流行物
桃が咲き 梅の便りとともに少しずつ春の気配が漂っています
昨年の秋以来 黄砂 PM2.5 コロナウイルスと大陸渡りの厄介者が飛来しておさまりは見せていません
ここに国内産とは言え 呼吸器粘膜の弱い人にはありがたくない季節の風物詩 花粉の飛散が話題に上がっています
今年は杉花粉の飛散が昨年よりも少ないと発表されています
しかし花粉症の方には 量の多い少ないにもかかわらず不快な状態になることに変わりはないので 外出時のマスクは必需品です
ところが 困ったことに昨年末から新型コロナウイルスが発生し 感染と拡散を続けていてむしろ規模を拡大しています
その為 マスクなど必要な時に手に入らない状況が続いています 増産はされているそうですが潤沢に商品が店頭に並ぶのはもう少し先のようです
整体のセミナーでは2月に定番の練習テーマが有ります
一つは花粉症 もう一つは打撲の調整です
この二つの技術の共通点は椎骨の1側の硬直を緩めることです
※ 打撲の調整(下半身)については2019年12月6日のブログに
上げていますのでそちらをお読みください
季節柄 冷えと緊張にかかわりの深い1側の調整が2月の課題となりますが 1側についてはベテラン方でも案外理解不足や誤認識が多いのですが 花粉症とアレルギーを混同していることもその一つです
花粉症について
説明をする前に知っておいて頂きたいことは 背骨から見ると花粉j症はアレルギーとは違うという事です
これは多くの整体者が勘違いしていることで ブログや解説などでも混同したままで記述を行っています
花粉症は頸椎2番と3番の迷走神経系の知覚神経が緊張した結果 1側という場所が硬直して起こる症状です
アレルギーの症状は 2側というところの硬直によるもので交感神経系により起る身体の状態です
椎骨を見る整体からすれば この両者は明らかに違うものであり 花粉症がアレルギーではないという理由はそこにあります
花粉症は1側が緊張することにより起こります その主な症状は目のかゆみと鼻水という事になります
時にはくしゃみや微熱が出ることがありますが 1側の緊張をよぶ身体の冷えに伴う症状と考えます
大切なことは頸椎2番と3番の1側を弛めておくことで この場所が
中心的な調整点になります
確認
まず被術者を仰臥位(上向き)の姿勢で寝かせ術者は 被術者の頭を膝の間に置く位置に身体を置きます
被術者の頭側から首の下側に両手を入れ椎骨の下で両方の指が椎骨を挟むような手の位置で頸椎2番と3番を触診します
この時は両手の指が頸椎の棘突起に触れるように指を当てるようにすると分かりやすいと思います
この操法の場合触診 操法ともに使う指は3指(中指)になります
目がかゆい 瞼が重いなどの目の症状は 頸椎2番に緊張があり くしゃみや鼻水が止まらないなどの症状は頸椎3番が原因です
棘突起の左右どちらか 場合によっては両側につるりとした骨らしくない手触りのある側に症状が出ています
頸椎2番は首の一番上 後頭骨のすぐ下の大きな骨なので 慣れない方にも分かりやすいのですが 頸椎3番は小さな骨なので2番から下(足)方向に向かって滑らせ大きな骨の一番下の端くらいに両指を当てるとそこが3番の骨になります
棘突起は椎骨の上の方にあるので 頸椎2番が分かれば 2番の真横あたりから降れると2番の確認が出来下方に滑らせて下の端に触れると3番の確認が出来ます
花粉症は軽い場合は 椎骨に触れることが出来そこに細い筋がついているような感じがします
棘突起のあたりに太い筋のようなものを感じたりチューインガムのかみカスのような触感がある場合は重症です
調整方法
最初に書いたように 冷えによる緊張が原因なので 実際の操法は下半身の冷えを取る 足の3・4指間を輸気し 左骨盤を締めます
鼻の粘膜は食べ過ぎや飲みすぎの影響で迷走神経を刺激して症状出ることから飲食を控えめにする不快感は軽減します
次に副交感神経の調整点でもある 頭部第1調整点に輸気をしておきます これによって過敏になった免疫力を低下させます
※頭部調整点については2019年7月27日のブログ
-整体の基礎と基本用語(Ⅱ)-をご参照下さい
そして最初に確認をした頸椎2・3番の調整をします
硬直した部分は骨の密着したとことにあるので 3指の腹をピタリと当て動かさないようにします 指を当てるときは椎骨の棘突起を2指(人差し指)と3指(中指)で挟むように当てていると 硬い所が少しずつ弛んでくるので その時にピタリと当てた指のままで外側に首に沿って弾くように動かします
この時指の第一関節を曲げて引っ掛けるようにすると 痛みや過敏が残る原因になるので指は柔らかく使ってください
イメージ的には ピタリと当てた指を中心に 首をくるりんと転がす感覚です
頸椎2番が弛んだら 次に頸椎3番を同じような手順で緩めます
相当に硬い場合でも何回か繰り返していると少しずつ弛み 1側にへばりついていた硬直が離れてきます 完全に取れなくても頭がすっきりしてくればその日はそこまでにしておいて下さい
重症の場合は 時間を空け日を変えて何度かくりかえしておくと いつの間にか不快感や症状は無くなります
もし頸椎3番の2側3側に硬直があれば アレルギー性鼻炎も併発しているので ゆっくりと押圧して硬直を緩めておくと鼻の通りが良くなり不快感が減少します
花粉症とアレルギー性鼻炎のどちらも持っている方は結構多く そのために余計花粉症とアレルギーが混同させるのです
整体を受ける機会の無い方は 蒸しタオルを試して下さい 整体を受けた時のような劇的な変化は望めませんが 数日繰り返すと目や鼻水の不快感は減じてきます
まず熱い蒸しタオルを作り 首と頭の境目髪の毛の生え際の大きな骨の部分に当てて温めてください蒸しタオルが冷めたら電子レンジで温め直しトータルで15分位 繰り返して下さい
ジップロックのレンジ用袋に濡らしたタオルを入れレンジにかけるたものを繰り返し使うと 髪や襟元が濡れずに済みます
注意してほしいことは 使い捨てカイロや電気式の小さな湯たんぽなどは決して使わないこと 低温火傷など障害が出る事があり温度が高いために症状が進み逆効果になります
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