送り盆と閻魔さまの縁日 | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます☆


昨日8月16日は送り盆でしたが、台風の影響で夕方から荒れ模様でした(*_*)

今日も台風が気になります。


晴れ間に現れた虹☆


送り盆の一方で8月16日は、閻魔大王の縁日でもあります。

閻魔大王は言わずと知れた生前の罪を裁く冥界の王様です。

また、十二天のひとつに数えられ、南方を守る神仏でもあります。


閻魔大王・熊野観心十界曼荼羅より

閻魔大王の前には閻魔帳が開かれ、生前の行いが書かれています。
内申書みたいですね~(^_^;)

閻魔大王の右には浄玻璃(じょうはり)の鏡が置かれています。
波璃(はり)は水晶の別名なので、水晶でできた鏡とも、水晶玉とも言われています。

浄玻璃の鏡には生前の行いがビデオカメラのように写ると言います。
まるで防犯カメラのようです(^_^;)

左には罪の重さを量ることができる、業の量り(ごうのはかり)があります。

絵のように業の石より魂が重くなってしまうと三悪道に落ちてしまうそうです。


十王図・五七日・閻魔大王

十王図でも閻魔帳と浄玻璃の鏡が描かれています。

閻魔大王の両脇には、生首のような杖『人頭杖』(にんずじょう)があります。

諸説ありますが、赤い首は悪事を、白い首は善心を見極めるともいわれ、悪事が多い場合は赤い首が火を吐くと伝わります。

また、見る目、嗅ぐ鼻ともいわれ、真実の心を見通す目と罪の臭いを嗅ぐ鼻をもっていて、それぞれ閻魔大王に報告するそうです。

人頭杖は、太山府君と黒闇天女の化身とも言われています。


閻魔天(右)と黒闇天女(左)、胎蔵界曼荼羅より

胎蔵界曼荼羅の閻魔天は、水牛に乗り人頭杖を持っています。

黒闇天女はサンスクリット語でカーララートリと言います。

カーラは大黒天(マハーカーラ)と同じく闇黒や時間、特に人間の命の時間を意味しています。

ラートリは夜、闇を意味し黒闇天女とよばれています。

一説には吉祥天女の妹と伝わります。


地獄の王様として恐れられる閻魔さまですが、悪事を許せない正義感の強い神様なのだと思います。


今日も皆様にとりまして、素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆