自己流撮影地ガイド(成田国際空港編その6) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

今年もこれから暑い時期になる・・・

即位の礼まであと3日となり、各国からの政府専用機も徐々に飛来してきているようです。本日は早朝にオランダの政府専用機が関空に到着後、朝9時前に福岡経由で長崎に向かったようですが、各国の政府関係の機体はFlightraderには反応しないので、直接行かないと確認できないというのは厳しいですね。今日と明日でかなりの各国首脳が来日するものと考えられますが、主に着陸に使用されると思われる羽田や成田の天候は良くないものの、レアものの飛来機ラッシュでかなり熱くなると思われます。

 

さて、先週か続けてアップしてきました成田の撮影地ガイドは今回でラストとなります。それでは早速続けていきましょう。

 

⑲R/W34L上がりポイント

名前のとおり、R/W34Lから離陸した機体の上がりを狙うためのポイント。行先によって上がり方は変わってきますので、ここという場所は決まっておらず、移動しながら狙う形になります。

 

 

上から

全日空 B787-8(JA820A) 2016.8.8撮影

キャセイパシフィック航空 B777-300ER(B-KPR) 2016.8.8撮影

ジェットスター・ジャパン A320-200(JA01JJ) アングリーバード・ハッピージェット 2016.8.9撮影

 

この3枚は、いずれも駒井野交差点から西に進んだ畑付近の公道から撮影したものです。長距離便であればなかなか良い感じの上がりになりますが、近距離便では上がりが早いので腹気味になります。午後からが順光で、レンズは300mm程度が必要です。なお、一般的に長距離便になるほど上がりを引っ張る傾向になるので、長距離便は上記地図のポイント付近より北側に伸びる道が使えると思います。一方、近~中距離便を狙う場合は1本南側にある細い未舗装路から撮影するといい感じになるかもしれません。

 

このポイントへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.C、空港ターミナルからいずれも約10分で到着します。目的地となる目印がないので、駒井野交差点から西に進み、道路が左カーブの後右にカーブする付近が目安となります。他の車の通行の妨げにならないよう、注意して止めるようにしてください。一方、近・中距離便のポイントへは、駒井野交差点からは南に向かい、上の地図で「(株)エーキューエス」の前から北西方向に向かう道に入り、左カーブの後しばらく進んだ付近となります。こちらは未舗装の道で道幅も狭いので、十分注意して止めるようにしてください。

(電車の場合)JR成田駅東口から、JRバスの航空科学博物館・成田空港・八日市場駅方面行きで「三里塚郵便局前」下車、徒歩約10分です(所要時間約15~20分、運賃410円)。なお、近・中距離便のポイントは少し離れているので、歩くと約25分かかります。

 

なお、このポイント周辺にはコンビニや自販機はありません(最寄りのコンビニまでは徒歩7~8分。上記「三里塚郵便局前」近くの交差点にファミリーマートがあります)。飲み物や食事は事前に準備しておきましょう。

 

⑳16L側畑ポイント

十余三東雲の丘から少し進んだ畑の中の農道ポイント。16L降りの機体を狙うことができますが、以前と比べるとここで撮影する方は少なくなってきました。午後が順光です。

 

 

上から

大韓航空 B777-300ER(HL7783) SKYTEAM 2016.2.14撮影

キャセイパシフィック航空 B777-300(B-HNH) 2017.8.9撮影

 

電柱以外の障害物がないので、すっきりしたショットを狙うことができるのですが、やや下から仰ぎ見る感じになるので注意が必要です。真横ショットを狙う場合はJCスポーツ公園の野球場付近の東関東道の陸橋上か、十余三東雲の丘の方がベターです。レンズは70~100mm程度が良いと思います。

 

このポイントへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.Cから約15分、空港ターミナルからは約25分で到着します。目的地付近には目印がないので、グーグルマップやカーナビで「JCスポーツ公園」を目的地に設定した上で向かうと良いと思います。なお、ポイント付近は道幅がそれほど広くなく、また農作業をされる方に迷惑がかかる可能性があるため、「駐車ご遠慮ください」という看板が立てられており、車を止める場合はスポーツ公園より手前になりますが十余三東雲の丘の駐車場に入れて、そこから徒歩で向かった方が良さそうです。

(電車の場合)JR成田駅・京成成田駅から大栄・佐原方面の千葉交通バス(吉岡線)で「四本木」下車、北へ徒歩約10分です(所要時間約15分、運賃430円。日中は1~2時間に1本程度運行)。なおバスの本数が少ないので、帰りのバスの時間は事前に確認しておきましょう。

 

ポイント周辺にコンビニや自販機はありません(十余三東雲の丘まで戻ると自販機があります)ので、飲み物等は事前に準備してから向かうようにしてください。

 

㉑34R降りポイント(午後)

成田の外周ではなかなか目ぼしい場所がない午後からの34R到着機の撮影ポイントですが、その中で比較的使いやすいポイントがこちら。周辺の空き地や2016年に完成した「菱田恋人橋」の上などからR/W34Rにアプローチしてくる機体を狙うことができます。午後からが順光ですが、冬場などは昼頃から撮影することが可能です。

 

 

上から

チャイナエアライン A340-300(B-18806) The Official Airline for Climate Monitoring 2013.2.9撮影

カーゴジェット・エアウェイズ B767-300ERF(C-GUAJ) 2015.2.15撮影

ニュージーランド航空 B787-9(ZK-NZD) 2015.9.20撮影

 

こちらの3枚は、菱田恋人橋に向かう途中の公道から撮影したもの。撮影当時はまだ橋が未完成で、34Rに降りる機体を狙う場合は手前の道路上に車を止めて撮影するしか手がありませんでした。

 

上から

エティハド航空 B787-9(A6-BLC) 2017.1.7撮影

ルフトハンザ・カーゴ B777F(D-ALFE) BMW VISION i NEXT 2018.9.22撮影

パキスタン国際航空 B777-200ER(AP-BMH) 2019.1.11撮影

 

こちらの3枚は菱田恋人橋の上から撮影したもの。雰囲気としては路上で撮影したものと全く変わりません。レンズはどちらの場所も200~300mm程度が良いと思います。

 

このポイントへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.Cから約15分、空港ターミナルから約10分で到着します。目的地周辺に目印はありませんので、グーグルマップの場合は「西鉄物流(株)成田支店」、カーナビの場合は「千葉県山武郡芝山町菱田1155-1」と入力して目的地にすると比較的わかりやすいと思います。菱田恋人橋手前の路上は路肩が比較的広くなっていますので、そこに車を止めて徒歩で移動することになりますが、他の車の通行の邪魔にならないように注意してください。

(電車の場合)芝山鉄道の芝山千代田駅から徒歩約10分です。電車の本数が昼間は40分に1本程度なので、帰りの時間を確認しておくとよいと思います。

 

ポイント周辺にコンビニや自販機はありませんので、事前に準備してから行くようにしましょう(徒歩10分程度のところにファミリーマートとセブンイレブンあり)。以前は近辺に食事場所もありませんでしたが、天然温泉を利用した入浴施設「成田空港温泉 空の湯」が2019年12月に徒歩5分程度のところに開業し、食事についてはそこが利用できるようになりました。

 

㉒キユーピータマゴ成田工場前

その4で紹介した午前中の34Rポイントが混雑している場合や、34Lからの移動中に間に合わない場合などに重宝しそうなポイント。撮影している人はほとんどおらず、結構穴場ではないか、と思います。ただしこのポイントに行くには車の利用が必須です。午前中が順光です。

 

 

上から

日本航空 B777-300ER(JA736J) 2014.10.12撮影

タイ・エアアジアX A330-300(HS-XTA) 2014.10.12撮影

フィンランド航空 A340-300(OH-LQE) one world 2017.1.8撮影

 

やや下から仰ぎ見る姿勢にはなりますが、34Rの降りで真横ショットを狙うことができます。レンズは200~300mm程度が良いと思います。午前中の34Lから34Rへの移動は意外に時間がかかるので、狙いの機体に間に合わないというような場合、ここのポイントを使えば移動時間を少しでも短縮することも可能です。

 

このポイントへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.Cから約20分、空港ターミナルから約15分で到着します。グーグルマップやカーナビでここを目的地に設定すればスムーズに移動することができると思います。ただ、このポイントはターミナル等から直接向かうよりも、他の撮影ポイントから向かうということが多いと思います。工場入口の北側に駐車スペースがありますので、そこに車を止めることになりますが、平日は工場に通勤されている方がこのスペースを使って駐車されていますので、注意が必要です。また、向かい側は畑となっており、かつ路肩の余裕もありませんので、そちら側には車は止めないようにしてください。

(電車の場合)このポイントは近隣に路線バスが走っておらず、また芝山千代田駅からも3㎞以上離れていることから徒歩でも40分以上かかります。タクシーを使えば行けないことはないですが、正直メリットは乏しいです。公共交通機関での訪問は困難と考えてください。

 

なお、このポイントも周辺にコンビニや自販機はありませんので、ご注意ください(最寄りのコンビニまでは3㎞近く離れています)。

 

㉓東峰神社周辺

以前は成田近辺でも最も巡回警備の厳しいポイントとして有名でしたが、最近は規制も緩やかになり、訪問者も増えてきました。34Rへの着陸機をほぼ真下から眺めることができます。

 

上から

全日空 B737-700(JA16AN) 2012.12.24撮影

セブパシフィック航空 A330-300(RP-C3347) 2017.1.8撮影

 

上の2枚を撮影したころは、まだ神社周辺の警備が厳しかったので、神社入口付近の公道から撮影しています。また、神社の境内に入れば、神社の建物と降りてくる機体を絡めて撮影することも可能です。正面からのショットでは終日逆光気味になりますが、真横は午前中が順光です。機体までの距離が近く、望遠レンズでは機体が入りきりませんので、レンズは50mm以下のものがおすすめです。

 

このポイントへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.C、空港ターミナルからそれぞれ約5分で到着します。グーグルマップ、カーナビとも東峰神社を目的地にすれば付近までスムーズに行けると思います。神社に入る道の角には「東峰神社 この先行き止まり」の立看板がありますので、迷うことはないでしょう。周辺道路は両側に高いフェンスが張られており見通しが悪いため、走行の際は注意してください。なお、車を止めるスペースは神社の手前に少し広くなった箇所があり、そこに3台程度止められます。

(電車の場合)空港第2ビル駅(成田空港第2ターミナル)から、栗源仲町方面の千葉交通バス(栗源線)で「新田」下車(所要時間約9分、運賃200円)、又は京成成田駅東口から、成田市コミュニティバス「津富浦ルート」で、「東峰」下車(所要時間約15分、運賃200円)、ともに徒歩約5分です(この2つのバス停は同じ場所にあります)。ただし、両方のバスとも本数が少ないため、このポイントに来るためには片道が徒歩という形を取らざるを得ず、しかも近辺を歩いている人はまずいないため、このポイントに公共交通機関を使って行くことはあまりお勧めできません。

 

なお、周辺には自販機はありません。コンビニは徒歩10分程度のところにありますが、上述したように近辺を歩いている人はまずいないため、ここに来る際は飲み物等は前もって用意するようにしてください。

 

㉔ホテル日航成田

最後に、34Rへの着陸機を撮影できるホテルとして、ホテル日航成田を紹介したいと思います。34Rへの着陸機を狙えるホテルとして真っ先に思いつくのは東横イン成田空港ですが、ここは料金が安いため人気が高く、一度も宿泊したことがありません(私も一応東横インのクラブカードは持っているのですがね(苦笑))。また、東横インでも34Rへの着陸機が撮影可能なのは新館の東向きの部屋(3タミ方面と34Rエンドが見える)と本館の一部のようなので、そこが取れるかどうかは運次第になってきそうです。

一方、ホテル日航成田でも撮影可能な部屋は東側(滑走路側)を向いた一部の部屋(別館の高層階)になってきますが、意外と穴場という感じを受けます。

 

 

上から

キャセイパシフィック航空 A330-300(B-LAN) 2017.9.17撮影

日本航空 B787-9(JA869J) JAL SKY SUITE 787 2017.9.17撮影

 

別館高層階(7階以上)で、東側を向いている部屋であれば、34Rにランディング直前の機体を狙うことが可能です。

午後からが順光で、レンズは400mm以上が必要となってきます。また、エレベーターホールからも狙うことが可能なようです。

 

ホテル日航成田への行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.C、空港ターミナルからいずれも約5~6分で到着します。ナビやグーグルマップで目的地として設定すればOKです。駐車料金は6時間まで無料(レストラン・宴会等利用の場合)、その後は1時間500円、宿泊者の場合は24時間まで500円です(宿泊者は無料となるプランもあります)。近隣ホテルと比べると、やや高めの料金設定となっています。

(電車等の場合)成田空港の第1・第2ターミナルから無料シャトルバスで約10~15分で到着します。また、JR成田駅東口からは無料巡回バスがあり、こちらは約25分で到着します。

(高速バスの場合)銀座駅・東京駅からの高速バス「AIRPORT BUS TYO-NRT」のうち、夕方・夜間発の一部便が当ホテルまで直通します(所要時間約1時間40分(銀座駅から)・約1時間30分(東京駅から)、運賃1,000円、現在運休中)。

ホテルにはレストラン、結婚式場、宴会場、コンビニなどがありますので、食事や飲み物等の調達には問題ありません。

 

以上、6回に分けて成田での撮影地を紹介してきましたが、これら以外にもまだまだ成田には撮影可能なポイントがあると思われますので、皆さんで自分だけの撮影ポイントを探してみるのもいいかもしれません。