Pop LiFe, Pop FiLe #44 | Get Up And Go !

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Hits of 1975 ①
That was 50 years ago

今から50年前。 西暦で言うと1975年。半世紀前ということです。個人的なことをまず言うと、あの時代はラジオばかりを聴いていました。家族でテレビを見るなんてことはほとんどなくなり、部屋に籠って、聴き始めて夢中になっていた洋楽を、ラジオの洋楽番組で聴いていたんですね。ヒットチャート番組の順位をノートにつけたりもしていました。そのうちシングルレコードを集め始めたりもしました。

というわけで、今年は50年前のヒット曲を何回かに分けて。大ヒットしたベタな曲。ヒットしなかったけれどいい曲。いろいろとね。


SIMON & GARFUNKEL / My Little Town
普段 洋楽をあまり聴かない人でも、サイモン & ガーファンクルの曲は知っているでしょ。日本ではビートルズ、カーペンターズの次ぐらいにによく聴かれているような気がします。 「Sound Of Silence」「Scarborough Fair」「Bridge Over Troubled Water」. . . . 。スタンダード化した有名な曲が多いですからね。たしか音楽の教科書に載っていた曲もありましたよね。

ポール・サイモンとアート・ガーファンクルの二人が、音楽的な意見の相違によって、ディオの活動を停止したのが1970年。なので、残念ながら僕はS&Gの世代ではないのです。ただし1975年に、一時的に2人はサイモン & ガーファンクルとして復活した、その時のことは記憶しています。それなりに話題になったので。リアルタイムで知るサイモン&ガーファンクルの曲。 それが「My Little Town」です。

この曲は、ポール・サイモンがアート・ガーファンクルのために書いた曲だそうです。2人は解散後、断続的にS&Gとしてライヴを行っていますが、仲はあまりよろしくないようです。どちらかというと、アート・ガーファンクルがポール・サイモンを嫌っているようです。ふたりが最初にデュオとして組んだグループ名が、トム & ジェリー。仲良く喧嘩しているということですかね。





AMERICA / Sister Golden Hair
アメリカにはいくつかのヒット曲がありますが、一番好きなのは全米1位となったこの曲ですかね。この曲もラジオでよく流れていたので、さんざん聴いた曲です。ノスタルジックなメロディを持つこの曲を聴くと、あの頃を懐かしく思い出したりします。

『金色の髪の少女』という邦題のついたこの曲、プロデューサーはなんとあのジョージ・マーティンです。アメリカは70年代半ばのこの時期、セールス的に芳しくなかったので、テコ入れ策として1974年のアルバム『HOLIDAY』から、マーティンにプロデュースを依頼することとなったようです。「Sister Golden Hair」は、1975年のアルバム『HEARTS』に収録されています。アメリカというグループ名ではありますが、メンバー3人はロンドン出身。 コーラスが湿り気なく爽やかなので、ずっとアメリカンのグループだと思っていました。





WINGS / Listen To What The Man Said
僕が最初に買ったポール・マッカートニーのアルバムは、『VENUS AND MARS』です。この曲『Listen To What The Man Said』が収録されていたので買ったのです。ビートルズのレコードは,すでに『赤盤』『青盤』を擦り切れるぐらい聴いていました。あの時代に聴いたポップな楽曲たちによって、自分の音楽志向の中心が決定づけられた気がします。

でこの曲。ビートルズのポップさとは違うな、と当時すぐに気づきました。楽曲自体がとても洒落ているというのは、当時の耳でもすぐに気づきました。それを現在では、ポールの作曲者としての成長と捉えることはできますが。他には、例えば『My Love』のゴージャス感はビートルズ時代のポールとはちょっと違うよなぁとか。

ソロのなってからのポールは、ビートル・ミュージックの継承者として、常にビートルズと比較されていましたが、ジョン・レノンによるロック・ヴォイスの欠落はどうしたって埋めることが出来ないわけで。ポールはあの手この手で、ジョンの不在を埋めようとしていた気がします。

この曲の邦題は「あの娘におせっかい」。 ラジオでDJが曲紹介する際に、今週の一位は "あの娘におせっか~い!" と叫んでいたのが耳について離れません。考えてみればこの邦題、ちょっとヘンテコです。 おーっ!