整体から見る病気の原因 続きです

 

3 偏り疲労

身体は本来働き動くように出来ています 生きるために働き動いて使う その結果疲れが出るのは当たり前なのですが 疲れの出るところや何処にどのように蓄積するかは行動や作業によってそれぞれ違ってきます

 

針仕事やパッチワークなど 手指を使い細かい仕事をする人は肘や首の痛み肩こりを感じます

文章を書いたり書類作成にかかわる人は頭や眼に影響し

運送や物流に携わる人や介護の仕事をする人の多くは 腰に負担を感じています 

 

このように職種や技能によって それぞれ使う身体の部位は異なり当然疲労の形態も違います

 

身体の特定の部位や部分に負担がかかるような動きや活動があると ある部分のみが他の部分より疲れて慢性化します 

これが「偏り疲労」です

 

偏り疲労は それが積み重なりそのまま解消しないと慢性化し 痛みや不具合が高じていつか病気という形になります 

 

身体には防衛本能があり 発熱や痛み疲労感で警報を出し知らせてくれるのですが 仕事に追われノルマがあり期限や納期の契約があると人は身体の声を無視をして脳の判断で行動し続けます

 

身体の警報は一定時間続きます それを無視し続けると自分自身が感じなくなります 

慣れない正座を続けて痛くなった足がいつの間にか痺れて感じなくなったようなものです 

 

この状態になると痛みや疲労感の感じなくなり 身体の感性が鈍く低下しますが 自己判断では普通に働いていると感じています

 

疲労を積み重ねて蓄積してしまい 身体の感度が鈍り不調を自己改善できなくなると そのまま病気へと進んでいくことは必然です

 

身体が重いと感じる疲労感はこの防衛本能の効果で 身体の局所にある疲労を全身の疲労と感じる事で警告しているのです 

 

これは同時に部分の疲労を他の部分と共有し 全身に分散させることでその個所の不具合や破損を防いでほしいという 身体の要求でもあります

 

企業や労働関連の機関が水泳 体操 ストレッチなどを推奨しているのはそのためで 軽度の疲れなら立ち上がり身体を捻じった体操をするだけで 疲れが取れたと感じる事もあります

 

整体指導と生活指導は 人の動作や動きで気付かぬうちに生じた 不自然な身体の癖や偏り疲労を発散させ調整することが大切な使命であり目的です 

 

その前に 素直に身体の声を聴く感受性を生活を 身体の使い方を知っておいてください

 

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