おはようございます。
先日、境内を亀が巡礼していました。
清瀧寺は、すぐ裏が鬼怒川とい立地のため、時々亀が上がってきます。
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亀は古くから水中(黄泉の国)と陸(この世)を行き来するため神聖な動物とされてきました。
また、東西南北を守護するとされている四神では、北方の守護神として『玄武(げんぶ)』があり、亀と蛇が合体したようなお姿で表されています。
北極星や北斗七星の神格化とされる『妙見さま』がよく亀や玄武に乗っているのも方位との関わりがあるそうです。
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亀に乗る雷帝
亀は鶴と共に長寿の象徴でもあり『鶴亀燭台』などもあります。
鶴は千年・亀は万年から、鶴亀で『無量寿』を表し、阿弥陀如来の別名『無量寿仏』に当てられています。
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他にも『贔屓(ひき)』という神さまも亀に似ています。
亀との違いは2本の角があることと、よく石碑や建物など重いものを支えるように配置されていることが多いようです。
贔屓は龍神の第一子(龍生九子の第一子)でたいへん可愛がられた為に『贔屓(ひいき)する』『依怙贔屓(えこひいき)』などの語源になったとされています。
『依怙(えこ)』は仏教用語で『頼りにして寄りかかる』などの意味を持ちます。
境内で亀に遭遇しても、触ったりせず、離れて見守っていただければ幸いです。