自己流撮影地ガイド(成田国際空港編その1) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

この週末は大型の台風19号が東海から関東にかけて接近し、上陸する危険が出ています。すでに、交通機関は計画運休が発表されており、この3連休の前半は外出に厳しい状況に陥りそうです。日曜日の夜にはラグビーの日本×スコットランド戦が予定されていますが、台風が通過した後なので、開催できる可能性は高そうですが、交通の便が心配されるところですね。

 

さて、台風通過コースから離れている私の地元でも、今日は雨や風が強く外出できそうにないので、久々の撮影地ガイドシリーズとして成田空港の撮影地を紹介したいと思います。

私が初めて成田に訪れたのは2度目の関東遠征となった2012年7月でしたが、その際はターミナルのデッキやさくらの山などの定番撮影地を回りました。その後、年に数回遠征で成田に出向くようになり、撮影に使う箇所も増えてきました。今回、撮影地ガイドとするにあたって、メジャーな場所から比較的マイナーじゃないかという場所まで、いろいろと取り上げていきたいと思います。

まずは、手ごろに撮影できるターミナル内のデッキ等を取り上げていきたいと思います。

 

①第1ターミナル展望デッキ

私が成田で初めて撮影に使ったポイントで、ターミナルビルの5階にあることに加え、A滑走路の目の前に位置することもあり、常に賑わっているポイントです。A滑走路からの離陸機を確実に撮影できるほか、デッキ前を転がる機体も狙いやすく、初めての成田撮影にはベストなポイントです。午前中が順光です。

 

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上から

大韓航空 A330-200(HL8212) Winner of the 5th Chirdren's Drawing Contest 2013.11.16撮影

キャセイパシフィック航空(Cargo) B747-8F(B-LJA) HONG KONG TRADER 2014.5.4撮影

シンガポール航空 B777-300(9V-SYL) STAR ALLIANCE 2017.1.8撮影

ウズベキスタン航空 B767-300ER(UK67004) 2017.8.8撮影

 

まずは、誘導路を転がる機体のポートサイド側のショット。主に34L使用時の到着時・出発時に狙うことができますが、一番下のように、16R降りの機体が誘導路へ脱出するところを狙うこともできます。

 

上から

ガルーダ・インドネシア航空 A330-300(PK-GPE) Miss World Indonesia 2013 2013.11.16撮影

エールフランス航空 A380-800(F-HPJI) ANS YEARS 80 2014.1.2撮影

エアアジアX A330-300(9M-XXT) Xcintillating PhoeniX 2015.7.19撮影

センチュリオン・エア・カーゴ B747-400F(N902AR) 2015.7.19撮影 
LOTポーランド航空 B787-9(SP-LSC) 建国100周年 2019.8.10撮影
 
同じ誘導路を転がる機体ですが、こちらはスターボード側を狙ったもの。主に16Rからの出発機を狙うことになりますが、最初の2枚のように、34Lに降りてきた機体が誘導路に脱出するところを狙うことも可能です。誘導路上の機体については、レンズは100~200mm程度が良いと思います。

 

上から

中国国際航空 B737-800(B-5198) 黄牡丹 2012.9.17撮影

チャイナエアライン A330-300(B-18361) 雲門舞集 2014.8.10撮影

日本航空 A350-900(JA01XJ) A350ロゴ(赤) 2019.7.13撮影

 

滑走路から離陸する機体で、16Rからのテイクオフを狙ったものがこちら。短距離便は早めに浮き上がりますが、長距離便は引っ張って離陸するため、エアボーンの位置がかなり後追いになってしまいます。1タミ南側や2タミからの出発機で16Rから離陸する場合は、出発時に両面を捕獲することが可能です。

 

上から

ポーラ・エア・カーゴ B747-400F(N450PA) 2013.5.5撮影

ベトナム航空 A350-900(VN-A886) 2015.9.20撮影

 

34Lからの離陸機を狙うとこんな感じ。滑走路の中央がデッキよりやや南側にあるため、長距離便ならちょうど目の前でリフトアップしてくれる感じになります。1タミ北側や北側貨物スポットを使用する機体は34Lでの出発時に両面を仕留めることができます。滑走路上の機体を狙う場合、レンズは200~300mm程度が良いと思います。

 

1タミデッキは、第1ターミナルの5階にあります。電車で来られる場合は成田空港駅から直接エレベーターを使って5階に上がり、「展望デッキ」の案内に従って向かえばOKです。リムジンバスで来られる場合は、4階の出発エリアに到着しますので、そこから5階に上がって、同様に案内に従って進んでください(なお、成田発のバスは到着フロアのある1階からの発車です)。車で来られる場合は、第1又は第5駐車場に止め、そこから歩いてターミナルに向かうことになります。ただし駐車料金は高く、第1駐車場が30分ごとに260円で3時間半以上は24時間まで2,100円、第5駐車場は30分ごとに210円で3時間半以上は24時間まで1,570円となります。少しでも安くしたい場合は第5駐車場となりますが、ターミナルまではやや距離がある上混雑していることが多いので、注意が必要です。なお、空港周辺ホテルに宿泊している場合は、車はホテルの駐車場に置いたままにして、無料のシャトルバスを使って移動するという手もあります。

1タミデッキのフェンスには、撮影用の穴があるため、レンズをそこから出して撮影することになります。ただし、穴の幅があまり広くないので、レンズを振って撮影するには制約があります。また、穴の開いている高さは2種類あります(地上から約1ⅿのものと1.5ⅿのもの。前者は中腰にかがんだ状態で撮影する必要があるため、比較的空いています)。ターミナル内には、トイレや飲食店、コンビニなどがあります。また、休憩スペースはデッキの一番南側出入口の近くにあります。

なお、営業時間は6:30(10月から3月までは7:00)から21:00までとなっています。

 

②第2ターミナル展望デッキ

第2ターミナルの展望デッキは、主に2タミを出入りする機体を狙えるほか、34Rへの着陸機も撮影することが可能です。ただし、1タミデッキのように滑走路の目の前には位置していないため、人気はそれほどなく、のんびり撮影することができます。昼頃から午後にかけてが順光です。

 

 

上から

カンタス航空 B747-400(VH-OEB) F1オーストラリアグランプリ 2012.11.25撮影

カンタス航空 B747-400ER(VH-OEJ) Proudly supporting the Socceroos 2015.2.14撮影

全日空 B767-300(JA8674) ゆめジェットYOU&ME 2016.8.8撮影

カンタス航空 A330-300(VH-QPJ) Rainbow Roo 2018.1.6撮影

エア タヒチ ヌイ B787-9(F-OVAA) 2019.9.14撮影

 

2タミは北側と南側の両方にデッキがあり、こちらは北側のデッキから撮影したもの。スポットイン・スポットアウトしたところの機体を手軽に狙えます。手前のスポットに駐機中の機体が被りやすいので、要注意です。レンズは50mm~100mm程度が良いと思います。また、一番最初のショットのように北側スポットに駐機されている機体(ただし、現在は3タミの駐機場となっています)や、3枚目のANAのように、奥の誘導路を転がる機体も狙うことができます。これらを狙うには200mm以上のレンズが必要です。

 

上から

エバー航空 A330-200(B-16311) ハローキティ・ハッピーミュージックタイム 2012.11.24撮影

チャイナエアライン B747-400(B-18203) ハグ・ジェット 2013.7.13撮影

 

こちらは南側のデッキから撮影したもの。こちらからも誘導路を転がる機体を狙うことができます。ちなみに、この南側デッキの手前側には駐機中のJALの機体が一斉に並ぶことが多く、鶴丸の翼が並ぶところを見ることもできます。レンズはスポットイン直前・スポットアウト直後の機体で50~100mm程度、奥の誘導路上の機体の場合は200mm程度が良いと思います。

 

上から

全日空 B777-300ER(JA731A) STAR ALLIANCE 2012.10.27撮影

中国東方航空 A330-300(B-6129) 2012西安世界園芸博覧会 2012.10.27撮影

日本航空 B787-8(JA828J) JAL×ジブリ 空を飛ぶ。プロジェクト 2012.11.24撮影

 

34Rへの到着機を狙ったのがこちら。北側、南側どちらからでも狙うことができますが、個人的には南側が開けて撮りやすい南側デッキの方が良さそうな感じです(上の3枚もすべて南側での撮影です)。レンズは400mm以上が必要です。なお、成田で午後の34R降りの真横を撮れるところは外周ではほとんどなく、この2タミデッキはそれが可能な貴重なポイントとなります。

 

2タミデッキは、第2ターミナルの4階にあります。電車で来られる場合は空港第2ビル駅からエレベーター・エスカレーターを使って4階に上がり、「展望デッキ」の案内に従って向かえばOKです(北側、南側それぞれに案内があります)。リムジンバスで来られる場合は、3階の出発エリアに到着しますので、そこから4階に上がって、同様に案内に従って進んでください(なお、成田発のバスは1タミ同様到着フロアのある1階からの発車です)。車で来られる場合は、第2又は第3駐車場に止め、そこから歩いてターミナルに向かうことになります。ただしこちらも駐車料金は高く、第2駐車場は第1駐車場と、第3駐車場は第5駐車場と同じ料金体系となります。少しでも安くしたい場合は第3駐車場となりますが、第5駐車場同様ターミナルまではやや距離がある上混雑していることが多く、さらに駐車台数も少なめなので、注意が必要です。なお、1タミ同様に、空港周辺ホテルに宿泊している場合は、車はホテルの駐車場に置き、無料のシャトルバスを使って移動することも可能です。

2タミデッキのフェンスにも撮影用の穴があり、レンズをそこから出して撮影することになります。ただし、こちらは穴の幅があまり広くないのに加え、上下の高さも低いので、大口径のレンズを穴から出すことは少々難しいと思います。なお、1タミデッキと異なり、穴の開いている高さは一定です。1タミと同様、ターミナル内には、トイレや飲食店、コンビニなどがあります。また、両側のデッキ入口近くには休憩スペースもあります。、

なお、営業時間は6:30(10月から3月までは7:00)から21:00までとなっています。

 

③第1ターミナル南ウイング4階国際線出発ロビー

空港の敷地内の中で、比較的穴場となるポイント。ガラス越しですが、1タミ南側の第4・第5サテライトに出入りする機体を狙うことができます。

 

 

上から

エティハド航空 A340-600(A6-EHH) 2016.2.13撮影

エバー航空 A321-200(B-16205) ぐでたまジェット 2017.1.7撮影

ターキッシュ・エアラインズ A330-300(TC-LNC) 300th Aircraft 2017.4.30撮影

 

ガラス越しということで、光の反射が気になるところですが、うまく場所を選べば反射の少ないショットをゲットすることができます。光線的には終日逆光気味となりますが、夏場の朝や夕方であればまずまずの光線で撮ることができます。夜間の場合は屋内照明の映り込みに特に注意が必要です。レンズは駐機中の機体で50~100mm程度、誘導路上の機体であれば200mm程度が良いと思います。

 

このポイントは、1タミ南ウイングの4階を目指すことになります。電車の場合は成田空港駅から、車の場合は第1又は第5駐車場から移動してエレベーター等で上がってください。リムジンバスの場合は4階に止まるので、南ウイング側で降りて中に入ればすぐです。出国審査場西側の待合スペースか、同東側のタリーズコーヒーの近くで撮影することができます。ただし、両方とも付近に出発待ちの旅行客が多数いらっしゃるので、他の方に迷惑をかけることのないよう、節度ある行動での撮影をお願いします。

 

次回は、外周の主要ポイントの紹介となります。(その2に続く)