飛行機に乗った時に、キャビンアテンダントさんが頼まれて一番困る飲み物があるらしい。
しかも、その飲み物は、意外にもみんながよく知っている”あの飲み物”なんだとか。
週に平均4回くらい飛行機に乗ってる生活をしているおれとしては、最近ちょっと気になった話である
去年は、イギリスに招かれてイベントや企業を訪ねたり、香港やドバイではプレゼンテーションをしにいき、NHKさんの企画で行ったパプアニューギニア、オーストラリアでは太古の森などを探索、ロシアでは国際会議で講演をしたりスペイン、中国、台湾などではいつもの仕事。地球上のいろんなところへ出かけて植物を探したり届けたり、伝えたり、お金を稼いだり、何かのプロジェクトを手伝ったり、、
あ、何屋さんかというと、おれは植物屋さんです。
プラントハンターと呼ばれているのは、20代の時に作ってもらったブログのタイトルを、とあるデザイナーさんがプラントハンターという題名のもと、デザインしてくれて、それが名残でずっとそう呼ばれています。職業と趣味の差というのは、それで食えているかそうでないかだとすれば、自分の職業はそういうことになるかも。
多いときは、年間250トンを超える植物を国境を越えて取引してるんだけれど、もちろん物理的に植物を調達して届けるのが仕事でだけでなく、先述のように、それに留まらず植物にまつわるありとあらゆるプロジェクトを国内外関係なくやってています。
今年も年明けから早速さまざまなとこへ出かけてるけど、今年はちょっと興味本位でスタッフに自分の体が一体どれだけ年間移動しているのかを付けてもらうことにした。
年明けからだと、こんな感じで。
ただ、何十件と企業や行政機関、政府やいろんな団体の仕事をやっているだけに、常にたくさんの契約に縛られてることもあるから自分だけの体じゃないので、いつどこにいたかは、ここでは流石に開かせない部分もあるんだけど、いまの自分のマイレージがどれくらいなのか、興味本位でたーまにここで記録していこうと思っている。
もちろん、どこで何してたかを全部書くのもできないわけで、ここでは気まぐれに日記みたいな感じで 徒然なる侭に思ったこと、出会った景色、そして植物のことを書きたいなと思ってます
今日はイギリスのグラスゴー郊外の町、dumfries house というところからですが、
イギリスに入る前にはスペインにいて、毎年のルーティンワークをこなした後、アントニ・ガウディが初めて自分で完成させたという邸宅、エルカプリチョを視察していた。
施主のマキシモ・ディアス・デ・キハーノは、19世紀に弁護士でキューバで財を成したという、いわゆるインディアーノ。 ガウディとは会ったことがないが、初期のパトロンとも言える存在で、音楽と、そして植物をこよなく愛したひとらしい。そんな施主が、おれが血が出るほど大好きなガウディに作らせたという建築なんだから、そしてその庭を改修計画をオーナーさんに2度も来日してもらって依頼してもらってたわけなんだから、ここへ行くおれの足取りがどれだけ弾んでいたかは想像してもらえると思う。
実際に目の当たりにした若き日の天才ガウディの仕事は、
一言でいうと、、
あたたかかった。
そして処女作とは思えないような遊び心を感じさせてくれた。
また、何より、自然を大切にしている建築というのは、この人に限っては本当だなと思った。
そして「人は創造しない、発見するものだ」という言葉が凝縮されているような建築だった。
すでに一言で言えてないが(笑)、
東西に長い敷地は最大で20mの高低差があるがその地形をうまく利用しているところや南面に向いた温室を中心に、太陽の動きに合わせて快適に過ごせるよう施主のことを思いやりつつ、媚びることなく、大胆な仕掛けで自分を哲学を形にしているように思えた。
なんだこの天才的なバランスは!? というかんじ
そしてガウディの庭。
カサ・ビセンスみたいに時が経つにつれていろんな事情で庭がなくなってしまうようなこともあるガウディが設計した庭園の中で、ここはいまだにガウディと石工たちが積み上げた石垣がそのままみれるという貴重な場所でもある
石積みは、日本で見られるようなお行儀の良いものではなく、見たことのないほど荒々しく、特徴的なもので、写真では伝わらないが、これにはシビれた。
幹部総出で、オリエンテーションしてくれて、何時間も濃密なブレストができた。 天才は何年経っても愛されるもんなんだなーと思った。
自分がいつも公共性の高い仕事を請け負うときに一番大切にしているのが、コンセプト作り。 その場がどのような歴史を持っているのか、オリジンはどこにあるのか。そこから紐解いて、施主との会話から、計画を立てる。植物を選ぶのは最後。 だから、おれにとって植栽計画を立てることは脚本作りみたいなものだと思ってる
これは竣工直前(多分1895年)エルカプリチョの写真。
周囲に植栽が見えるが、今でいう、あえて自然に見せるために意図的に混植で作った自然風の植栽計画ではなく、ただ単に植栽の共存状態からまだ手付かずだったことが伺える。
とにかく
”オリジナリティとはオリジンに戻ることだ”
というガウディの言葉が劇的に頭に響く。
そんな感じで、ガウディを追いかける新しい旅が始まった。
サンタンデールを後にした後は、飛行機で一路ロンドン、そしてグラスコーへ。
飛行機の中にいることが生活の一部であるおれにとって、そらの上にいる時間は、視察後の情報整理をしたり、メールでスタッフからの報告や意思決定をしたり、図面と戦ったり、本を書いたり、SF超大作を見たり。
あ、そうそう
そういえばキャビンアテンダントさんが頼まれて困る飲み物の話。
実はダイエットコーラなんだって
なんでも注ぐと泡立ちすぎるので、他の飲み物よりぜんぜん注意が必要とのこと。 ダイエットコーラを一つ注ぐ間に他のドリンクなら二つ注げるくらいだとか。
別にそんな小ネタをわざわざ言ってどうするねん的な話なんだけど、帰りの飛行機でも実際にダイエットコーラ頼んで見るのでぜひまたみてね
とまぁ そんなとりとめもない情報も、確かなんかのネットニュースで、とあるキャビンアテンダントさんがブログで書いたのがピックアップされて広がったらしい。
人生にとって絶対必要でもないんだけど、知ってても悪くない情報だったり、本当でもテキトーでどっちでもいい、そんなユルくて、ちょうどいい塩梅の情報を得れるのもブログのおもしろいとこかなーと思って、
冒頭で書いたみたいに元々植物語るの好きだし、バックトゥザオリジンてことで、おれもまた、気まぐれにブログを書くことにしました。 とりあえず1年間。笑。
あと、ついでに好きな音楽も載せておきます
おれがまだ19歳だった20年前、オーストラリアで半年間キャンピングカー生活で旅しながらヒッピーたちと楽しくやっていたころに知ったアーティスト、ベンハーパー。
黒いライクーダーと呼ばれ、ジャックジョンソンを見いだしてオーストラリアツアーに同行させ、すでに当時からヒッピーたちの中でカリスマになっていた。(そのあとジャックジョンソンは世界中で大ブレイクしていく)そんな中での一曲、waiting on an angel
このlive in hollywood bowl という、ハリウッドにある音楽の聖地でのライブは、やはり彼のキャリアにとって非常に重要であったみたいで、当時ではベンの中で十八番(オハコ)ばかりを選んだ選曲、曲順もつなぎもこだわり抜かれている。その中でもおれが昔よく聞いた思い出の曲です
ちなみにholly wood (ハリウッド)とは西洋ヒイラギのことで、映画で有名なハリウッドという街はもちろんアメリカ大陸には本来自生していない。