より高みを目指すために分解・解説の稽古を手順をなぞるだけで終わらせない | 道田誠一のブログ

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整体と空手について書いています。

 先週水曜日の千唐流空手道直真塾吉祥寺中高生部の稽古の話です。

 

 こちらでは二十四歩(ニーセーシ)の形の分解・解説の稽古を行っていました。

 

 こちらは公式なものは一番から十一番まであります。

 

 千唐流の初代は晩年の演武では、この形を好んで行われており、それだけ思い入れがあった形としても考えられます。

 

 さて、そんな形の分解・解説ですが、空手道の技を突き、蹴りだけでなく、当て技や関節技、投げ技など多岐に渡って鍛錬、研究できるものになっています。そういったところもお話していきながら進めていきました。

 

 さて、その一番目になりますが、こちらは空手道としての技としては王道である突きを使ったものになります。

 

 形の中での最初の動作である扇受けからの展開になります。

 

 

 

 

 

 想定としては相手からの右中段追い突きです。

 

 

 手順だけで深く突っ込まなければ、すぐ終わってしまいますが、このクラスは高校生が対象になり、身体もできてきていますので、手順だけで終わることにはなりません。

 

 そうなると、どうなるかというと当たる間合いでかつ、きちんと締めが利いた突きに対しての動きを行うことになります。

 

 つまり、右中段追い突きで仕掛ける側もしっかりした突きでないといけないということです。

 

 どうしても、慣れないとただ腕を伸ばせばいいだけになりがちになりますが、そうなると受け側の稽古にもなりません。

 

 想定が上段突きの場合は防具をつけていませんので、気をつけなければなりませんが、この想定は中段突きになりますので、受け側としても受けが外れてしまって多少当たったとしても耐えうる肉体作りも必要になります。

 

 まず、そういったことを気をつけた体重の乗った突きになるように注意して突き側の動きを行っていただきました。

 

 それに対しての受けになりますが、タイミングを合わせるのが前提になりますが、それが合ったとして、そういった体重が乗った突きになると脇の締めが利いたものでないといけません。

 

 さらに土台としての堅牢性が必要であり、そのためには下肢からの締めが必要です。

 

 脇の締めが利いてなければ、腕ごと相手の突きの威力に持っていかれることになります。

 

 また、脇の締めが利いていたとしても土台がしっかりしていなければ下半身が揺らぐことになり、そういったところもお互いに感じながら行っていただきました。

 

 細かく書けば受け側の動きとしてはまだまだありますが、ここでは大きなところとして脇の締めと下肢の締めということで、ここでは書いておきます。

 

 さて、そういった受けができたとして、次の動きになりますが、受けた腕をそのまま用いた上段突きから、もう一方の腕での中段突きを行う二連突きでの反撃になります。

 

 

 

 相手の突いてきた腕と受けた側の腕がお互いにきちんとしたものになっていると突いた側の腕が腕に沿いながら反れていくことになります。

 

 腕に沿いながらということはお互いの腕が接触している状態になっており、その接触状態を保ちながら上段突きを突いていきます。

 

 これは接触状態を保っていることにより、相手に他の動きをさせないように制御していることにもなりますし、別の動きを行おうとする時に動きを感じ取れるようにしています。

 

 ただし、瞬間的なものになり、間があけば何かしらの反撃を相手をしてくることになりますので、その状態を維持しながらすぐに上段突きを突いていきます。

 

 ここでですが、上段突きに関しては顔面部になりますので加減をし、中段突きに関しては素早くではなく、スピ―ドは落としてでもしっかり突き込んでいくような動きで行っていきました。

 

 素早くではありませんので、勢いで誤魔化すことなく押し込めるかどうかの身体操作の確認にもなります。

 

 突かれる側としても中段を締める稽古になり、双方の鍛錬になっていきます。

 

 そういったところも説明しながらの稽古を進めていきましたが、この記事ではここまでといたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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