![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0112.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20121120/18/sedmikrasky-citylova/93/c9/j/t01090080_0109008012294920150.jpg?caw=800)
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーの長編デビュー作
デビュー作にして彼の最高傑作だと思う
ドヌーヴ主演の『反撥』、ドルレアック主演の『袋小路』と共に、初期3部作と呼ばれています
週末をヨットのクルージングで過ごす為、湖に向かっていた裕福な夫婦、2人はヒッチハイクの青年を乗せ、ヨットへと誘う
倦怠感を漂わせる夫婦に見ず知らずの青年が加わったことで、そこに緊迫した空気が生み出され、夫婦間は次第に綻びを見せ始めます
ヨットの上という閉ざされた空間、その限られた空間の中の3人の姿を捉えるカメラワークが素晴らしい
特に、船室で棒取りゲームに興ずるシーンは秀逸です
映画の中で、重要な小道具として登場するのが、青年が所持しているナイフ
それは青年自信であり、若さのメタファーでもあります
同時に、この映画自体が、まるで研ぎ澄まされたナイフのような鋭さを持っています
『水の中のナイフ』
このタイトルをつけた人はえらい
これほどまでに、簡潔に作品を表しているタイトルはそうそうないと思う