保護者のためではなく、国家繁栄のために教育がある...??? | 伊勢崎あずまの塾 精鋭みどり塾

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「子どもという商品の価値を高めて輩出するのが学校」県教育委員の発言を共産県議が批判、知事は議員の批判を「大変不適切」と逆批判(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

富山県教育委員の牧田和樹氏が

欧州視察中、同行した教員たちに

 

「社会の役に立つ人材、つまり

子どもという商品の価値を高めて

輩出するのが学校」

 

と語ったそうで...。

 

(全国高校PTA連合会 前会長、

射水商工会議所 会頭などの

経歴をお持ちの牧田氏...)

 

 

これに対して火爪県議が

 

「子どもたちを商品と言い放ち、

教育基本法を否定する考えの方は

教育委員として不適格」

 

と、知事の任命責任を問うたところ

 

「民間人で公職についている方を、

議会で議員が名指しで批判するのは

大変に不適切」

 

「教育基本法のどこに違反するのか

理解できない」

 

と新田知事も応戦したと...。

 

 

火爪県議と新田知事の論戦は

「場外乱闘」で本質からズレてますね。

 

個人的に牧田教育委員の発言は

やはり不穏当で撤回が必要では?

と思うんですが

 

...任命責任はやや飛躍しすぎ。

 

一方、知事の擁護?も意味不明。

「公職」=公務員を差すが

議員が公務員を名指しで批判する

ことのどこが不適切なのか。

 

牧田委員の人格などについて

批判したワケではなく

職務中の発言を指摘した、と。

何も問題ないと思う。

 

 

要は牧田委員の発言内容ですよ。

県議は任命責任、教育基本法

などと余計なことを付加せず、

知事もイミフな原則論に終始せず、

 

...発言内容の是非こそ問うべき。

 

 

「経済人として商品を磨き上げるのは

当然」

「教育で質を上げる対象は子ども。

それを先生や学校がやるという

レトリックでお話をされた」

 

とは知事の弁、ですが

まず大前提として教育の話であり

経済同友会が主催したとはいえ

教育委員が「経済人」の立場で

講話するというのはおかしな話。

 

そして「レトリック」とは「修辞法」。

 

「言葉を巧みに用いて

美しく効果的に表現すること」

 

件の発言は単なる「たとえ」であり

「巧み」でも「美しく」でもなく

効果的であるとも思えません。

 

 

ちなみに牧田委員は

 

「決して保護者のためではなく、

国家繁栄のために教育があることを

肝に銘じてほしい」

 

まで述べていますが...?

これはOKなんですか...?

 

とても看過できない発言だと

ワイは思ったんですが、ねぇ...。

 

子どもの教育は誰のためか?

言うまでもなく子ども自身のため。

 

国家繁栄のために教育がある??

かなりヤバい思想だと思いますねぇ。

 

 

みどり塾でした。おやすみなさい。