おはようございます。みどり塾です。
高校時代、政経の授業で学んだ話。
いわゆるエコノミーの訳語として広く使われる「経済」ですが
本来の意味は「経世済民(けいせいさいみん)」であり
「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」ことでした。
一方、「エコノミー」はギリシャ語を原義とし
「家政術」の意で、家計の節約術といった意味合い。
これをミクロ経済学の祖アルフレッド・マーシャルが
「政治経済学(ポリティカル・エコノミー)」としました。
それまでの「エコノミー」の「節約」に対して
「ポリティカル・エコノミー」の訳語が「経済」。
それがごちゃまぜになってしまったという感じ。
現代のエコノミーは本来「政治経済」であるはずが
単なる節約術、財テク術となってしまったようです。
だからテレビなどに出てくる経済評論家は
「政治経済」ではなく単なる節約術を話すワケですね。
彼らはポリティカル・エコノミーの専門家だと自負しているようですが
実は単なる節約術、財テクの専門家(しかも机上の)にすぎない。
本来の語義に忠実だったのは極めて皮肉な感じです。
となると「経世済民」は政治家に託すしかないわけですが
こちらは政治(というか権力闘争)主体で経済はそっちのけな感じ。
どうなってんだ、こりゃ...。