今朝の産経新聞が、中国国防大学戦略研究所所長の金一南少将が「沖縄は中国の属国だった」との“暴論”を展開していたことが１３日までに明らかになった、と報じています。
報道によれば、金氏は「釣魚島問題に関しては、必ず行動を取ることが必要だ。さらに大きな見地からみれば、今後（議論を）始めなければならないのは沖縄の帰属問題だ」と訴え、日本が１８７９年以降、「琉球」を強制的に占領し、住民に琉球王室や当時使われていた清国の年号や銅銭を忘れさせるために「沖縄」と改名したと主張。日本の占領を認めるに足る国際条約はないなどと持論を展開したそうです。
さらに「沖縄は当時、独立国家として中国の属国で、中国との関係が非常に近かった」と述べ、中国のインターネット上には「琉球群島は中国の属地だ。日本は出ていけ！」「人民解放軍よ、早く琉球を解放して」などの意見が寄せられているといいます。
中国軍の現役少将が、尖閣諸島問題について「必ず行動を取ることが必要」と述べ、さらに堂々と「沖縄の帰属問題」を主張しているのです。本当に、「国民の生活が第一」などと言っている場合じゃないし、「都の尖閣上陸は許可しない」などと言っている場合じゃない。
喫緊の課題としては、尖閣諸島を物理的にどう守るか、です。東京都が購入して実効支配の内実を作ってしまえば、中国は簡単に手を出せなくなりますから、彼らが本気で動くとすれば、この数カ月です。そして、それを阻止するためには、まず、現在国会に提出されている海上保安庁法と外国船舶航行法の改正案の成立が急務です。
政府、国会の速やかな対応を求めたいと思います。