今朝、編集部の三荻さんが「チャンドラ・ポース生誕記念の行事に行ってきまーす」と言って出掛けていきました。
チャンドラ・ポースの生誕日?
調べて見ると1月23日、一昨日がそうだったのね。
1.2.3だから覚えやすいですね。
チャンドラ・ボースといえば、インド国民軍を率いて日本軍と共にインパール作戦を戦ったインド独立の英雄です。
ところで、そのインパール作戦における日本軍の戦いを映画にしようとしているインドの映画監督について、「祖国と青年」1月号で頭山晋太郎さんが書かれていますので、以下に紹介します。
ちなみに、頭山晋太郎さんの曾祖父は頭山満翁です。
インド滞在中、インドの若手映画監督モーヘン・ナオレム氏から話を伺うことができた。モーヘン氏は、昨年六月の産経新聞で、「インパール作戦での気品あふれた日本兵の姿を伝えたいとメガホンをとったインド人監督」として紹介された人物だ。モーヘン氏へのインタビューは、インパール作戦を戦った日本兵に対する感情を知る上で、大変貴重なものとなった。
モーヘン氏にチャンドラ・ボースについて尋ねると「自分は彼を評価しているわけではない」との答えが返ってきた。予想外の答えだったので、私は「なぜ、あなたはチャンドラ・ボースを評価していないのか」と問い返すと、元INA(インド国民軍)への取材経験を踏まえながら、次のように答えた。
「正確にいえば、チャンドラ・ボースというより、INAは好きではありません。なぜなら、藤原岩市将軍率いる日本軍がインドの独立のために共に戦ったのに、INAは日本に感謝していないではないか」
この言葉を聞いて、こんなにも日本兵に対して感謝の気持ちを持っているインド人がいるのかと驚いたが、力強く語るモーヘン氏の姿からはただのリップサービスではないことが伝わってきた。
そのモーヘン氏は、現在「My Japanese Niece(私の日本人の姪)」と題する、インパール作戦での日本兵と地元民との交流を描いた映画を製作中だ。
「インドを植民地支配していたイギリス人の戦死者には、立派な慰霊地がある。しかし、インドの独立の為に戦った日本人はきちんと慰霊されていない。自分は、日本兵の名誉を回復し、慰霊するために、映画を製作している」と映画に込めた願いを力強く訴えた。