自己流撮影地ガイド(成田国際空港編その2) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

未明に更新したその1に続き、成田空港の撮影の紹介をしていきます。

 

④さくらの山

成田の外周では最も有名で、かつ人気の高い撮影ポイント。桜の開花シーズンのほか、週末や連休時には多くの人で賑わっています。私もここは初の成田遠征から使用しており、R/W16の使用時には一番御用達となるポイントでもあります。主に16Rへの着陸機や出発機を狙え、午後からが順光です。

 

 

上から

タイ国際航空 A380-800(HS-TUC) 2013.2.10撮影

オーロラ B737-500(RA-73002) 2015.5.5撮影

シンガポール航空 A380-800(9V-SKN) 2016.4.30撮影

シンガポール航空(Cargo) B747-400F(9V-SFN) 2017.4.30撮影

アンガラ・エアラインズ Antonov An-148(RA-61711) 2017.8.8撮影

エミレーツ航空 A380-800(A6-EON) EXPO2020 DUBAI UAE(緑) 2018.8.14撮影

ユナイテッド航空 B787-10(N16008) 2019.4.29撮影

 

さくらの山で一番の狙いとなるのが、16Rに降りてくる到着機です。桜の木々の間を抜けて目の前に姿を見せる光景は迫力十分です。特に、A380は確実にA滑走路に降りてくるので、R/W16運用であればここで降りを狙えます。また、桜の開花シーズンの時には、前寄りショットとなりますが満開の桜と絡めた撮影ができるので、是非狙ってみたいところです。16Rに降りてくるのは、主に1タミを利用する会社の便となりますが、午後のパラレルアプローチの時間帯(概ね午後2時から4時の間)は、北米方面からの便を中心に、2タミを使用する会社の便も一部降りてきます。なお、脚立を使用する場合は、周りの方々の迷惑にならないよう十分注意してください。レンズはA380やB747クラスなら70~100mm程度、B777やA330クラスなら100~150mm程度、B737クラスなら200~300mm程度が良いと思います。

 

上から

スカイ・アビエーション B737-200Adv.(VP-CBA) 2012.7.14撮影

中国東方航空 A330-300(B-6100) 2010上海万博(4号機) 2013.8.14撮影

中国東方航空 A330-300(B-5969) 2016.4.30撮影

Bombardier BD-700-1A10 Global6000(N2020Q) 2017.4.30撮影

エアXチャーター A340-300(9H-BIG) 2017.4.30撮影

中国東方航空 A330-200(B-5943) eastday.com 2018.8.14撮影 

 

16Rからの出発機は、滑走路の入る直前のラインアップシーンを真横で狙うことができます。後述するゲジと比べると、前輪がまっすぐにならないのが難点ですが、フェンスが低く撮りやすいので、初めての撮影の場合はこちらがおすすめです。また、少しカメラを左に振れば、管制塔との2ショットを収めることも可能です。レンズは上の16R到着機とほぼ同様の条件になります。

 

上から

KLMオランダ航空 B747-400M(PH-BFK) 

エーデルワイス航空 A330-200(HB-IQI) 

ともに2012.8.16撮影

 

16Rへ向かう出発機のポートサイド側も、前寄りになりますが撮影することができます。距離がある上、離陸滑走を始める機体からの排気でメラメラが出やすいので、注意してください。レンズは200~400mm程度が良いと思います。

最後に、R/W34を使用している場合は、34Lからの離陸機を狙う形になりますが、長距離便を除くと腹画像になりやすいので、注意してください。この場合、アップで狙う場合のレンズは300mm以上が必要になってきますが、周辺の風景と併せて撮る場合は100mm程度でも十分です。

 

さくらの山への行き方は次のとおりです。

(車の場合)東関東道の成田I.C、成田空港の各ターミナルからいずれも約7~8分で到着します。古い機種を除きカーナビにも「さくらの山」が登録されているので、目的地に設定した上で向かうことができます。なお、桜の開花シーズン(3月下旬~4月中旬)とGW期間中は駐車場が非常に混雑するため、臨時駐車場が開設されますが、時間帯によっては300mほど南に離れた場所に止めなければならない場合もあるので、注意してください(ちなみに、この離れた臨時駐車場は次に紹介するゲジへも徒歩5分程度で移動可能です)。

(電車の場合)成田駅からバスを利用するのがベターです。JR成田駅東口から、JRバスの航空科学博物館・成田空港方面行きか、京成成田駅東口から成田市コミュニティバス「津富浦コース」に乗車し、「さくらの山」で下車してください(所要時間約15分。運賃はJRバス360円、コミュニティバス200円)。また、成田空港(第2ターミナル)からもさくらの山へのバス便(成田空港交通)があります(所要時間は空港発は約15分、空港行きは約10分、航空科学博物館経由空港行きは約35分、運賃210円。なお、昼間は三里塚回りのJRバスもありますが所要時間がかかり運賃も高いです(約30分、560円))。ただし、成田駅発のバスは本数が少ないので注意が必要です。JRバスはさくらの山を通るバスが4本のみで(成田駅発は10:10,10:40,11:15,11:40。さくらの山発は11:24,12:14,13:14,14:34。2023年12月25日改正で平日と土休日が同一ダイヤになりました)、これ以外の便の場合は1つ手前の「法華塚」で下車し、東に約20分歩く必要があります。コミュニティバスは成田駅からさくらの山に向かう便が4本(8:49,11:44,14:23,18:05)、さくらの山から成田駅に向かう便が5本(7:55,10:25,13:01,17:04,19:50(同便のみ2024年4月1日以降は土休日運休))です。また、空港の2タミからさくらの山に向かうバスは、平日は空港発6本(9:20,9:41,11:35,12:55,14:25,15:50)、空港行き4本(12:35,14:15,15:05,17:05)、土休日は空港発・空港行き各9本です(空港発8:30,9:20,10:25,11:30,13:30,14:25,15:45,16:00,17:25、空港行き6:45,8:45,9:50,10:55,12:55,13:50,15:20,15:25,16:50。なお、空港行きは6:45発と15:20発を除き航空科学博物館を経由します))。(バス時刻は2024年1月20日現在)。

また、成田エリアを移動するのに便利なフリーきっぷが次のとおり販売されています。

JRバス 1,000円(成田駅~航空科学博物館間乗降フリー)500円(成田空港~ひこうきの丘間乗降フリー)

成田空港交通 500円(そらまるきっぷ。2タミを平日9:40発、土休日8:30発以降の南部博物館線・さくらの山線・そらまる線の全線が乗降フリー)

(リムジンバスの場合)リムジンバスを使う場合は外周ポイントへの移動はあまりお勧めできません。どうしても行かれるという場合は、上記のとおり、成田空港2タミからバスで移動することになります。ただし、土休日は成田駅に移動してからバスで向かう方がよいでしょう。

 

園内には「空の駅 さくら館」が併設されており、成田市の観光案内や特産品やお土産の販売、そばの食堂、航空関連グッズを取り扱うフライトショップ「チャーリイズ」などがあります。もちろんトイレや自動販売機も完備されています。また、道路を挟んで向かいにはセブンイレブンがあるので、こちらを利用することもできます。また、シーズン時の土休日には、園内でA380の到着予定等をアナウンスする「飛行機DJ」が行われます(詳しくは「空の駅 さくら館」のHPを参照)。

なお、さくらの山自体は24時間出入り可能ですが、「空の駅 さくら館」の開館時間は9:00~18:00(10月から3月は17:00)となっています(ただし、当面の間は9:00~17:00の営業となります)。

 

⑤ゲジポイント

上のさくらの山が誰でも気軽に撮影できるポイントとすれば、こちらのゲジは飛行機撮影が主体の方が集まる中~上級者向けのポイントです。成田では数少ない、出発時に両面の真横を撮影できるポイントとして有名です。こちらもさくらの山同様に午後からが順光です。

 

 

上から

エバー航空 B777-300ER(B-16703) ハローキティ・サンリオファミリージェット 2014.1.3撮影

チャイナエアライン A330-300(B-18358) MASALU!TAIWAN 2014.10.12撮影

ジェットスター航空 A330-200(VH-EBE) 2015.5.4撮影

エア・レジャー A340-200(SU-GBN) 2016.4.30撮影

 

ここでのメインは、16Rにラインアップして離陸滑走待ちの機体を真横でいただくことになります。ただし、離陸ラッシュの時間帯は続行する機体が多いため、裏かぶりしやすいので、すっきりしたショットを狙いたい場合は注意が必要です。レンズは100~200mm程度が良いと思います。

 

上から

エバー航空 A330-200(B-16309) ハローキティ・スピードパフ 2012.8.16撮影

大韓航空 A330-200(HL8211) Future Artist Olympiad 2012.12.23撮影

セブパシフィック航空 A330-300(RP-C3348) 2018.8.13撮影

オーストリア航空 B777-200ER(OE-LPF) 創立60周年記念 2019.4.28撮影

 

同じ位置からポートサイド側の真横を狙うとこんな感じ。夏場は手前の草が伸びてしまいかかりやすいので、冬から春の間だとすっきりした感じで撮影できます。レンズは150~250mm程度が良いと思います。

 

ノックスクート B777-200ER(HS-XBB) 2018.8.13撮影

 

ラインアップする直前の真正面のショットもいただけます。真正面を狙う場合、レンズは300mm程度が必要です。

 

上から

フェデックス・エクスプレス B767-300ERF(N108FE) 2016.8.10撮影

全日空 A380-800(JA381A) FLYING HONU(1号機) 2019.4.28撮影

 

さくらの山同様、16Rへの着陸機も撮影可能です。地上が写り込むので、ランディング寸前の緊張感がある、雰囲気の違ったショットが得られます。ただし、後述しますが撮影できるタイミングは真横付近の一瞬に限られます。

 

ゲジへの行き方は次のとおりです。

(車の場合)成田I.C、空港ターミナルからともに約10分で到着します。グーグルマップの場合は上の地図のポイントを目的地にすれば、ゲジまで道案内されます。カーナビの場合は近隣にある「NIPPO成田出張所」(又は「千葉県成田市駒井野1706‐1」)を目的地に設定していくと、ゲジの近辺まで誘導されると思います。なお、ポイント付近の道路は車で来られる方が非常に多く駐車スペースに限りがあるため、交通ルールを守って駐車いただくようお願いします(特に、右側駐車や他の車両の進路をふさぐような駐車、またゲジ手前の民家敷地内にまたがっての駐車はしないようにしてください)。付近の道路に止められない場合は、さくらの山の駐車場に止めていただき、南に歩いて10分程度で到着します(ただし、シーズン時に開設される南側臨時駐車場からであれば5分ほどで到着します)。

(電車等の場合)さくらの山への行き方を参考にしてください。さくらの山又は法華塚のバス停からは徒歩となります(約10~20分)。

 

このゲジは、幅の狭いコンクリートの柵があり(グーグルマップのストリートビューで確認が可能)、この柵の間からカメラを出して撮影する形になります。このためカメラを左右に振る幅はほぼないと考えてください。この「柵の間からの撮影」という理由で、着陸機の撮影はタイミングが限られることになります。たいていの方は脚立を使用して撮影していますが、脚立がなくても撮影は可能です(ただし、地面近くの草の処理が特に夏場は厄介になります)。

なお、付近にコンビニや自動販売機はありません(かつては駒井野交差点の角にセーブオンがありましたが閉店しました)ので、さくらの山南側のセブンイレブンや「空の駅 さくら館」を使用するか、事前に準備しておきましょう。

 

⑥三里塚さくらの丘

34Lの着陸機や16Rからの離陸機を狙うポイント。整備された公園ですが真横が狙いにくいこともあり意外と空いており、やや穴場的な感じを受けるポイントです。上の2か所と同様に、午後からが順光です。

 

 

上から

全日空 B767-300ER(JA619A)

日本航空 B787-8(JA845J)

全日空 A380-800(JA382A) FLYING HONU(2号機)

すべて2019.9.14撮影

 

34Lへの着陸機は、丘の上の一番高いところからであればやや前寄りに狙うことができます。真横ショットでは手前の電線がかかってしまうので、注意してください(ベンチがある低い場所の一番南側からであれば、真横の撮影も可能なようです)。また、34Lからの出発機も真横位置になるのですが、同様に手前の電線が機体にかかってしまうので、お勧めできません。レンズは150~300mm程度が良いと思います。

 

上から

アエロメヒコ航空 B787-8(XA-AMR) 

ニュージーランド航空 B787-9(ZK-NZE) オールブラックス塗装

ともに2016.4.30撮影

 

16Rからの離陸機を狙う場合、短距離便は早い上がりで腹画像になってしまうので、長距離便を狙うのがおすすめです。左手からいきなり現れる感じになるので、エアバンドを聞いておき、しっかりタイミングをつかみましょう。レンズは200mm程度が必要となります。

 

さくらの丘への行き方は、次のとおりです。

(車の場合)成田I.C、空港ターミナルからいずれも約15分で到着します。グーグルマップやカーナビで「さくらの丘」を目的地に設定した上で向かうことができます。

(電車の場合)

(1)JR成田駅から航空科学博物館・成田空港・八日市場駅方面行のJRバスで「三里塚」で下車し、南に徒歩約10分です(所要時間約25分、運賃500円。日中は1時間に1~2本運行)。なお、京成成田駅からは西口を出てJR成田駅に移動してください。

(2)成田空港駅(第1ターミナル)又は空港第2ビル駅(第2ターミナル)から、JR成田駅行きのJRバスで「航空科学博物館」で下車、西へ徒歩約15分です(所要時間約10~15分、運賃220円。朝夕は1時間に1本程度、日中は10時台に2本、13時台と14時台に1本ずつ運行)。

(3)空港第2ビル駅(第2ターミナル)から、三里塚循環又は南部工業団地経由三里塚循環の成田空港交通バスで「住宅入口」で下車し、南へ徒歩3分です(所要時間約30分、運賃280円。1日7本、昼間は2タミ発9:50,10:45,13:35,15:35)。なお、このバスは平日のみの運行で、土休日は運休となるのでご注意ください。

(高速バスの場合)さくらの丘・航空科学博物館近辺には東京駅から直通の高速バスが通っているので、これを利用すると乗り換えなしで到達できるので便利です。ただし、利用者の減少が相次いでダイヤが減便されてしまい、2023年12月1日改正後のダイヤでは、東京駅発はすべて午後以降の発車で3本(12時台、15時台、18時台に各1本ずつ)、博物館発は早朝から朝にかけて約1~2時間間隔で4本、14時台に1本の計5本のみとなってしまいました。

東京駅八重洲口から航空科学博物館・多古方面行きの高速バスで「住宅入口」で下車し、南に徒歩約3分です(所要時間約1時間40分、運賃1,800円(ICカード割引は1,680円))。

(その他)土休日に限り、さくらの山から直接バスでの移動が可能です(成田空港交通そらまる線。所要時間約10分、200円。1日7本)。

 

園内にはトイレと飲み物の自動販売機が設置されています。なお、売店等はないので、事前に準備してから行くようにしてください。

 

文字数の制限があるため、ここでいったん記事を切ります(その3に続く)。