ADHD 発達障害 うつ病 躁うつ病 パニック障害 統合失調 不登校 引きこもり 精神医療ニュース (精神科 心療内科の治療について) -2140ページ目

奈良・放火殺人:供述調書漏示で長男の鑑定医を逮捕

奈良・放火殺人:供述調書漏示で長男の鑑定医を逮捕

 奈良県田原本町で昨年6月に母子3人が死亡した放火殺人事件を巡り、殺人などの非行事実で中等少年院送致となった当時高校1年の長男(17)の供述調書を引用した単行本が出版された秘密漏示事件で、奈良地検は14日、長男の精神鑑定した医師、崎浜盛三容疑者(49)=京都市左京区=を刑法の秘密漏示容疑で逮捕した。取材対象者が秘密漏示容疑で逮捕されるは異例。単行本「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)の著者、草薙厚子さんについても慎重に捜査している。
 調べでは、崎浜容疑者は昨年10月、京都市内の自宅やホテルで3回にわたり、草薙さんに対し、長男や父親の供述調書の写しなどを見せた疑い。調べに対し、崎浜容疑者は容疑を認めているという。
 奈良地検は先月14日に崎浜容疑者宅や草薙さん宅などを家宅捜索し、任意で事情聴取を重ね、捜査を進めていた。【阿部亮介】
 ▽刑法の秘密漏示罪 刑法では、医師や弁護士などが正当な理由がないのに業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らした時は、6月以下の懲役または10万円以下の罰金に処すると規定している。
毎日新聞 2007年10月14日 13時00分

精神科医 M沢S夫氏の裁判

精神科 心療内科 メンタルクリニック


精神科医 M沢S夫氏の裁判

予定通りですと、明日は精神科医、M沢静夫氏に対する民事裁判の判決が開かれます(ただし、予定は直前でも変更される可能性があります)。この精神科医によって引き起こされた悲劇は数え切れません。著名なだけに本当に厄介です。

検索で「町沢静夫」と入力すると、その被害の多さがよくわかるかと思います。当然、インターネットですと、どこまで信用できるかわからない情報が多いのですが、専門家からの批判も多いことが特徴です。

いずれにせよ、このようないい加減な精神科医がマスコミに度々登場し、関わった人を悪化させ、本当に世間を撹乱しているにもかかわらず、何も罪を問われないで開業しているのは、本当におかしなことと思います。

でも、正直な話、町沢氏は「わかりやすい」ので、ある意味まだましといえます。危険だとわかっていたら、近付いたり、信用しなければ良いのです。本当に危険なのは、一見すると良い人で、患者を助けていると思わせながら、周囲に気付かれないよう正反対のことをする精神科医です。患者は悪化していっても、「先生はしっかり治療して下さっているので、先生は悪くない」と思い込んでいるため、決して這い上がることのない泥沼に陥ってしまうのです。

とりあえず、明日の裁判に期待しましょう。

***********************************
精神医療現場での被害の報告を受け付けています。
特に、その被害に関して何らかの行動(刑事告発、民事訴訟、内部告発、行政交渉、マスコミへの周知、法律改正の働きかけなど)を起こしたいという方、一度ご相談下さい。
特に情報を集めている事例
・子どもの被害事例(投薬や受診の強要、不当な診断、向精神薬の副作用など)
・抗うつ剤(特にSSRI)を服用後に自殺行動を起こした事例
・精神科医からの暴力や性的虐待事例
・診療報酬などの不正請求事例思い当たることがあれば、こちらまでご報告下さい。
kebichan55@yahoo.co.jp


(転載元 精神科医の犯罪を問う)

2006年6月28日記事


統合失調症の多剤多量処方見直しの必要性


統合失調症 大量投薬見直し

1剤で適量 意欲回復

 統合失調症になった30歳代の女性は、茨城県の精神科病院に入院中、複数の薬を大量に処方され、ほとんどベッドで横になっていた。主治医だった河合伸(のぶ)念(とし)さん(現・筑波大精神神経科講師)が本人の同意を得て薬の量を減らし、「第2世代」の薬へ切り替えてゆくと、他の患者と歓談することが増えた。幻聴などの症状がぶり返す時期もあったが、
薬の減量開始から2年半で退院。症状は残るものの、社会復帰施設を経て自宅に戻り、家族と元気に暮らしている。(大阪科学部 原昌平)

 統合失調症は、約100人に1人という頻度の高い病気だ。原因は不明だが、ストレスや不眠をきっかけに発症することが多い。
 症状には、幻聴が聞こえる、妄想にとらわれるといった「陽性症状」のほか、他者との交流や感情が乏しくなる「陰性症状」、順序立てた作業ができない、ちょっとしたことが覚えられない「認知機能障害」などがある。

 薬物療法が進み、今は発症者の3割が完全に回復、3~4割は服薬しながら社会生活が可能になる。だが、長期入院も多く、精神科の入院患者の6割近くを占めている。

 主力になる薬は「抗精神病薬」。患者の脳では「ドパミン」という物質による信号伝達が過剰になっていると考えられており、それを抑える作用を持つ。

 1950年代から「第1世代」の薬が使われてきたが、手足が震える、筋肉が硬直する、じっとしていられないなど「錐体外路(すいたいがいろ)症状」と呼ばれる副作用が出やすい。それを抑える薬を使うと、便秘などの副作用が増え、下剤も必要になる。さらに睡眠薬なども加え、10種類以上を処方されてきた人も珍しくない。

「第2世代」登場

 そうした副作用が比較的少ないのが「第2世代」の抗精神病薬だ。日本では96年から発売され、現在は5種類の薬が使える。効果や副作用を見極めるため、1種類だけ処方するのが原則とされる。

 ところが、日本独特の「多剤大量療法」が今なお幅をきかせている。薬剤師の研究会が昨年10月時点で全国61病院に入院中の患者9325人の処方を調べると、1剤だけの処方は3割弱にすぎず、第2世代と第1世代の薬の併用も多かった。これでは副作用を減らせない。

 東京女子医大神経精神科教授の石郷岡純(いしごうおかじゅん)さんは「陽性症状をたたくという対症療法の感覚で薬を使う医師が多い。しかも効果が出ない時に薬を替えるのでなく、別の薬を追加するから多剤大量になる」と指摘する。
 多剤大量療法からの切り替えは、〈1〉まず従来の薬の量を減らす〈2〉第2世代の薬に替える〈3〉1剤にして最適な量まで減らす――といった段階を踏み、症状の変化に気を配りながら、ゆっくり進める。
23人中20人で成功

 筑波大講師の河合さんは、2003年から3年間、勤務していた茨城県の民間病院で切り替えに取り組み、多剤大量処方が1年以上続いていた患者23人のうち、20人で成功した。「失敗を恐れず、一時的な症状の悪化にひるまず、薬を減らすことを試みるべきだ」と強調する。
 ただ、第2世代でも量が多いと従来と同様の副作用が出るほか、血糖値が上がることがあり、注意は必要だ。
 「患者が元気になる可能性」を持つ薬の処方の転換。慢性期の患者の陰性症状とされてきた例には、第1世代の薬の副作用がかなりある、という見方もある。社会復帰を促進する意味でも注目したい。
(2007年7月27日 読売新聞)

http://mobile42.search.tnz.yahoo.co.jp/fweb/0523VaDQf5ZCA9X7/1iZ?_jig_=http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20070907-OYT8T00200.htm