熊野観心十界曼荼羅 | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます☆

昨日は晴れる時間帯も多く、少し夏らしい天気となりました。

この時期はお盆の後片付けに追われております(^_^;)

今日は先日まで御開帳していた熊野観心十界曼荼羅についてです。


熊野観心十界曼荼羅は熊野地方で作られた曼荼羅で、全国に約70点ほどが現存すると言われております。

熊野観心十界曼荼羅・清瀧寺蔵
(くまのかんしんじゅっかいまんだら)

熊野地方には多くの作例がありますが、関東では4点ほどしか発見されていないそうです。

関東や東北では数が少ないため、幻の曼荼羅とも呼ばれています。


十界とは仏教が解く十の世界のことです。

悟りに至る4つの聖なる世界、四聖界(ししょうかい)と迷える輪廻の世界、六道を合わせて十界としております。

四聖界

仏界
完全なる悟りの世界
釈迦如来像

菩薩界
他の者を悟りに導く修行の世界
聖観音

縁覚界
自然に身をおき悟りを得る修行の世界

声聞界
仏の教えを聞き悟りを得る修行の世界
雲に乗った仏菩薩と空飛ぶ絨毯に乗った声聞と縁覚


六道輪廻界

天界
神々の住む世界、輪廻から抜け出せない
天井絵・飛天

人間界
苦楽共に存在する、耐え忍ぶ世界

修羅界
争いの止まない戦いの世界
修羅道

畜生界
弱肉強食の過酷な世界

餓鬼界
飢えと渇きに苦しむ世界
餓鬼道

地獄界
心の罪を罰し、反省をする世界

以上が簡単な十界の説明となります。


どの世界に生まれ変わるのも、心懸けしだいと言われております。

お盆の期間、先人たちは、十王図や熊野観心十界曼荼羅を見て心の洗濯をされていたのだと思います。


今日も皆様にとりまして、素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆