十王図・その2 | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます☆

昨日までの御開帳も無事終了しました。

期間中、沢山の方々に御参拝いただき、感謝しております☆
ありがとうございましたm(_ _)m


御開帳は終了しましたが、昨日の十王図の続きです(^_^;)

十王図・六七日
変成王(へんじょうおう)
本地仏・弥勒菩薩

写真下の黒雲の中に火車と白馬に乗った武将がいますが、これは死神のような存在で生死を司る神さまのようです。

火車は罪人を地獄へ送り届ける乗り物と言われています。

十王図・七七日(四十九日)
太山王(たいさんおう)
※太山府君(たいざんふくん)
本地仏・薬師如来

四十九日は仏事において大切な日であり、四十九日までは次の生が決まっていない中有の状態とされています。

そのため、四十九日までは御霊前、四十九日以降は御仏前となります。

写真では位牌と四十九日餅が描かれ、追善供養をされている様子が伺えます。

まだ次の生が決まっていない者は、地に足が着いていないので、足がなく、幽霊のように描かれています。

十王図・百箇日
平等王(びょうどうおう)
本地仏・観音菩薩

写真下は戦いと憎しみの世界、修羅道が描かれています。

空からは剣の雨が降り、戦いたくなくても戦わなくてはならない世界です。

十王図・一周忌
都市王(としおう)
本地仏・勢至菩薩

写真左に『業のはかり』があり、罪の重さを計ることができます。

しかし、業のはかりの反対側に天秤を持って善心を計っている男性がいますが、業のはかりとは真逆の結果が出てしまっています。

そのため、都市王はほおづえをつき、判断に迷う様子が描かれています。

写真下は女性の地獄と言われる血の池地獄です。

十王図・三回忌
五道転輪王(ごどうてんりんおう)
本地仏・阿弥陀如来

長く続いたあの世の裁きも3回忌までが一般的です。
現在でいうところの最高裁にあたります。

描かれている地獄は黒縄地獄で、罪の石を背負い、綱渡りをしています。

自分の罪に気付かず反省がないと重くなり落ちてしまいます。

罪に気付き反省すると罪の石が軽くなり、上の世界へ昇れると言われています。

王さまの前には最後の審判を待つ、地に足が着いていない(まだ次の生が決まっていない)足の無いもの達が並んでいます。

三回忌の本尊は阿弥陀如来ですので、三回忌までは阿弥陀さまの極楽浄土へ往生できるよう、冥福を祈る供養となります。

阿弥陀如来坐像・清瀧寺客殿

あの世の裁き、地獄の風景はとても恐ろしく描かれておりますが、この地獄絵を見て、自らを律し、清らかで美しく生きてほしいというメッセージが込められているようです☆



今日も皆様にとりまして、素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆