自民党の派閥のパーティー券をめぐる資金が、問題となっている。
4年間の累計額が大きく報道され、単年度の派閥単位の金額で見た場合は金額もそれほど大きくなかったことから、当初は累計ミスなどの事務的な問題が中心になると捉えていた。
派閥の政治資金パーティーは、派閥に所属する議員が売り歩く。最終的には派閥の事務局が管理するが、政治資金パーティーは20万円まで記載の必要がない。
売り先を明らかにしたくない議員はトータルの金額だけ派閥に渡し、競合の可能性がある大手企業や団体だけ報告するケースも多い。
そのため、事務的なミスは起こりやすく、大騒ぎするほどではないと思っていた。
しかし、一部派閥のノルマを超えた分のキックバックや未報告で自身の活動費に裏金化していた例があると聞き、評価は一変した。
派閥のパーティーでノルマ以上に売れる議員は、それなりの立場のはずだ。毎年多くの政治資金パーティーが開かれるが、そのために本来の政治活動が疎かになっている例も多い。
このような議員は一線から退くべきだ。自民党内で毅然と対応しないと、首相再選のシナリオは益々厳しくなるだろう。