恵方の神さま☆ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。

12月も下旬に入り、来年の恵方についてお尋ねされることも多くなりました。


恵方とは、その年に幸運をもたらす『歳神さま・歳徳神』がいらっしゃる方角であり、来年の恵方は『西南西』となります。


歳徳神は諸説ありますが
『波利采天女(はりさいてんにょ)』
という女神と言われております。

波利采天女は娑伽羅竜王(さがらりゅうおう)の第三王女にして、牛頭天王(ごずてんのう)の后、また八王子(八将軍)の母と伝わります。


仏教では清瀧権現(せいりゅうごんげん)善女竜王(ぜんにょりゅうおう)という龍の女神も、娑伽羅竜王の第三王女で、牛頭天王の后、また八王子の母とされていて由来が同じため、異名同体と言われております。

清瀧権現を模した龍神欄間
清瀧寺本堂

沙伽羅竜王は、法華経に登場する八大竜王の一柱で龍宮の王とされる仏教の守護龍神です。


龍宮は別名を水晶宮(すいしょうきゅう)と呼ぶことがありますが、波利采天女の『波利』も水晶の意味を持ちます。


牛頭天王は、仏教の聖地・祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神であり、牛頭天王のお祭りを祇園祭と呼びます。
八坂神社の祭神ですが、仏教では薬師如来が本地仏に当てられています。

薬師如来・清瀧寺蔵

牛頭天王と波利采女の間に生まれた八王子(八将軍)は八王子権現とも呼ばれる方位神です。

天台宗・比叡山の鎮守、山王権現の八柱の眷属神と伝わり、本地仏は千手観音とされております。

千手観音・清瀧寺蔵


また、法華経において清瀧権現・善女竜王は、竜女成仏をとげ、分け隔てのない、仏教の救いを表す龍神さまです。


また密教では、弘法大師空海さまが長安・青龍寺の守護龍神として伝え、日本海を渡ってきた龍神さまなので『青龍➡️清瀧』とさんずいが付いたとされます。

清瀧権現の本地仏・如意輪観音
清瀧寺蔵


恵方の神さまは仏教と関係が深い、龍の女神さまのようです。


今日も皆様にとりまして素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆