たどり着いたら、いつも雨降り。
今日は、終日雨模様。
娯楽を楽しんでいる余裕はない事は承知の上で、
どうしても何か、何処かに突き抜けたいという衝動に駆られ、
上野にある東京都美術館へ。
福田美蘭展。
自分にとって芸術に触れる事は、
ささくれ立った感情を滑らかにする事だったり、
カチコチになったメンタルをストレッチするような効果があります。
最初のうちはなかなか作品を見ていても自分の中に入ってきませんでしたが、
順路を進むうちにだんだんその世界に吸い込まれていきました。
上の作品は、撮影可能のエリアで目に留まったものを撮影しました。
2011年、震災のあった3月11日の次の日の朝刊の文字をぼかしたように
描かれた作品です。
いつものように淡々と、整然と伝えられている活字と、
現実の衝撃とのギャップが表現されています。
また撮影不可エリアには、
戦争を決断したアメリカ前ブッシュ大統領を説得するキリストの絵画や、
壁ではなく角にたたむように飾られた絵画などもありましたね。
こういった現実と情報、意識、想像との狭間、ギャップ、
アイロニーといったところを分かり易く表現されているという印象を受けました。
それが美術、なのでしょうけど。
観て歩いていて思ったのは、何でもアリだな、という事。
勿論、基本があっての事ではありますが。
もっと柔軟でありたい、そう思います。