水中に産卵しない両生類...??? | 伊勢崎あずまの塾 精鋭みどり塾

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両生類は「卵を水中に産む」…解答限定できず 県立高校入試で出題ミス 鳥取県(BSS山陰放送) - Yahoo!ニュース

 

鳥取県の県立高校入学試験で

理科の問題に出題ミスが...。

 

中学校の教科書では

「両生類は卵を水中に産む」

とするのが一般的なので

オオサンショウウオを例にして

特徴を問う問題を出したと。

 

確かに記事にある通り

「モリアオガエル」は水中ではなく

樹上に産卵します。

そういう意味では問題ミスでしょう。

 

ただ水面上の樹枝でないと

幼生が水中へ落下できず死ぬし

湿潤な林床でないと乾燥してしまう。

例外ではあるものの

両生類の特徴はきちんと有している。

 

...まぁでもミスはミスですね。

 

 

でもこんなことを言いだしたら

「植物は光合成を行う」

「液胞は動物細胞に見られない」

とかも...ダメでしょう。

 

緑色の葉をもたないラン科などの

「菌従属栄養植物」は光合成しません。

 

動物細胞にも微細な液胞である

「ファゴソーム(貪食液胞)」が

見られることがあります。

 

...どのラインで切るか。

わり切りの問題のように思いますね。

 

 

あるいは

「一般的には」

「一部の例外を除いて」

など、きちんと書くとか。

 

入試問題という性格上、

正確性は担保しなければならず

解答する生徒にも予想以上に

専門的な知識を有する子がいる、

 

...そういうことを念頭に置いて

作成すべきなのかもしれませんね。

 

みどり塾でした。おやすみなさい。