気温が下がり紅葉を置き去りにして すでに冬の季節になりました
寒さと乾燥はお友達なので寒気が来ると急に大気中の湿度が低下します
この季節には冷えや乾燥のせいで 身体の各所に痛みが出ることも多いのですが やはり多いのは腰痛です
病院に行くとぎっくり腰 ヘルニア 滑り症 分離症 狭窄症 坐骨神経痛 打撲による腰痛など大変多くの病名がつきます
しかし腰痛の操法を行う場合基本の部分はほぼ同じです 今回はその操法と手順を紹介します
腰痛について
腰痛というのは腰椎5番の緊張によって起こるものです この時骨盤の状態は 痛む方の骨盤が開いて下垂しています
まずこのことを知っていれば 腰痛の解消方法や手順は整体を学ぶ方には理解しやすいと思います
術者は被術者に痛む腰の位置を聞きますが 当人が訴える痛みの部分と実際の異常のある所は異なることも多く また複数の原因で腰痛が起っている場合もあり 実際の観察が大切になります
被術者には伏臥位(下向きの姿勢)をとってもらいます
最初に腰椎5番の左右の2側(脊柱起立筋)を軽く押圧し確認します 硬く沈まない側に異常があり 通常痛みはその側に出ています
腰痛の調整は最初から痛む部分にアプローチはしません
まずは跨ぎの姿勢で 胸椎12番3側を使い痛む側の腰椎を締めます 締めるというのは決して強く押し込むのではなく しっかりと輸気をすることで締めておきます
次に痛む側の仙椎4番外側を緩めておきます
丁寧に触れると仙椎4番の外側に固い線のようなものが感じられるのでそれを緩めます
方法は胸椎12番の調整と同じ跨ぎの姿勢で 固い部分に親指の腹を当てもう一方の側からあてた親指に力を集めることで緩めます
そして痛む側の座骨からの太ももの裏 ハムストリングと呼ばれる部分にかけての硬く動きの悪い部分を軽く弾いておきます
この一連の動きの後腰椎5番の調整をします
腰椎5番の骨は腸骨に半分埋まるような位置にあるために 押圧する場合真下に向かって行うと腰椎4番を押圧することになります
腸骨に沿った位置からやや足方向 腸骨の内側に入るような角度をとる必要があるので注意して下さい
2側に緊張がある場合は3側にも影響がることが多いので 腰椎5番は2・3側ともに良く調整をして下さい
この後仙椎3番の外側を締めて 最後に同側の骨盤の調整
右腰なら右腰の挙上 左腰なら左締めの操法をしておくと後の保ちが良くなります
最初に基本的なと書いた通りこの操法で上記の各種腰痛も軽度の場合は大抵の場合対応できます
ただし重度の場合には症状別にいくつかの方法が加味されます 個別の操法についてまた改めて説明させて頂きます

