今日は船における豆知識をひとつご紹介
みなさんはこのマストにかかっている紅白の旗は何の旗かご存知でしょうか
実はこの旗はインドネシアの国旗なのです
～インドネシア国旗～
インドネシアの国旗は、上に赤、下に白を配した横二色旗である。
デザインはモナコの国旗と全く同一だが、縦横の比率が異なる。
インドネシア国内では "Sang Merah Putih" と表記される。
Merah Putih が「紅白」を意味し、赤は勇気と情熱を、白は真実と聖なる心をあらわす。
Sang はヒンドゥーの神や王、英雄の名前など、尊敬の対象となるものの前に置かれる敬称である。
ではなぜこのインドネシア国旗を船の船首マストにかけるのでしょうか
それは船舶の世界において外国の港に入港する場合は、その国の国旗をマストに掲げ敬意を表すというルールがあるからです
今回はインドネシアへ入港ということで、インドネシアの国旗を掲げているわけです
バリ島に入った日本のマグロ船はこのようにみんなインドネシア国旗を掲げています
ちなみに遠洋マグロ船の場合、補給のため多くの国の港に立ち寄るため、相当数の外国旗を用意しています
もし寄港地の国旗が無い場合は、急遽船内でつくることもあるのだとか
ちなみに自国の国旗は船尾に掲げます
これはもちろん自船の国籍を表すために掲げますが、入出港時や沿岸航行中は常に船尾に掲げます
このように船舶には世界共通のルールがたくさんあります
船の歴史は当たり前ですが飛行機や自動車なんかよりずっと古く、それに伴って航海術も昔から発達してきました
ゆえに早い段階から船舶の世界共通ルールが導入されています
ちなみに余談ですが「海上における人命の安全のための国際条約」（1914SOLAS条約）はあの有名なタイタニック号の事件が契機となって誕生したそうです
以上、マグロ船の豆知識でした
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