雷の神さま⚡ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。


本日6月26日は『雷の記念日』とされています。


平安時代・延長8年6月26日、平安京の清涼殿に落雷があり、多くの犠牲者が出た日とされています。

落雷によって命を落とした方々が、菅原道真公の左遷に関わっていたため、道真公の祟りと恐れられるようになりました。

その後菅原道真公は『天満大自在天神』として祀られ、火雷神とも習合し『火雷天神』や『天満宮』『天神さま』と呼ばれています。



雷を操る神さまという認識から、雷避けや天変地異を防ぎ、豊穣を司る神さまとされていましたが、道真公の徳にあやかり、学問の神さまとして寺子屋などに祀られ、現在では『合格祈願』や『就職祈願』などのお参りが多くなっています。



また清瀧寺には、不思議な雷の神さま『九天雷祖大帝』の掛け軸が納められています。

九天雷祖大帝は、道教における雷神の最高神で雷の祖とされ雷帝と称されています。


『九天雷祖大帝図』
江戸時代・寛政12年(1800)・清瀧寺蔵

頭が四つあり四方を見渡している神様が道教の雷神とされています。

雷祖・雷帝と言い、道教では三清以外の全てに影響を及ぼす雷神様です。

玄武に乗っているので北方の守護神ともされたようです。


また、この掛け軸には、一字金輪仏頂尊・紫微宮(北極星)・北斗七星が描かれ、星曼荼羅との関係が指摘されています。





さらに密教の胎蔵界曼荼羅では、北方に天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)や北方守護である金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)も雷と関係するとされています。

金剛夜叉明王の『金剛』とは雷の武器である『金剛杵』(こんごうしょ)をさすと伝えられています。