
今日は大瀧詠一の「スピーチ・バルーン」
という曲について考えたことを書きます。
この曲、すごくスローテンポで
懐かしい感じのする曲ですよね。
これまで聴き流していたのですが、
つい先日歌詞を調べてちゃんと聴いてみたら、
悲しい別れの曲だったのだと気づきました。
しかも歌詞がとても素晴らしい

さすが松本隆様ですね

例えば、
君は春の客船
冬の港見てるだけ
自分から旅立っていく彼女のことを
「春の客船」と比喩しています。
しかし、港にいる僕にはまだ冬が残っている…
それを君は見ている、という構図を
思い浮かべました。切ないですね。
きっとこの彼の方が想いを引きずるのですね

また、
吐息ひとつスピーチ・バルーン
声にならない飛行船
なんてとても素晴らしい表現です。
この歌には隠喩が多いですね。
「スピーチ・バルーン」とは、マンガなどの
吹き出しのことですが、声のかわりに出た
吐息がスピーチバルーンとなって空に飛んだ。
飛行船のように、ということでしょうか…
表現が秀逸で
くぅ〜〜!!となってしまいます。
血が綺麗になりますね

そして一番好きなのは、
投げたTape絡まり
気まずさだけ伝わって
という部分。船の出発のシーンが
ありありと浮かびます。
テープは絡まったんですね。
なにもかもうまく行きません

この彼は結局相手に
何を言いたかったんでしょうか…
「好きだ」なのか「好きだった」なのか、
「ありがとう」なのか「さよなら」なのか…
なんとも切ないです…

そして私はこの曲、
松田聖子の「蒼いフォトグラフ」の
男目線バージョンぽいなーっと思いました。
蒼いフォトグラフも松本隆先生の作詞です。
船での別れのシーンですしね。
蒼いフォトグラフはわりとさっぱりとした
さわやかな悲しみのような感じがしますが、
この曲は切なさと気まずさの成分が
多いですね。
これが男女の恋愛における違い、
なのかもしれないです

(恋愛をまだよく知りませんが笑)
歌詞に立ち止まってみて
「スピーチ・バルーン」好きになりました。
そして、冒頭でお話した、
「曲の懐かしさ」についてですが、
この曲、ピーター・ポール&マリー(ppm)の「Puff」という曲に似ていますね。
おそらく多くのファンの方がお気付きですが。
この「Puff」という曲は小学生のときに
音楽の授業で歌った記憶があるのです。
14年くらい前でしょうか…
「パフ 魔法の竜」という題名だったと思います。
大好きな歌だったので、
余計「スピーチ・バルーン」に
反応したのかもしれません…
余談ですが、この「Puff」の物語、
とてもいいですね。
永遠に生きることができる竜であるパフは
人間の男の子と友達になるのですが、
人間の命は有限、男の子は成長しますよね。
その子はいつしかパフのもとを
離れていってしまうんです。
パフのことを思うと胸が苦しい…

パフの思い、バルーンにして
男の子に届けばいいのに🎈
ということで、
大瀧詠一「スピーチ・バルーン」
について語りました

こんな感じでこれからも名曲について
書いていきます

見てくださってありがとうございました!