(ネタバレありVer)「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」感想 | 星流の二番目のたな

星流の二番目のたな

デジモンフロンティアおよびデジモンアドベンチャー02の二次創作(小説)中心に稼働します。たまに検証や物理的な制作もします。
続き物、二次創作の苦手な方はご注意くださいませ。

というわけで、こちらはネタバレありの感想を書いていきます!
まだ映画をご覧になっていない方は、ネタバレなしVerをご覧ください。また、新宿バルト9の写真などの周辺情報もネタバレなしVerをご覧ください。
では、入場者特典の丈&ゴマモンの写真の後に感想を書いていきます!

丈とゴマモンのクリアファイルの写真

 
はい、それではネタバレ感想いきます!
 
〇導入
まず冒頭からボレロと街灯のリズム! ずるいですね!(笑)
この演出はファンのテンション上がりますもん。
そしてその後のパロットモン襲来からのVSグレイモン! これもずるいですね!
こういう、ファンのテンションが上がる要素を自然に織り込んでくるところが上手いなあと思いました。
アクションもガンガン動いてかっこいい!
デジモンの存在が人間達に知られつつあるんだな、と思える描写もあったりして、そこも良いなあと。
パロットモン1体相手に4体で最後フルボッコするところは、さすがに「オーバーキルだろ! デジタルワールド帰る前に死ぬわ!」と思いました(笑)
あと、通信機とかデジヴァイス機能のついたスマホとか、試作品ゴーグルとか色々ハイテク機器が出てきてましたね。あまり説明なかったけど、全部光子郎の開発品なのでしょうかね。(そういや、スマホ以外はこの後出番なかったな……)
 
〇02組
02組は毎日を楽しんでいるようで何よりでした。
メノアのメールを面倒くさそうという理由で「丸投げ」しちゃう京とか。
デジタルゲートを存分に私的利用して世界中のラーメン食べ歩く大輔とか。それに付き合う賢と伊織とか。
その後の情報収集や戦闘も含めて、星流としては解釈違いもなく、これぞ02組!と思えました。
ずっと02組の活躍が見たいと言い続けていたので、その欲求への供給が来た、というのも満足度が高くなった要因だと思いますが。
特に良いなあと思ったのは、後半エオスモンが大量に襲ってくる中で、最後まであきらめずに戦い抜いたところです。
選ばれし子ども全員がメノアの意志に同調するのではなく、抵抗し続ける子ども達もいるんだという象徴になっていましたね。(密かに、パートナー守り抜いたヌメモンに感動した)
02組、特に大輔は02の最後でベリアルヴァンデモンの見せた幻に屈することなく、現実を見つめることができたという経歴を持っていますし、それを考えれば今回のメノアの誘惑に屈しなかったのも納得です!(タケルとヒカリは知らん←)
あと、デジモンでは腕にぶら下がってるミノモンとか、「スッ」で解錠しちゃうアルマジモンとか、相変わらず京に振り回されてるホークモンとか、最前線に立って雄々しく戦うエクスブイモンとか良かったです! あと、ホークモンと再会してわいわいしてるデジモン達もかわいい。
EDで流れる日常も、わいわいしてて良かったですね。(これは02組に限らずですが)
このままだと02組だけでしばらく語っちゃいそうなのでこれくらいにします(笑)
 
〇メノアと京太郎
先に京太郎の話をすると、途中までミスリードのキャラということもあり冷静で淡々としたキャラでしたね。
だからこそ、正体バレの時の「正義の味方だ」ってしれっと言うところが妙にツボにはまりました(笑)
そんな恥ずかしいセリフ、よく真顔で言えるわ。
目立つ活躍は少ないものの、あのセリフのせいで星流的には気に入ったキャラになりました(笑)
 
で、黒幕ことメノア。
いやあ、めっちゃ怖かった!
光子郎がメノアのこと追及するシーンで、「あ、これ本性現して怖い顔してくるやつだ」と察しはついたのですが、予想以上に怖かった。
で、その後のネバーランドでのメノアはもっと怖かった。
絵とか声優さんの演技とか音楽とか相まって、狂った強敵感出てましたね。
本人は善意のつもりで行動しているからなお怖い。
「怖い」しか言ってないな、この感想。語彙力どこいった。
 
最後は助けられて良かったな、と思います。融合進化した時は、もう助けられないんじゃないかと。
 
〇戦闘描写
導入部の感想でも書きましたが、今回の映画は戦闘描写が本当にすごかったなと。ガンガン動くし、迫力あるし。
星流はあまりアニメ技術のこと詳しくないので上手く語れないのですが、CG感をあえて消している感じ? 無印02当時っぽいアニメーションで、それが良いなあと感じました。
うんあの、すごくすごかった! って気持ちはあるんだけど、知識がないので「すごかった」しか言えないもどかしさ。
 
〇エオスモン
人工らしい無機質さと、最終形態の神々しさと、コンセプトが凝縮されたデザインだったなと思います。
昆虫の群体って怖いよね(仮面ライダーゼロワンのメタルクラスタ思い出しつつ)
 
〇映画限定フォーム
アグモンとガブモンのあれは、賛否両論ありそうだなと思いました。
星流は賛成派です。
オメガモンや、オメガモンの何とかモードで戦い続けるのはマンネリ感があって無理があると思っていたので、新形態はありかなと。
デザインも、アプモンの神とか十闘士っぽさがあって、(要するに星流の好きな作品っぽさがあって)好きです。
ただ、一緒に見に行った友達は「うーん」って言ってたし、賛否両論かなと。
 
〇空が参戦しなかったこと
途中で来るのかな、と思っていたので最後まで来なかったのは意外でした。
でも、戦わないって選択肢もあるよね。進化すると一緒にいられる時間減っちゃうって言われてたし。
 
〇ゲンナイさん
お元気そうで何よりです。
友達が「tri思い出してちょっとビビった」と言っていましたが、星流は「もうあいつ来ないだろ」と思っていたのでビビることはありませんでした。
ビビったらゲンナイさん風評被害で可哀想だし。
 
 
ここからは、納得いかなかった部分の話。
 
●結局「大人になる」「無限の可能性」って何だったん?
ラスエボに限らず、triや舞台版でも議題に挙げられる「大人になる」こと。
ラスエボでは「大人になるにつれて無限の可能性がなくなっていく」と語られていましたが、そこが腑に落ちませんでした。
大人の庇護下におかれていた子どもが大人になって、自立して、自分で色んな所に行って、自分のやりたいことができるようになるのは「無限の可能性」の発現ではないのか。
選択をしないで成長しないでいれば長くデジモンと一緒にいられるのか。
だったら、年上かつ進路が小学生の時から固まってる丈さんがお別れしてないの何でなの?
結局、デジモンとお別れすることになるトリガーって何なの?
と、今回のコンセプトである部分に、もやもやしたものが残りました。
 
●02最終回に繋がる気配がない
予告で「大人になったらお別れ」と語られた時点で嫌な予感がしていましたが、最後まで「人間全員にパートナーデジモンがいる」未来にたどり着く道筋は見えませんでした。
ここから02最終回につなげるのであれば、パートナーデジモンという世界の理を変えるか、人間全員が「無限の可能性」を持つようになるか、という道筋になるかと思います。どっちにしろ大変な道のり!
02最終回に繋がらないif展開ですよ、と言われれば「良い作品でした」って素直に言えるんですが……何で逆方向に走っちゃったかな。
 
●消えたデジモンはどうなっているのか
すごく大事なところだと思うんですが、詳しくは語られませんでしたね。
完全に消滅する(死ぬ)のか、普通のデジモンとして転生するのか、あの姿のままデジタルワールドにいるのか、生きているとすれば、パートナーのことを覚えているのか否か。
それによって、太一達の今後の行動も変わってくると思うのですが。(また会うつもりでいるみたいだし)
まだ続編作るつもりでふわっとさせてるのかな……。
 
 
〇総括
ネタバレなし感想でも書きましたが、単品では面白いと思える作品でしたが、02最終回との繋がりや、細かい設定に疑問の残るものでした。
でもまあ、完成度は高かったと思いますし、来週また見に行ってもいいかな、と思っています。
 
以上、いまいちまとまりないですが、ネタバレありの感想でした!