「女性宮家」創設をめぐる現況 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 「尖閣諸島開拓の日」の活動報告が一段落しましたので、政府が進める「女性宮家」創設について、改めて現況をまとめておきたいと思います。


 まずは、各種の世論調査では、「女性宮家」賛成が圧倒的に強いということ。

 9日の共同通信の調査では、「つくる方がよい」が男性65.1%、女性65.8%。同じく、14日の時事通信の調査では、「賛成」71.5%、「反対」14.1%という結果が出ています。

 つまり、6割5分から7割が「賛成」という現状です。


 さらに、そうした世論を背景に(?)、野田首相は17日の内閣記者会のインタビューで、「女性宮家の創設に限って議論していく。……問題点はやっぱり絞ったところで早く結論を出すということも大事だと思いますので、これは実務的に進めていきたいと思います」「一定のスピード感をもって……だらだらと議論するのではなくて、この問題に早く結論を出すということは一定の緊急性があるというテーマだと思っています」と、女性宮家創設への意欲を語っています。


 一方で、彬子女王殿下(寬仁親王殿下の長女)は、7日の毎日新聞で、インタビューに答えて次のように述べていらっしゃいます。


 「今の議論は女性宮家を創設するかしないか(のみ)になっているような気がして、そこには違和感があると申しますか……。男系で続いている旧皇族にお戻りいただくとか、現在ある宮家をご養子として継承していただくとか、他に選択肢もあるのではないかと思います。女性宮家の議論だけが先行しているように感じます」



 政府・推進派は、「皇位継承の問題とは切り離して」と強調していますが、女性宮家の配偶者をどのように処遇するのか、そのお子様はどうなるのか――宮家の創設が皇位継承と無関係であり得るはずがありません。

 そのあたりのことを曖昧にしたまま、「女性宮家ありき」で話がどんどん進んでいくことには、深い危惧をおぼえざるを得ません。