記念講演「明治天皇と乃木大将」 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 一週間ほど経ってしまいましたが、明治神宮で15日(日)、國學院大學教授阪本是丸先生による記念講演「明治天皇と乃木大将」が行われました。


 阪本先生と言えば歴史・神道の研究家で、知る人ぞ知る葦津珍彦先生の門下生です。そして、現在明治神宮文化館で行われている「明治天皇と乃木大将」の展示にも関わっておられ、その関係で今回の記念講演の運びとなったようです。


 私も応募して聴講して来たのですが、いろいろと興味深かったです。


 「明治神宮と乃木大将」というテーマであれば、日露戦争、学習院、殉死などといったことが思い浮かんできますが、これらはもう語り尽くされた感があって、こう言っては何ですが、正直言って「今さら…」という感じがしないでもありませんでした。


 ところが、阪本先生がテーマにしたのは「敬神崇祖」ということで、俄然興味を引かれました。

 

 阪本先生がレジメを作って来られたので、その中から一節を、以下にご紹介したいと思います。


 「敬神崇祖」とはひとり神道人のみならず、凡そ此の日本に生を享けた者の多くが等しく同感したものであり、それは所謂絶対的排他的信仰とは別の次元のものであります。そのことは後に触れます長谷川正道陸軍少将が「敬神尊皇崇祖は日本精神の根源である。尊皇の精神は申すも愚(おろか)敬神崇祖畏くも 皇室に於て範を垂れ給ひ、祭祀を重んじ国祭日を定めて国民一般へ敬神の業を訓へ給ふ。故に我々国民は深く其の御主旨を奉戴して心から神を敬ひ祖先を崇ばねばならぬ」と喝破したところであり……。


 敬神尊皇崇祖――いい言葉ですね!


 これが明治の精神の根幹なのだと思いました。