自民党・町村氏の逝去に伴い行われた昨日の北海道5区補選は、自民の和田氏が野党4党統一候補の池田氏を破り、当選しました。
この結果は、自民党が議席を取られなかったという以上に、大きな意味を持っています。
現在、民進党・共産党を軸とする野党4党は、7月の参議院選挙に向けて、一人区で統一候補を擁立する動きを進めています。一人区は32ありますが、そのうち半数を越える19で共闘の態勢が固まったとも言われています。
野党共闘というのは、要するに、共産党が立候補者を下ろすということです。それで共産党の票が民進党にまわる。今回の池田真紀氏はまさにその典型例です。
つまり、自民VS野党共闘の初めての選挙であり、ということは、参院選の行方を占う前哨戦でもあったわけです。
その意味で、自民の勝利は「まずは安堵」といったところですが、油断は禁物です。
向こうは、憲法改正阻止のために、なりふり構わぬ行動に出ています。民進党と共産党が手を結ぶなんて野合だと嘲笑している人もいますが、政権に脅威を与え、圧力をかける戦略としては、最も効果のあるやり方だと思います。
こちらも、彼らを凌駕するパワーで、憲法改正の大義を訴えていかなければなりません。