『汚れた血』
1986年 フランス
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カラックスの描く近未来のパリの街
『気狂いピエロ』を遥かに凌ぐ完璧な色彩設計で彩られた世界と、カラックスの分身ドニ・ラヴァンの躍動感は私を夢中にさせました
初めて見た時の興奮と感動は何度見ても衰えません
彗星が近づいている為に異常気象が続き、STBOという奇病が蔓延する近未来のパリ
借金を背負わされた父の友人マルクに請われ、アレックスはSTBOの特効薬を盗む計画に加担します
恋人リーズに別れを言い、同時にマルクの恋人アンナに惹かれていくアレックス
しかし、彼らは借金取りの“アメリカ女”に追い詰められてはいきます
『ボーイ・ミーツ・
ガール』と同じく夜のパリの街を描きながら、その世界は計算しつくされた完璧な色彩に溢れています
アレックスの黄色い革ジャン、リーズとアンナの赤いカットソー、アンナの青いバスローブ
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0269.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130120/18/sedmikrasky-citylova/3b/0e/j/t01500090_0150009012385010436.jpg?caw=800)
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0265.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130120/18/sedmikrasky-citylova/aa/58/j/t01170080_0117008012385010438.jpg?caw=800)
主人公アレックスを演じるのは、カラックスの分身ドニ・ラヴァン
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0008.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130120/18/sedmikrasky-citylova/83/28/j/t01330080_0133008012385010439.jpg?caw=800)
『ボーイ・ミーツ・ガール』で初めて彼を見た時には、その特徴的な容姿に一瞬ためらいましたが、アレックス3部作を見終わった時には、すっかり大ファンになってました
特にこの『汚れた血』は、彼の持つ類い希な身体能力が存分に活かされた作品です
デヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」に乗せて疾走するアレックス
その躍動感は、ラストの両手を広げて疾走するジュリエット・ビノシュに繋がります
リーズとアレックスのシーンは好きなシーンが多いです
森を同じ歩幅で闊歩するアレックスとリーズ
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0007.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20130120/18/sedmikrasky-citylova/7c/f5/j/t01290080_0129008012385010444.jpg?caw=800)
彼らが呪文のように呟く“いつの日か、別の日か”という台詞も印象的
それから、アレックスがアンナに言うこの台詞が好きです
“もし君とすれ違ってしまったら、世界全体とすれ違うことになる”
この映画はVHSしか持ってないので、DVD欲しいです