テンペスト(ネタバレあり) | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 今日は過ごしやすい、涼しい1日でしたね!


 沖縄のことに関連して、今、私はNHKでやっていた「テンペスト」を観ています。


 1クールの全12回ですが、去年BSでやっていたのが、今年の4月に総合で再放送されていたのです。


 で、再放送に気付いたのが、確か5月の祖国復帰40周年の頃で、第6回からは毎週録画しました。でも、当然6回から観るなんてことはできませんから、始めの5回はオンデマンドで観ることにしました。


 そこからさらに、私場合、原作の小説を先に読んでおかないと気がすまないのです。


 たいてい、小説のドラマ化というのはがっかりすることが多いのですが、それでも先に原作を読んでおくと、「いや、ここはそうじゃないんじゃないの?」などとツッコミながら、けっこう最後まで観れるのです。


 いわば、最後まで観通すための予防線を張っておくわけです。


 それで、ようやく原作を読んで、ドラマも第5回まで観ました。


 ずいぶん時間がかかっているようですが、他にアニメなどのチェックもしないといけないのです!

(7月から始まった夏のアニメでは、「TARI TARI」が期待できますね。どうでもいいことですけど…)


 さて、ここから先はネタバレありなので、気をつけて下さい。


 「テンペスト」は、ちょうど幕末~琉球処分の頃の琉球王朝を描いていますから、当時の風俗や王朝の仕組みを知るにはとても勉強になります(特に原作)。でも、基本的に荒唐無稽な話なので、そこは差し引いて観る必要があります。


 で、今のところ5回までで、原作と見比べた感想ですが――


 ドラマの方はけっこう出来がいいです!


 一例をあげると、そもそも主人公の「孫寧温」は、実は女性なのに「宦官」と偽って男のふりをして王府の役人になりすましているのですが、 原作では孫寧温が女性であることにまわりが誰も気付かないという、ご都合主義の不自然さが拭えませんでした。


 ストーリーの展開の中で、「いや、朝倉さん、さすがにここは気づくでしょ」というポイントがあるのですが(朝倉さんというのは薩摩のお役人で、寧温が思慕を寄せている人です)、ドラマの方はあっさり朝倉さんに気付かせてしまいます。そして、その寧温の正体を知ったことを、後で実にうまく効かせてくるんですね。


 不要なところはザックリ切って、不自然なところは丁寧に補って…、かなり完成度が高いと思いました。今のところ、「ここはそうじゃないんじゃないの?」というところは皆無です。むしろ、「そう来たか!」と拍手するところが多いです。


 その意味で、これは単に原作の表面をなぞっただけのドラマではありませんね!


 みなさんも機会があったら、一度観てみて下さい。

 ただし、「荒唐無稽なフィクション」として楽しんで下さいね。