになります 息を吸わせた後一拍間を置き被術者の身体をもとの位置に戻します

肩甲骨の動きが良くなると肺が上がり呼吸が深く入ります 肩関節が緩むことで頭部への血流が変わり肩首の力が抜け上半身の力が緩みます 

 

ただ整体を受ける機会がない場合は水掻きの部分をつまみ軽く引っ張る動作を数回行うとリンパの流れが良くなります

 

また肩甲骨を上下させる運動を行うと多少改善されてきます

 

この操法は文章で書くと分かりにくいのですがもし興味があればMailを頂ければもう少し詳しく説明させて頂きます

 

ご興味があれば私のセミナーでは実際に説明をし稽古をしますので宜しければご参加ください

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   本年も宜しくお願い致します 

 

昨年末から年始にかけて色々なことが起り 新年早々には喪主として葬儀を行い 心身ともに余裕もなく随分時間が空いています

またお読み頂ければ幸いです   忘れられていなければ…  

 

「整体から見た季節と栄養」

冬も本番になり 多くの自然界の動物が冬眠の真っ最中という季節です お正月休みを挟み人間も身体を動かすことが億劫になり 食べては休むという生活になりがちです 

 

生きるものは夏に捕食を減らし 身体の水分を出し 実りの秋に新鮮な食物を得て体内を充実させます新たに得た 身体に満ちた栄養が次の時代の生命を生みそして その後に来る冬の季節を乗り越えます 

 

自然界において冬の季節は食物を得ることが難しく  秋には身体に脂肪として保存している栄養を 少しずつ消費しつつ わずかな捕食による栄養補給で春を迎えます 

 

ところが 私達人間は自然界の動物とは異なり 秋に体内に保存した栄養を基本に 不足している部分を補うのではなく 常に周りにある高い栄養化の食物を 季節にかかわらずを生命維持のためではなく 快楽として享受することで身体が持てあますほど取り入れてしまいます

 

食べることは 生命の維持のためにとても大切なことですが 必要以上に取り続けることは身体にとっては大きな害となります

 

以前にもこのブログでは身体の不調を呼ぶ原因として食べ過ぎることを挙げています

 

新しい春を迎えた身体は 発散の季節となり食べる事よりも冬に貯めた身体の余分な栄養や老廃物を体外に排出する働きと高めい色々な排泄や排出が多くなります 

 

にきびや吹き出物 匂いが強い汗 ふけや時には下痢など身体の整理や掃除という意味合いの働きが活発になります

 

季節が進み桜の頃から梅雨までの時期は 夏に備えて甘いものやアルコールなどカロリーを控える食生活が提唱されます 近頃は野口裕之先生の「禁糖」を実践する人も増えてきました

 

厳しい冬の季節を乗り越えた桜の季節は 多くの人が胃腸の不調を感じる季節です 過酷な季節と活動不足が相まって消化器に溜まった負担が不調となって現れます

 

この様に見て分かる通り 人の身体の積極的に栄養を取り入れる必要のある季節は秋くらいなのです

 

人間の身体は 少し飢えていることが理想的な状態です 和の健康法は不調や病の時には食を減じるか細めることを選びます 消化器の無用な疲労を取り除くことで免疫力を向上させることにも効果があり 風邪の時にアイスクリームやプリンを推奨する間違った健康法は身体を理解しないただカロリーがあればよいという無意味な発想のものです

 

少食は胃腸だけでなく 精神の安定を呼び 糖分を抑えることは感情の抑制に繋がります 

冷えた食物は消化器や内臓全般に負担をかけ免疫力や治癒回復の力を削いでゆきます

 

楽しんで食べることは人生を豊かにします しかし節度を持つこと限度を感じる事 これを身体が自然に反応し実践できることが整体的な食生活と言えるのです

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風邪を治す 風邪は治る?

 

風邪の対処法

風邪の療法は国によって違います お国柄もありますが中には驚くようなものもあります

 

アメリカでは ぬるいシャワーや冷たいお風呂で身体を冷や しベッドも掛布団を外す 足は濡らした靴下を履いて寝るなど 身体を冷やす療法が多いようです 飲み物はコーラ 

 

コーラというのはアメリカやヨーロッパでは 風邪をひくと定番のようで温めて飲むことが多いそうです

 

アルコールの飲料によって風邪に対処する療法もお国柄 日本では玉子酒  イギリスではホットウィスキー フランスでは温めたワイン ドイツではお湯で割ったハーブ酒 ロシアでは温めたウォッカなどというのもあります 

 

共通しているのは 香辛料やハーブ 柑橘類を温めたお酒に加えることが多いようです そしてチキンスープは色々な国で定番です

 

海外 広く行われているのは暖かい飲み物です

 

ハーブティーや香辛料を入れたお茶 中国は白湯 昔から日本でよく飲まれる蜂蜜とレモンの組み合わせはイギリスからの影響です 紅茶に入れるかホットレモネードですね

 

ここまで読んで頂くと皆さんお気づきだと思います

 

諸外国に見る療法は 治療ではなく 療養中の過ごし方なのです

 

海外諸国では 風邪で病院や医師が薬を出すところはほとんどありません 投薬は重篤な場合や合併症の恐れのある場合 何かの疾患があるときなどに限られます

 

日本で普通に処方される タミフル・ゾフルーザ・リレンザ・イナビル・ラピアクタなどの「抗インフルエンザ薬」 日本で一般的に知られ多くのかたが処方されていますが 先進諸外国では決してポピュラーな薬ではありません

 

海外の療法は 風邪を治すというよりは身体を休め 整え免疫力を向上させ治癒能力を高めようとすることが目的です

 

整体と風邪

風邪は治すものでは無く 経過させるもの というのは野口晴哉先生の風邪の効用に語られていることです 

 

先達の知恵ですが 野口先生の考え方は現在でもグローバルスタンダードなのです

 

経過させるために対処としての市販薬や医師の処方薬には頼らない インフルエンザは現在の社会通念として医師による診断は必要だと思います 

しかし投薬を受け治療を受けることは別の問題です 医師の仕事は病名の確定であって治療は患者要望によるべきです 

 

そこで整体スタンダードなプラン 足湯と脚湯です

 

足湯(そくとう)や脚湯(きゃくとう)の際には必ず先に水を飲んでください  

 

風邪かインフルエンザかと迷うときには まずひき始めに咳や鼻喉に症状があるかどうか あれば風邪直ぐ「足湯」をして下さい

 

インフルエンザは肺炎 脳炎 中耳炎などの炎症を起こしやすいウイルスが原因のため 高熱や倦怠感 身体の痛みが出てくればインフルエンザと判断し「脚等」をお勧めします 

 

痛み 震え 悪寒など症状は食中毒の場合にも突発的に起こりますがその場合にも脚湯は大変効果があります

 

従って 痛みや高い発熱 があればる脚湯をして下さい

 

最近の整体関係のブログ等を拝見すると 全身浴 部分浴の前に水を飲むことが記されていないことが多いのです

整体的な入浴作法を見ると分かる通り 身体を温める前の水分補給は大切な事です

 

先達の知恵は正しく理解ください

 

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膝の痛みは年代関係なく起こります 

 

今回は膝に痛みを感じるけれど 膝の調整だけでは十分ではない状態について書かせて頂きます

 

膝の変形

中年といわれる年齢くらいから女性に増えてくる膝痛があります

これは足の膝関節が変形してくるもので 足がO脚になって内膝の関節が痛むのですが 年齢とともに変形が強くなり太ももの外側が固くなり外側に張り出しています

 

詳しい手順と解説は12月8日のブログ「座るのが大変 立つのが怖い-膝の痛み-」を参照ください

 

簡単に調整法を説明します

 

被術者の 痛む膝の後ろの丁度曲り角になる窪んだところに 重ねた指を当てると硬直があり これが膝裏調整点です

 

硬直に指を当て緊張を緩めます 弛んだら柔らかく弾いて下さい 弾く方向は内側なら真ん中から内側に 硬直が外側にあれば真ん中から外に弾くようにします

 

 膝の皿(膝蓋骨)のまわりの腱(膝蓋靭帯)が固くなっているところに親指を当て緩めます

 

膝蓋骨の動きが良くなったら 足の三里を調整します その後被術者の爪先を引き延ばしたまま 足の2指と3指の間の3指寄りの足の甲を 足首から足指の股にかけて20~30回軽くなでおろします

 

注!

ここで大切なのは 痛む側の大腿部外側の 固くなっている部分を手のひらで内側に押し込むように緩めることです 前回の膝の操法にこの調整法を加えると変形性の膝痛には有効です

 

その他の原因

膝に痛みを感じくけれど 膝の調整方法だけではあまり変化のしない場合があります 今回はその中から良く見受ける原因を3例上げておきます

 

股関節(大腿部と骨盤が接する所)が原因の場合

 

膝に痛みを感じるが 通常の操法をしてもあまり変化がないという場合です 観察をするところは痛む側の太ももから脹脛の外側です ここが緊張して固くなっているときは股関節を診て下さい

 

膝の変形のように O脚にはなっていないけれど脚の外側が固い場合は股関節の弛みやズレが原因です  

 

先にも書きましたが 膝の操法だけで変化が少ない場合は股関節の調整が必要です 

 

股関節の調整方法は腰椎5番の2側の膝と同側の動きの悪いところはゆっくりと押圧し弛めます 1度だけではなく2・3回繰り返すと緩んできます 

 

ただし直接大腿部の骨頭を操作はしないで下さい 輸気をする場合も股関節周りの筋肉に手のひらで行って下さい 股関節の調整は微妙で難しいので ご注意下さい

 

後 股関節の場合も二宮先生が膝痛の時に使う  内腿を緩めるための膝の回転動作も大変有効な手法です

 

足首が原因の場合

足首の事故や怪我による捻挫や変形は膝に影響を与えます

多いのは捻挫の後 足首が不安定で足底がきちんと地面を取らえられず 必然的に膝の内旋や外旋が起ります 

 

足首の怪我が一時的なものであれば 怪我が良くなった時に足首を調整すれば 内旋や外旋はすぐに戻ります 

 

この場合の膝痛は 膝の痛みをとる調整をすること当然ですが 足首や踵の調整をしっかり行わないとこの痛みは解消しません

 

股関節と足首が原因の膝痛の場合は原因の部位をしっかり調整しておかないと最初に述べた膝の変形による膝痛に移行することが多いのでご注意ください

 

坐骨神経痛が原因の場合

通常の冷えによる膝痛とは違い これは坐骨神経痛という症状で 痛みを膝に感じるものです 

 

勿論膝の調整をすることで痛みは減少しますがこの場合 原因は脊椎管狭窄症や椎間板ヘルニアなど椎骨のトラブルなので それぞれの腰痛や椎骨の調整をすることで最終的に膝の痛みが解消されます

 

脊椎管狭窄症(11月8日)の椎間板ヘルニア(12月1日)の調整方法は腰痛に関するブログを参照ください

 

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大気

 

地球は大気に包まれています 大気は人が認識するしないにかかわらず存在しています 私たちは大気の中にある酸素を身体に取り入れて生きています 

 

しかしほとんどの人は大気の存在を意識をすることはありません

 

大気が動き 風になり何かのきっかけで方向性を得た時 構造物や自然の風景を紙屑の様に吹き飛ばしてしまう力になりえます

 

大気がたくさんの水分を含み持て余すと 雨となりその量が限度を超えると堰をこわし 河川が氾濫し 樹木を倒し 山を崩します 

 

普段はその存在にすら気付かないくらい静かにたたずんでいても 集中し方向性を持ち エネルギーと化したときの力はとてつもないものになります

 

あたり前にある身の回りのものでも一定条件のもと 方向を定め集中すると凄い力になるのです 

 

  

人は身体に痛みや異常を感じると意識せず自然に手を当てます

 

子供が急に駆け出し蹴躓き 膝をぶつけると膝を抱えます 頭が痛いと頭を押さえ お腹を壊すとお腹を抱えるように手を当てます 

 

これは誰かが教えたわけではなく 習ったことでもない 本能的なものなのです 

 

手を当ててその部分を感じていると いつの間にか意識が集中して感受性が増し 鈍っていた感覚が敏感になり 身体と呼応して感応するようになります 

 

この感応がエネルギーとなり 目に見えなくても直接触れることが出来なくても 身体に勢いや力を引き出し復元や回復への道をつけてくれるのです

 

整体ではこのエネルギーを「気」と捉えています

 

輸気

エネルギーは集中したときにこそある形のように現れます が実際

には大気のように そこにあることを知っていても普段は感じて もいないし認識していないものです

 

ただそこにあるもの しかし必ずあるもの これを本能的に感じ 人は身体に不快 痛みや苦痛を感じた時手をあてるのです                

 

私たちは 本能的に感じて存在を知っているこの力を 少しだけ集め方向づけすることで 人の持つ感受性と感応し身体をよりよく変化する道筋をつけて行くのです

 

整体は 自らの気を 手を当てることで意識的に集中し 高め 互いの感受性を鋭敏にして心身の滞りや不調 歪み 苦痛を本来の形に復する技法なのです

 

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風邪をひくとき

 

掃除するぞ と突然に風呂を洗った妻 換気扇を外して洗剤を振りかける 今夜か明日くらい …

心づもりはしておきます -*- そう 風邪の

 

年の瀬 あと何日と数えるほどになると風邪をひく人 いかにもひきそうな人を 周りに沢山見受けます

 

整体から見ると 風邪ひくぞ! と声をかけたくなる人の 前触れや行動 働き方は特徴的なのですぐわかります

 

年の瀬だからと お風呂場のタイルや目地の掃除をしたり 換気扇のファンや枠を外して洗う 

 

エアコンのフィルターを外したり 高い棚や収納を片付ける など身体を使い大きな動きの伴う作業をしたがる

 

寒い中 普段やらない自動車の洗車をする など今でなくても と止めても 強迫観念というか脅迫行為で行動します

 

子供さんに多いのですが やたらはしゃいだり 話続けたり 持ったもので何かをたたいたり 乱暴に扱うときもその兆しです 

 

最近ではハイになるテンションが高いという表現をしますが 普段と違う動きをする時は注意です

 

身体は疲れがたまると 解放しようとする 鬱散欲求が強まります 

 

疲労の解放は 毎日身体自身が行っています 伸びをしたりあくびが出たり 実はため息もその一つです

 

睡眠時 寝返りを打つことで身体を調整しているのですが 疲れがたまるほど寝相が悪くなります これは偏った身体の疲労を解放する無意識の動作です

 

身体は何かをするとき 全身同じように使ってはいないので 当然よく使うところに疲労がたまり偏った疲れが残ります これが*偏り疲労です 

*偏り疲労については11月26日のBlog 整体と健康(Ⅷ)-原因3-を参照下さい

 

この偏り疲労が 自らの回復力を上回り蓄積が大きくなって来ると 身体は風邪を呼び込み解放しようとします

 

風邪をひくかひかないかは自分自身が選択しているのです 

 

勿論 来週は面倒な会議が続くから風邪をひいて休もう とかいう事ではなく 自分の身体自身がという意味です

 

偏り疲労が蓄積して不安定になった身体をリセットしたいと感じた時 身体が感じたときに風邪を呼び込みます

 

それは血行が悪く 体温が下がり 免疫力が落ち 交感神経の働きが鈍っている そんな時なのです 自律神経の働きは私たちの想像以上に身体を管理してくれています 

 

普段の健康管理や予防は大切です 

 

しかし風邪ばかりでなく 成長期にある意味大切な 麻疹(はしか)  お多福かぜ 水疱瘡など子供が成長期にかかる病気も 同じで兄弟で一緒にいても感染しない そんなに流行していないのにうちの子が…などという風に思い通りにはなりません

 

 風邪はひくときにはひくものなのです 

それを知っていれば病気になっても元気でいられます

 

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風邪とインフルエンザ

 

風邪とインフルエンザ違うのでしょうか

 

少し説明するとこの二つはの病気は別のものです

医学書によると 風邪(風邪症候群) は正式には「ウイルス性上気道炎」と言います

 

名前の通り色々なウイルスに感染し上気道に炎症を起こす病気で

この上気道というのは喉から鼻のことです 

 

感染したウイルスの種類によって症状が異なります ただし菌感染による風邪では 強い咳を伴う気管支炎から肺炎という場合もあります

 

風邪の場合 罹患者からの飛沫感染で 直接の接触や近くでの対面した場合移ります

 

症状はくしゃみは 鼻詰まり 咳 喉の痛み腫れなど局所的なものに発症します 

 

変化は緩やかで発熱は微熱(37℃) 少しずつ何となく収まっていくことが多いのです

 

対してインフルエンザは 飛沫感染ばかりでなく空気感染もあるため 近くで接していない場合でも空調のある建物や電車バスなどの同じ車両にいるだけでウイルスが体内に入ることもよくあります

 

体調の変化は急で症状には筋肉痛や倦怠感 熱による痙攣 脳症 肺炎 気管支炎 中耳炎を併発することが知られています

 

具体的には熱が高く頭痛や関節痛 筋肉痛など強い痛み倦怠感を感じます 倦怠感や各所の痛みがあればインフルエンザの疑いを持ってください 

 

喉や鼻に出る風邪の症状は後半に出ることもインフルエンザの特徴の一つです

 

高熱が特徴と言われますが罹患者に体力がない場合 熱が上がらず 痛み 麻痺 意識障害が出ることもあるので 特に乳幼児 や高齢者は周囲からの見守りが大切です

 

倦怠感とともに痛みがあり 意識混濁を起こした場合には

乳幼児は脳症の可能性が高く 高齢者は高熱を発しないまま肺炎を起こす事があります

 

長い前置きでしたが 風邪やインフルエンザに対しては

 

和法の療法は 頭部を冷やし足に湯たんぽなどを置き温める工夫をします 

 

食は御かゆや雑炊 など温かく消化の良いもの 野菜の煮つけや根菜のスープなどの軽い副菜を良しとします 

 

生姜湯や陳皮湯など温かい飲み物を摂り たんぱく質を減らすのも和食の養生食です 

 

つまり 頭寒足熱腹八分 に集約されています

 

野口晴哉先生はこれを「気張らず・怠けず・ 欲張らず」と読み替 えておられますが この度は字句どおりに読んでください

 

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驚きました 

 

関東圏には大人 子供問わず インフルエンザが蔓延しています

 

メールや電話で
 熱が高くて… 

 子供が高熱で…
 インフルエンザ…
      皆様御大事になさって下さい

 

今月 東京の会員さんで幼児教育のお仕事をされている方から

今年は脳炎のお子さんがとても多いと伺いました

 

その方は 掛かり付けの病院での先生からの情報という事で

・インフルエンザの流行が昨年より早く短期間で流行している

・インフルエンザ注意報が3週間ほど早く発令された

・中学生以下の患者数が約70%を占める

・脳炎・脳症の発症が今年は例年より多い

 とのことでした

 

インフルエンザや風邪の症状があるときなど高熱の時には お子さんに限らず脳炎や脳症が心配されます

 

正確にいうと 風邪やインフルエンザが原因の場合は ウイルス感染はしているが脳の中では なく 外の場所で起きている感染が間接的に脳の障害を起こすもので 脳症を起こすのだそうです

 

二宮先生は インフルエンザの予防接種について質問が出ると

 

「判断は自分でするものだけれど 私はあまり進めない 私は一度も接種したことはない」

 

脳症になるのが怖いので予防接種しようかという質問には

 

「風邪やインフルエンザの時 大切なのは靴下をしっかり履くこと

そして徹底して足を温めること どんな方法でもいいから足をしっかり温めていると脳症にはならない」

 

とおっしゃっていました
 

実際に足をよく温め 水をたくさん飲んで身体を休めると 脳症の可能性が低減します

 

気を付けて頂きたいのは食事や食べ物です
最近 病院の先生が風邪の患者にアイスクリームやプリンなどを進めているそうです
理由は喉越しが良く高カロリーだからとのこと

風邪ときに 栄養は必要ありません 食時はカロリーの高いものを減らし水を沢山飲んでください


糖分は消化吸収に大きなエネルギ-を使い
胃腸や内臓に負担を与えます

 

高カロリーのものは炎症を起こしている身体に燃料を入れことになり余計に燃える手助けつまり炎症を促進するのです

勘違いした養生訓に惑わされないようご注意ください

 

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