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地球温暖化防止の救世主

ガソリンスタンドで「バイオエタノール」というPOP文字を見かけた人もいると思う。
地球温暖化防止の救世主として、開発された次世代の新エネルギー、いわば従来のガソリンに替わる代替エネルギーである。

原料は、サトウキビ、トウモロコシなどで、従来は、その製造コストの高さから、実用化を見送る国も多かったが、近年の原油価格高騰と製造技術が向上し、低コスト化が図れたことから、日本でも実用化されることになった。
もともとは、酸素供給の宝庫であるアマゾンを抱えるブラジル政府が、十数年前に実用化に踏み切り、現在ではブラジルのガソリン消費量の25%~30%はバイオエタノールで賄われている

さて、その「バイオエタノール」。地球温暖化ガスである二酸化炭素を排出しないと思っている人も多いと思う。しかしながら、実際は従来の化石燃料(ガソリン)と二酸化炭素の排出量は変わらない…。
「だったら意味ないじゃん!?」という声が聞こえてきそうであるが、決してそうではない。というか、発想の基準をもっとグローバルな視点でとらえる必要がある。

従来の化石燃料だと、その消費に際して二酸化炭素を発生させるのみである。地球環境から見れば、大気中に二酸化炭素だけが増えることになる。しかし、バイオエタノールは、原料が植物であるので、その成長の過程で二酸化炭素を吸収している。それが燃料として生成され消費されることで、二酸化炭素を排出するにしても、地球全体の大気の構成から見れば、プラスマイナス0になると言うことができる。これを「カーボンニュートラル理論」というのであるが、実際に多くの国がこの理論を取り入れ、他の食物からサトウキビやトウモロコシへの転作を実施している。

だが、大きな問題も起きている。中南米では、トウモロコシの価格が高騰し、ある地方都市では、市民のデモまで起こっている。また、ヨーロッパでは、国の急速な転作政策のために、従来安定していた果物や穀物の需給バランスがくずれて、オレンジやビールの価格が急騰している。

そもそも、転作によってバイオエタノールを生成しても、その分、従来は食物あったものが、結果的にエネルギーに転化されるだけで、地球上の食物の総量を減らすことになって、「環境問題」と双璧をなす「食料問題」が困窮するだけである。
つまり、地球上の食料を生む作付け面積が現状のままなら、環境をとるか、食物をとるかの選択になってしまう。
この「バイオエタノール」を真に温暖化防止の救世主と位置付けるならば、転作をせずにトウモロコシやサトウキビの供給量を増やす必要があるわけだ。
だが、現実はそうでなく、転作政策は、京都議定書などのノルマを果たすための「付け焼刃」的な政策であって、あくまで「応急処置」であると言わざるをえない。

さらに言えば、問題なのは、先述したように、この地球上の作付け面積には限りがあるということだ。
ならば、どうすればいいのか!?ということになるわけだが、作付け可能な土地を増やすことで解決できる問題ある。
「そんな簡単にいくのか?」と思う人も多いはず…。
そのとおり。簡単にはいかない。
解決策としては、「砂漠の緑化」以外に方法はないからである。
実はこの「砂漠の緑化」というのが極めて困難な道である。

ご存知のとおり、中国やインド、ブラジルなどの経済成長は著しい。もちろん国が発展していく過程で必要な物は資源である。日本でも「まさかこんなものまで!」とビックリする金属加工品が盗まれている…。木材もまたしかり。日々、世界中の木材が伐採され、「砂漠の緑化」どころか、現状は「緑地の砂漠化」が進行している状況である。
もっと言えば、国のお偉方は、自国の発展と成長を第一に考えるので、自国の企業が発展しやすいようにと、京都議定書や世界各地で行われている環境保全の国際会議に背を向けてる現実があるということだ…。

現在のアメリカしかり、中国・インドなどもいずれこの方向に傾くことは容易に推測できる。
まさに現在の地球は、それぞれの国の利害が交差して、環境問題に関しては「足並みが揃わず!」といったところなのだ。
「祖国の発展」と「地球環境の保持」とのジレンマに陥ってしまっている…。


このままでは、いくら「バイオエタノール」を開発したところで、地球環境の回復なんて「夢のまた夢」である。
「砂漠を緑化できる」力を持った国、いわゆる、アメリカ、日本など、科学技術に長けた国が、リーダーとなり、、全ての国家が国の利益をある意味一部犠牲にし、地球環境の維持のため、手を取り合って取り組まなければ、「緑化・砂漠化」問題は逆転しないであろう…。

そして、世界人類一人ひとりが、自分たち人類が、地球環境を破壊し、確実に滅亡に向かって進んでいる」ことを自覚し、環境異変の現実を真摯に受け止め、「温暖化防止」を国の第一の優先課題とするリーダーを選んだ上で、即刻対策を講じることが必要である。

そう。「地球温暖化防止の救世主」は、「バイオエタノール」などではなく、あなた方全ての地球人なのである。
「救世主」は真にこの星を愛する心の中にいるのだ…。




PS:本日の画像のお題

「答えは、きっと貴方の身近にあるはず…」



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