気温が下がり紅葉を置き去りにして すでに冬の季節になりました

寒さと乾燥はお友達なので寒気が来ると急に大気中の湿度が低下します

 

この季節には冷えや乾燥のせいで 身体の各所に痛みが出ることも多いのですが やはり多いのは腰痛です 

 

病院に行くとぎっくり腰 ヘルニア 滑り症 分離症 狭窄症 坐骨神経痛 打撲による腰痛など大変多くの病名がつきます

 

しかし腰痛の操法を行う場合基本の部分はほぼ同じです 今回はその操法と手順を紹介します

 

腰痛について

腰痛というのは腰椎5番の緊張によって起こるものです この時骨盤の状態は 痛む方の骨盤が開いて下垂しています 

 

まずこのことを知っていれば 腰痛の解消方法や手順は整体を学ぶ方には理解しやすいと思います

 

術者は被術者に痛む腰の位置を聞きますが 当人が訴える痛みの部分と実際の異常のある所は異なることも多く また複数の原因で腰痛が起っている場合もあり 実際の観察が大切になります

 

被術者には伏臥位(下向きの姿勢)をとってもらいます

 

最初に腰椎5番の左右の2側(脊柱起立筋)を軽く押圧し確認します 硬く沈まない側に異常があり 通常痛みはその側に出ています

 

腰痛の調整は最初から痛む部分にアプローチはしません

 

まずは跨ぎの姿勢で 胸椎12番3側を使い痛む側の腰椎を締めます 締めるというのは決して強く押し込むのではなく しっかりと輸気をすることで締めておきます

 

次に痛む側の仙椎4番外側を緩めておきます 

丁寧に触れると仙椎4番の外側に固い線のようなものが感じられるのでそれを緩めます 

 

方法は胸椎12番の調整と同じ跨ぎの姿勢で 固い部分に親指の腹を当てもう一方の側からあてた親指に力を集めることで緩めます

 

そして痛む側の座骨からの太ももの裏 ハムストリングと呼ばれる部分にかけての硬く動きの悪い部分を軽く弾いておきます

 

この一連の動きの後腰椎5番の調整をします 

腰椎5番の骨は腸骨に半分埋まるような位置にあるために 押圧する場合真下に向かって行うと腰椎4番を押圧することになります

腸骨に沿った位置からやや足方向 腸骨の内側に入るような角度をとる必要があるので注意して下さい

 

2側に緊張がある場合は3側にも影響がることが多いので 腰椎5番は2・3側ともに良く調整をして下さい

 

この後仙椎3番の外側を締めて 最後に同側の骨盤の調整 

右腰なら右腰の挙上 左腰なら左締めの操法をしておくと後の保ちが良くなります

 

最初に基本的なと書いた通りこの操法で上記の各種腰痛も軽度の場合は大抵の場合対応できます 

 

ただし重度の場合には症状別にいくつかの方法が加味されます 個別の操法についてまた改めて説明させて頂きます

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病気とは

病気になるというのはどういう事でしょうか

整体では病(やまい)を治すという事はありません 病気を治療をするという概念が無いのです 

 

病状や症状が発症しているときに 整体では通常の身体とどのように違っているかを確認します その確認は発熱の度合いや痛みの程度ではなく背骨と骨盤の状態を確認するのです 

 

整体の視点で見ると 身体の種々の問題は背骨に反映し慢性化することで背骨に変化を残します

 

医療では通常幾つかの症状が出て 短期または長期に固定化しそこに病名がつき病気と認められ治療が行われます 

 

しかし身体には自ら修復する能力があり その力が発揮されると回

復の過程で発熱 痛み 炎症による膿 咳痰 下痢などの状態が現れてきます

 

これは身体を本来の状態に戻そうとする回復作用の表れで望ましい状態なのです ただ当事者は不快感が強いためにこの状態から逃れるために医師や薬剤に頼るのです

 

その結果は自己防衛する身体の機能が制限され 回復が遅れるばかりでなく 回復機能を阻害し身体の持つ力を低下させて別の病状を作りかねません

 

整体指導は不調や病変の原因を認識し 本人の自覚を促し潜在的な治癒力を発揮させることを目的とします

 

身体が病気になる 原因は近年新種のウイルスや病原菌が話題に上りますが 感染症や事故により怪我を除けばほとんどの病気は生活習慣に起因しています 

 

つまり冷え 食べ過ぎ 偏り疲労 精神的疲労の4つが殆どの体の不調や病気を引き起こします 気づかず繰り返される習慣的行動が癌 心臓病 脳溢血 脳梗塞 糖尿病など死亡率の高い病気の上位は生活習慣が原因で起きています

 

無意識の生活習慣の繰り返しは 身体の自己防衛力や潜在的治癒力を妨げよりよく保つことを大きく妨害するのです

 

「頭寒足熱腹八分」という言葉を野口晴哉先生は「気取らず怠けず欲張らず」と説明され 整体にかかわる人は良く講話に使われます

ただ今回は文字通り足を冷やさず頭を冷やし 食べることに執着せずほどほどに身体の声を聴こうという事です

 

注意して頂きたいのは 冷やさないという事と温めることは意味合いが異なります 大切なのは冷やさない 冷えないように気を付け工夫することで 冷えても温めればよいという事ではありません

4つの生活習慣は次回に改めて

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耳鳴りと難聴

 

案外多くの人が感じています ただあまりひどくないと周りの環境とか騒音のため 気のせいで済ませてしまう事もありがちです

 

整体では頚椎4番と6番が耳に関係する椎骨です

 

中耳炎を起こすお子さんは この頚椎4番を調整すると繰り返して起こす事が無くなります

 

中耳炎の場合頚椎4番を観察すると椎骨が捻じれています

この捻れは中耳に影響し 炎症を起こしやすくなるため2側から調整して解消すると 風邪をひいたり鼻が詰まってとにたびたび起こしていた中耳炎嘘のように出なくなります

 

耳鳴りと難聴は深い関係にあり 身体の状態を見ると どちらが出てもおかしくないはないのです

 

ただこの耳鳴りと難聴は 先に書いた中耳炎のように 一度調整すればすぐに変化するというものではありません

 

骨盤や胸椎などの身体全体の問題でもあり 丁寧に対処する必要があり 本当に落ち着くには時間がかかります

 

二宮先生は本の中では以下の通り書いています 

 

”耳鳴りや難聴は 耳に異常のある側の頚椎6番 2側と3側を観察し固いところを輸気をする 左右両方の耳に異常がある場合は頚椎6番が硬直して後ろに飛び出している" 

 

この時点での中心になる ところは頸椎の6番 なのですが出版されて数年後のセミナーでは 講義の内容に変化が出てきました

 

後のセミナーでは 耳鳴りと難聴の一番大切なところは上頸(じょうけい)と そしてもうひとつは頸椎の6番だと説明しています

 

操法の手順

まず頸椎6番を観察し 左右の耳どちらに異常があるのかを確認します 

 

ただし通常頚椎6番というと 頚椎5番と6番の間を言うのですが この場合だけは頚椎6番と7番の間 整体では頚椎7番と表現する場所です 

 

調整点は6番の下側 知覚神経の出ている側を調整すると説明されています

 

その後に上頚の調整を行います 場所は頭部第5後頭骨の飛び出した下の首の突き当りの三角形の左右を確認します

 

硬く動きの悪い所に親指の腹を当て もう一方の手を相手の額に当て 額から硬結に当ててある親指に力が集まるように輸気をして硬結を緩めます

 

硬結が緩んだ後は 硬結と同側の後頭部調整点を軽く好打します

 

通常は少なくとも数回 長年にわたる耳鳴り場合は 週に一回程度の調整でも数ヶ月かかる場合もあります

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室内にいる限り 気温はさほど気にならないくらいの今日この頃   でも湿度が…

 

台風も連続してうまれ いま卵の熱帯低気圧もまだいくつか

何しろ太平洋側日本近海の海水温は約30℃だそうです 台風が日本のまわりで出来ても当たり前 上空に居座っている寒波と影響し合い雨も激しくなるのも必然です

 

指導室にお出での方が感じている不調をいくつか紹介します

 

手の疲れ 腕の疲労

.1.胸のあたりに痛みがあり 左右共に痛みを感じる場合も多いのですが この症状はほとんどが女性です 

乳癌ではないかと心配して検査が必要かとの相談を受けることもあります

 

2.首の後ろが引っ掛かるように感じ 回すと首の斜め後ろに痛身を感じています また首の片側が痛く片方にしか向けない 寝違えたような感じ

 

3.肩こりがひどく 喉の奥に何か詰まって痰が絡んだような感じ 呼吸時ゼロゼロした感じがする

 

4.背中の肩甲骨の間が詰まったような感じで 呼吸が重い 何か背筋が不快で背筋御伸びない

 

身体は色々なところに痛みや不快感を感じます しかしその症状は同じような原因で起こっていることが少なくありません

同源異病 病と言うほど大袈裟なものでは無いのですが もとは同じであるという事もよくあります

 

症状から見るとあまり関連がなさそうに見えると思います

 

ところが今回上げた幾つか状態は全て腕の疲労が関係しているものです  つまり腕の疲れや使いすぎを解消すると症状が無くなる場合も多いのです

 

整体からの対応

1.について

この状態になるのは比較的短期に荷造り 家具の配置換え 旅行(特に海外)に出かけ大きな荷物を持ち運んだ時などに起きる状態です

当人は腕の使い過ぎという意識が無いため 胸や肋骨に何かあったのではないこと心配されます

 

この場合は手首と肘の動きを確認し 動きの悪い側の手首側と肘の腱の緊張を緩めて肩の動きをつけます

 

肩関節が内に巻いているので 肋骨の4番と5番の間(胸側乳腺のあたり)を肩口から胸の中心に向かってこするように輸気をして骨の上のヌメリをとると肩の動きが良くなり胸の痛みが取れてきます

胸椎5番の肋骨の輸気で咳をとるときの操法と同じ要領です

 

2.について

握力を使う人に多く 物をもったり握ったりすること多い人や音楽の指揮をする人にこのような症状がみられます

 

まず手首をよく調整し 手首と肘の5指(小指)側の可動性をつけます 同時に3指4指と繋がる肘の腱も確認しておくとよいでしょう

 

肩関節を見て動きの悪いところに指を当て もう一方の手の指で鎖骨の下側を肩口から胸の中央に向け こするように輸気をします

数回繰り返し緩んだ感じがしたら胸鎖乳突筋の緊張が取れているので 肩関節の可動をよくします

 

最後に頸椎5番6番の2側3側を確認し動きの悪い所を調整します

 

3.について

常日頃重いものを運んだり荷物の積み替えや移動をしている人に多い いわゆる肩こりの状態です

 

最初に手首と肘の調整をして動きをよくしておきます

 

このタイプは胸椎2番に動きの悪さが出ているため 疲労している側の 肘の内側中央から手首まで 両親指を重ねて確認しながら押圧します 固く弾力の無い部分は少し時間をかけて輸気します

 

次に肩の三角筋の上部(40肩の調整に使う部分)の固いところに親指を当て 反対側の肩に当てた手のひらから親指方向に力が加わるように輸気をします

 

そして背部(坐位でも伏臥位でもよい)から胸椎2番の2側と4側を調整し 胸椎1番2番3番の内側と下頸の調整をすると肩こりとともに咳や痰も止まります

 

4.について

典型的な腕の疲労です

常に手指 腕 肩に負担をかけるような作業が続く場合によく見られる状態です 息が詰まり胸が苦しいく感じることもあります

 

腕の使い過ぎで胸椎4番が捻じれ下垂し胸椎5番との椎間が狭くなってるため心肺機能にも影響しているのです

 

対応は手首 肘の可動性をつけ肩関節周囲を緩めた後 

内肘の腕疲労の調整点を確認し緊張を緩めます

 

伏臥位で 胸椎4番5番の2側3側の動きの悪い部分を押圧し弾力をつけます 

同時に胸椎4番の4側を緩めておくと腕の疲労がより軽減されます

2側が緩むと捻じれていた椎骨が正常に戻り息苦しさが減少します

 

この様に1~4については整体指導の場面ではよくある症状です 手や腕の疲労の有無を確認しこれが原因であれば 手指から肩の部分的な疲労を解消しておかないと 上記症状は繰り返します 

 

言い換えれば 丁寧に手の疲れを調整しておくと頻繁に出ていた不快感が解消し 好調気の保ちが良く身体自身の改善も早くなるので不快な症状の対処ばかりでなく 原因や大本が何かを理解すればより良い整体が出来ると思います

 

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子供の腰痛や肩こりが案外多いことはご存じでしょうか 特に小学生 中学生の低学年に多いのです

 

大抵は腰が痛いとは言わず しんどいとか疲れたという訴えがあるのです 低年齢のお子さんと話すと痛みとは切り傷や打ち身の時に感じる状態を痛みと認識しているようです

 

子供たちは大人が感じる鈍い痛みや筋肉の張りはあまり痛みとは認識していないことが多いのです つまりどこが痛いかと聞いても痛みという認識が大人と違うため「変」とか「しんどい」という感覚を持つことが多いのです

 

その為に親御さんにも肩首腰に不調があるとは分かりにくいのかもしれません

 

時期的にも 身長の伸びる成長期に入ると 脛や脚に痛みを感じる 成長痛と紛れてあまり認識されない親御さんも多いのも事実です

 

ご両親か時にはおばあさまに連れられて小学生のお子さんが来られます しんどい 疲れる 背中を伸ばせないという事でゆっくり話を聞いていると腰痛 背中や肩周囲の筋肉痛に行き当たります

 

原因を探っていくと幾つか気付く点があります 

 

今の教科書は読みやすいようにサイズが大きくなり 従ってランドセルも大きく重くなっています

 

中学一年の男の子 背中が痛い言うので見せてもらうと背骨のカーズが強くなり腰部と肩に強い筋肉疲労がありました

俗に言う背筋痛とか腰痛と俗いう筋肉痛になっていました

 

中学校では学校に資料や教科書を置くことが許されず このお子さんは体重計で測ると毎日10kgオーバーの重さの鞄を持って登校していました

 

昔に比べ身体は大きくなったとはいえ まだまだ骨格はきゃしゃな成長期です その上関節もまだゆるく大きな負担には対応出来ません

 

別の事例では 筋肉の成長が早く 運動能力が高いお子さんの場合に 骨格がまだ定まらないために背骨や腰骨に負荷がかかりすぎて痛みが出ます

 

そして今回一番気になっているは反り腰です 

これは大人の女性にも多いのですが 今回は子供の話だけに絞ります

 

良い姿勢 小学校で指導されます

背筋を伸ばして まっすぐ前を見て 

先生方はよくおっしゃいます

 

では背筋とはどこでしょうか

 

いわゆる背筋とは首の下から背中の真ん中 女性の下着の留め金のあたりです

 

椎骨でいうと胸椎1番から10番あたりですね

 

ところが今日学生のお子さんの姿勢を見せて頂くと無理やりお腹を突き出し腰をそり 顎が前に出ていて上を向きます 

 

先生方はお腹を突き出し腰をそらせ胸を前に突き出す その姿勢が正しい姿勢であると認識しているようです

 

この姿勢は 欧米人の腰椎の形にあった姿勢で日本人の腰椎の形には無理が出ます(イラスト参照)

 

図にある通り欧米の人たちと西アジアの人では腰椎の形が違います 身体にあった良い姿勢を子供たちに指導することが自然な身体の発達に繋がります

             

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先週の事です

小学生の女の子が お母様とご一緒にお出で頂きました

身体を見せてもらうと この日は膝が気になりました

両膝の動きが悪く 特に右膝は熱をもって腫れています

 

本人は痛くない というのですが何をしたか尋ねると 

空手の練習でスクワットをやっているとのこと

 

以前からフルコンタクト(直接打撃性の稽古や組手試合をする)空手をやっていたことは聞いていたのですが

その指導者の方は1秒一回のリズムでスクワットをさせ 深くしゃがみこんだ姿勢から飛び上がる という練習方法を指導しているそうです 

 

この運動は大腰筋 腸腰筋など腰回りの筋肉を整えるのに効果はあるのですが 膝の角度は90℃くらい決して膝を曲げてしゃがみ込むものではありません

 

私たちの年代では当たり前であったうさぎ跳び

自分の足首を握ってしゃがんだまま歩き回るなど

当時は下半身を鍛える目的で こういう練習が当たり前のように行われていました

 

最近もお子さんやお孫さんのスポーツクラブで こういう練習を推奨する指導者がまだ少しおられるとは聞いていました

 

ところが現在では先に書いたような練習や訓練つまり関節を深く折り曲げ しゃがみこむ姿勢の運動は学校や近代的な指導をするクラブでは禁止になっています

 

深く関節を曲げ負荷をかけることは 腰椎 股関節 膝 足首の鍛錬にならないばかりか 成長期の身体の発育を阻害する可能性のある危険なものです

深くしゃがみ込むスクワットはプロレスラーの世界の訓練として有名で500回とか1000回とかをこなすのが当たりまえなどと以前はよくテレビや雑誌で紹介されていました 

実際の効果については疑問ですが

精神的(根性論)な意味合いが深いとも聞いています

 

下半身の強化については関節は限度いっぱいまで折り曲げる必要はなく 深く折った姿勢からのジャンプは関節への無駄な負担でしかありません スポーツをする限り怪我は避けられない場合もあるのですが無駄に身体を痛めることはお止めください

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精神科ではちょっと  でも神経内科なら…

 

近年 鬱病と診断を受ける方が増加しています 「神経内科」の看板も街中で普通に見られる風景の一部になりました

 

これまでの整体が見る鬱

整体の世界では「神経症」とか「ノイローゼ」言われた時代から 鬱は心や精神の病ではなく 単に身体の異常であると理解されてきました

 

これまでの整体では頭の緊張が強くなり肩や腰がこわばる

緊張がアキレス腱を固くして睡眠障害を起こす その結果より呼吸が浅くなる 浅い呼吸により脳の働きが落ちる そのため気だけが上がり重心は鳩尾より高い位置にある

丹田の力が無いので踏ん張りがきかないあせっても何もできない 「鬱」 の診断となります

 

この時代 操法としてはアキレス腱を緩めることで眠りを改善し

腰椎5番の緊張を取る 頸椎4番で呼吸が深く入るようにする

このように整体においては神経症全般には緊張→不眠→酸素不足という考え方でが一般的でした

 

二宮整体 鬱へのアプローチ

二宮先生は 鬱は椎骨の異常から生まれるものであり 以下の病状を持つ身体にも同じ特徴があることに気付きました

 

落ち込む 引きこもり マタニティブルー 無気力 加齢による認知などです

 

これらの身体には全て同じ椎骨 胸椎9番に異常があることに注目しました そして鬱にも不眠を伴うものと不眠を伴わないものがあるという事にも気付きました

 

不眠を伴わない鬱

身体を見ると鬱の場合 胸椎9番の左に強い硬直がありますここに硬直があると脳に上がるエネルギーが低下し思考力 気力 意欲が低下します また左骨盤が開いた状態になり弾力を失い 左の骨盤と連動している左後頭骨も下垂しています この状態を自律神経から見ると交感神経の働きが低下しているのです

 

調整法まず胸椎9番左2側の緊張を緩めます 次に左骨盤を引き締める調整をします その後左の後頭骨の下辺を押し上げるように押圧します 左右の後頭骨の高さがそろえば頭がすっきりしまもよく見えるようになります

 

不眠を伴う意鬱

鬱の調整は基本的には先に書いた方法でよいのですが

不眠を伴う鬱の場合 胸椎8番2側に強い緊張がありこれに連動して頭部自律神経調整点が緊張していますので上記尾の調整に加えて 胸椎8番左2側の硬直を緩めそのあと頭部自律神経調整点(頭部第2調整点)をゆっくり輸気をします

 

鬱の場合は調整は最初間隔を詰めたほうが変化し易くなるので できれば週に2~3回くらい行ったほうが良いのですが少なくとも週に1回~2回程度は繰り返してください

 

躁と鬱

鬱の裏には躁の状態があります 躁というのは決して明るく賑やかにはしゃいでいるのではなく頭に上がったエネルギーが下りずに一種の興奮状態になっていて 時には物を壊したり人を傷つけたりすることもあります

 

この場合の調整法は胸椎1番右2側 胸椎5番右2側 胸椎9番右2側の硬直を緩めエネルギーを下げる道筋を整えます その後頭部自律神経調整点(頭部第2)の掻き下ろしといって頭部の溝に沿って脂っぽいところを擦り取ります そうするとたまったエネルギーが下に下がり落ち着いてきます

 

鬱と痛み

鬱は整体から見ると左骨盤の問題で交感神経の関係です

交感神経の働きが下がるとアドレナリンの分泌が少なくなり 少しのことでも痛みとして感じるようになります 

また脳のエネルギーが不足し認知機能が低下した場合 炎症や傷がない場合に場合にでも痛みを感じることがあります

 

鬱と自殺

鬱には自殺者が多いといいます 自殺衝動が起きるのは 躁から鬱  鬱から躁に移行する期間に起こります 

 

鬱期で気力がない時期は積極的な行動を起こすことだできず沈んでいます 躁期は本人は機嫌がよく感情のまま活動して勢いがあり 時に破壊や暴力といったエネルギーを外に向けて発散します

 

その間をつなぐの転換期というのは適度にエネルギーがあり 不安や逃避の感情的欲求が重なるために移行期とか転換期と呼ばれる間の時期に自殺行動が出ます

 

離薬

早計に まず薬はやめさせて などという整体師が多いのです 

整体の世界においては薬や治療ということを頭から否定する人が多いことは事実ですが 大半は人の受け売りか知識のなさによることも少なくありません

 

どんな病気や症状の人でも 確かに時期を見てj薬から離す必要があるのです それはいま必要のないもの 適量を超えた投薬などもあり身体から見ても負担になって新たな症状を作っていることも少なくありません

 

しかし病状が進み重い症状のある 不安定な状態の人から一方的に薬を取り上げることは 薬のみが頼みの綱である人とっては良い結果にはつながりません 

 

大切なことは整体で不安や不調と戦える身体に調整をし 本人との合意のもとに薬の減らし方を相談していかないと 相互の不信感を呼び込んだり 後で大きなるバウンドとなって帰ってきます

 

鬱に限らず薬剤のみに頼るのではなく自らの体の力を発揮できる状態に指導するためにも

 

整体による身体の十分な調整とコミュニケートを絶やさず信頼関係を築いていくそのうえで減薬を進めて行くことが大切です

 

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前回 身体は内部の構造に沿った動きや使い方で役割などが決まり 動きは右側を中心に動作してゆき そのための軸として左側が機能してゆく 事がこれが身体の内なる働きに即した自然のもの

という事を説明しました

 

自律神経と骨盤

 

二宮先生は身体の左右の機能の違いから自律神経の働きに思い至り 左骨盤を締めて右の骨盤を挙げることが自律神経を正しく整える方法であると結論付けました

 

自律神経については最近色々と話題に上ることも多くなりました身体の不調が起こす つらい症状から精神的な不調に至るまで全ては どこかに自律神経の働きに滞りが出ているからなのです

 

 自律神経失調症 ある意味全ての病気はこれが原因であるという事になります 私たちの二宮整体はこの自律神経を 右の骨盤と左の骨盤を基本的に整えることで 根本原因を直接調整すりことが出来るのです

 

 身体を整えること 心や精神を整えること この二つは別の事のように認識されていますが整体指導ととしては 分けることは必要ではなく同じ流れの中で整えます

 

整体の世界では身体は特段の区切りはなく上半身 下半身 骨格内臓 心や精神は全て同じく整えます だからこそ整体を受け整体になるそこには投薬や対処療法では得られない大きな変化た期待できるのです

 

骨盤について

具体的に左右の骨盤について解説します

・左骨盤は意欲や活動力と関係し整体の世界では最も大切なところで エネルギーや血液を上に上げる役割をします

 

左骨盤が開いて弾力が無くなると 自律神経では交感神経の働き

血管では動脈 大脳 排泄に関係し内臓では泌尿器 生殖器の働きに影響して機能低下を起こし それぞれの症状や病状となって現れます

 

・右の骨盤は身体をリラックスさせ 消化器の働きに関係して血液や上がったエネルギーを下げ鎮静化する役割をします

 

右側の骨盤は下垂し弾力が無くなると 自律神経では副交感神経とそれに連なる迷走神経の働き 血管では静脈 内臓では消化器 呼吸器 副腎に影響し吸収する力が落ちそれぞれの症状となって現れます

 

繰り返しになりますが 整体で基本となる健康な身体は 左右が対称に揃っていることではありません

 

健康な目指すべき身体は 背骨は弾力がを保ち 左骨盤は締まっていて右の骨盤は左骨盤より上の高い位置にあることが基本であると考えます

 

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台風10号残した置き土産 異常な湿度の高さもやっと和らぎ 昨夜は風が乾いて過ごしやすくなりました 

 

今日は8月17日 夜になり戸締りをしようと窓を開けると丸い月 

月齢は16だったようです 

 

昨夜までは 犬神明には最高潮の日 機銃掃射を受けてもこの3日間は問題なし 相変わらずあちらの世界でトラブルに巻き込まれているのかな(平井和正 角川書店 祥伝社ウルフガイシリーズ参照)

 

リウマチ考

8月2日のブログに「二宮先生のリウマチ操法」を解説しました

 

記事に書いた内容は広島と芦屋の月例セミナーで二宮先生ご本人が解説し見せて下さった数回分の内容をまとめました

残念ながら「超整体健康法」に書かれている胸椎2番が中心であるという内容とは要の部分が違っている理由は不明です

 

 ※詳しい操法の部分は前回のブログを御参照ください 

 

二宮式整体からの視点でとらえたリウマチと膠原病についてもう少し書いていきます

 

脾臓は免疫を司りウイルスや菌などの外敵から身体を守るリンパ球の働きに関係します

 

胸椎7番はこの脾臓に繋がる胸椎です 

 

この胸椎7番1側は整体において 身体が冷えた場合や癌など強い痛みが出た場合によく使うところです

 

胸椎7番の一側は緊張が強くなりすぎると間違ったデータを脾臓に送ります 

 

間違ったデータを受けた脾臓は緊急警報を出し 外部から来た異物を探しますが 間違った指示を受け取ったリンパ球は関節の一部や軟骨などを異物と認識して取り除こうとします

 

このような体内にあるセンサーの異常と免疫システムの誤作動により起こる体内への内部攻撃が自己免疫疾患です

 

リウマチと膠原病は 整体の手法で身体を観察すると同じ椎骨に異常が現れます

 

ここに並んだ二つの病名は一見関係がないように思えますが 整体から身体を見ると 胸椎7番やそれに関連する椎骨の1側にある緊張が引き起こすという点では同じものなのです 漢方でいう同源異病という事です 

 

興味深いのはこの1側に緊張が集まりやすい体癖(二宮整体では体質)の身体の弱点とされるところに 

体癖が違っていにもかかわらず動きの悪さがあるという事です 

 

二宮式体質表では泌尿器系(捻じれ)の8種(添付資料参照)です

 

この発見につながった広島のKさんが本来ある体癖とは違い泌尿器系の捻じれ体質の身体と同じになっている そこに気付いた二宮先生が8種操法を応用しところリウマチは驚くほどの改善が見えてそうです

 

先にも書きましたが1側は冷えや痛みに関係があります

同時に事故や怪我 手術や火傷など身体に強い衝撃や負担を受けた場合にも1側は緊張するのです

 

リウマチや膠原病の重度の方で 打撲痕のある方は先に打撲調整をしておくこと というのもセミナーで何度か伺いました

 

二宮先生は著書の中でリウマチについて 女性に発症する人が大変多くその理由は女性は男性に比べ血流が弱く気温 湿度 気圧などの影響を受けやすく冷えて身体の変動が起きやすいこと

 

また服装の面でも女性特有のおしゃれは開口部が多きいものや冷やしてはいけない部分の露出が多いせいであると理由づけています

 

芦屋のセミナーの際リウマチを発症する人の多くに打撲が見られるというお話をされました 事故や怪我などで尾骨や腰 手をつくとか首い衝撃を受けた人はリウマチが出やすいとのことでした


そのセミナーで打撲や事故がリウマチの原因になるという講義を聞いた時には私はお腹からうなずいていました

 

余談ですが

私の家内は身内や親族にリウマチは誰もいなかったのですが40代で突然発症しました

 

原因はスキー場でクワッドリフトから降りる際スノーボードの人間に足元をすくわれ尾骨を強打したことです 

尾骨の痛みは半年くらい取れず二宮先生もこれは折れたほうが良かったね と言っていたくらいです

 

2年ほどたった秋口 指が痛いと言い出し腫れが変なので先生に見て頂くと リウマチとのことでした 月一回の先生の操法と先生から教わった私の操法で8か月くらいで数値が下がりました 

 

本人にとってはリウマチは衝撃によって悪化するからゴルフは駄目と言われたのが一番応えていました

 

操法の手順は先にある通りですが

大切なのは観察の段階で上半身 下半身のどこかに打撲痕が無いかを確認しておくこと 

 

打撲が見つかったらその調整は リウマチ操法の前に済ませておくこと

 

身体が8種的な状態になる だから冷えや気圧湿度御変化がリウマチの痛みに関係することを説明した後

 

  「何故こんなことに今まで気づかんかったんやろう!」とおっしゃっている声が印象的です (2014年デジタル記録より)

 

私が へバーデン結節 足底筋膜炎 膝痛と股関節 生殖器と泌尿器との関係などに関心を持ち自分なりの手法を確立しようとしている理由は 

 

才能 能力の差はあれ愚直にやっていけば 尋ねても答えが無く  疑問に答えが無い状態にあっても 門が空くことがある 道が開けることを信じているからです

 

何年やっていても分からなければそう言えばいい

これは難しいが私はこうしてみます と言えばいい

二宮先生はその姿勢を守っていました 

 

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2010年 二宮整体アカデミー主幹 二宮進

体質と椎骨 一部抜粋

    整体からみた身体と健康(Ⅲ

 

前回 身体は左足を軸にして支え 右足が駆動して身体を動かしてゆくことを書きました これは身体の内なる働きに即した自然なものです 

 

自律神経と骨盤

二宮先生は 身体の左右の働きの違いから自律神経の働きに思い至り 左の骨盤を締め右の骨盤を上げることが自律神経を正しく整える方法であると結論づけたのです

 

自律神経について色々なメディアで見聞きする機会が増えました 

 

身体の不調やつらい症状 精神的な不調に至るまで全てはどこかに自律神経の働きに滞りが出ているからなのです

 

つまり 自律神経のバランスが悪くなったり働きが狂っていることが全てのの病気の原因であるという事になります 

 

私たちの整体はこの根本原因を右の骨盤と左の骨盤を整えることでを直接調整することが出来るのです 

 

人間は身体の江府町が心や精神に影響し 心や神経の状態や変化は身体に反映します これは詰まる所すべて自律神経の働きに他ならないのです 

  

身体を整え 心や精神を整えるとこの二つは別のことのように認識されますが整体指導としては同じことなのです 

 

肉体も精神もその好調不調は椎骨に反映し 椎骨を整えるためには土台となる骨盤を本来の弾力と動きを持つように整える必要があります

 

整体の世界では人の身体は区切りが無く 上も下も 外も内も 見える身体も見えない心もすべて同じく整えます 

 

整体を受け整体になる そこには投薬や対処療法では得られない大きな変化が期待できるのです

 

骨盤について

・左の骨盤 意欲活動力と関係し整体の世界では一番大切なところ

エネルギーや血液を上に上げる役割をする

左骨盤は開いて弾力が無くなると 自律神経では交感神経の働き 血管は動脈 排泄に関係し内臓では泌尿器 生殖器 循環器 大脳の働きに影響し機能が低下して夫々の症状や病状となって現れます

・右の骨盤 リラックスする消化器の働きに関係するところ

血液や上ったエネルギーを下げ鎮静化する役割をする

右の骨盤は下がって弾力が無くなると 自律神経では副交感神経とそれに連なる迷走神経の働き 血管は静脈 内臓では消化器 呼吸器 副腎に影響し吸収する力が落ち其々の症状や病状となって現れます

 

これまでの2回書いてきた身体のあり方や動きと骨盤の役割を踏まえを整体では病気をどう見るかという内容に続きます 

 

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