
モンキーズは60年代に人気のあったポップ・グループです。ビートルズをはじめとしたイギリスのビート・バンドが席巻していたアメリカの音楽市場で、それに対抗すべくアメリカのメディアがオーディションによってメンバーを集めて作られたグループ、それがモンキーズです。メンバー4人の中でミッキー・ドレンツとデイビーー・ジョーンズの2人は、当初楽器演奏がほとんどできなかったと伝えられています。
もともとがビートルズの映画『ビートルズがやって来る ヤァ! ヤァ!ヤァ!』のようなコメディ・タッチのテレビ・ドラマを作るために集められたメンバー。 演奏力よりもティーン受けするキャラクターを重視しての人選だったようです。その連続テレビ・ドラマ『ザ・モンキーズ・ショー』は日本でも放送されています。当時の日本のティーン・エイジャーたちの間でどれぐらいの人気があったのか。このブログを読んでくれている方の中に、当時の状況を知る方がいたら教えてください。
Last Train To Clarksville (1966)
『ザ・モンキーズ・ショー』は、誰が見てもビートルズ映画の色濃い影響がわかりますよね。それは彼らの楽曲も同様で、ビートルズを意識した曲調のものも多くあります。プロのソングライターを使って、ティーン向けのポップス・ミュージックというコンセプトに沿って作られたわけですね。
モンキーズのデビュー曲、「Last Train To Clarksvillle」、”恋の終列車” という邦題のついたデビュー曲は'66年8月にリリース。11月に全米チャート1位に到達しています。デビュー・シングルから6週後には『ザ・モンキーズ・ショー』の放送も開始されます。ショー・ビジネスの本場アメリカが、イギリス勢に対抗すべく総力を挙げて売り出した! ってわけです。
She (1967)
67年には2nd アルバム『MORE OF THE MONKEES』をリリース。このアルバムは18週連続でトップとなり年間アルバム・チャートでも1位となる大ヒット作となっています。ニール・ダイアモンド作の大ヒット曲「I'm A Believer」もこのアルバムに収録されています。
作家陣も一流の人選であったため、ヴァラエティに富んだ質の高いアルバムとなっています。イギリスのビート・ポップを意識しながらも、アメリカン・ポップスの屈託のなさもあって、ポップ・アルバムとしては好きなアルバムです。時代がそうさせたであろうサイケ風味をまぶした曲もあります。その中でも「She」は個人的に好きな曲です。
Daydream Believer (1967)
1980年、日本に突然やって来たモンキーズの人気再燃。 ブームと言っていいほどにモンキーズの曲が売れたんですね。きっかけはテレビCMで「Daydream Believer」が使用されたことからです。あの時の感覚を思い起こせば「何で今 モンキーズ?」って感じでした。『ザ・モンキーズ・ショー』が再放送されたのも驚きでした。僕にとってのモンキーズは '80年がスタート地点です。
モンキーズは、メディア主導で作られたバンドではありますが、いい曲が多いのです。極めつけは「Daydream Believer」です。この曲はやはりいい曲。 一番人気であったというデイビー・ジョーンズがヴォーカルを取っています。
Jimeiさん (jimeitete1207⁷) へ
今回の記事は、ささやかな返礼ってことで。 エイジアとスタイル・カウンシルはいずれまたね。
(^-^)v
