
December,
12月にしては暖かいですよね。それを喜んでいいのかはわかりませんが。曲タイトルに December と付くこの曲で、12月はスタートすることにしました。
December, 1963 (Oh, What a Night)
フォー・シーズンズ、1976年のヒット曲です。全米,全英 共に1位を記録しています。フォー・シーズンズというグループのことは、この曲の収録されたアルバム『WHO LOVES YOU』で知ることとなりました。
70年代の半ば頃、フォー・シーズンズはすでにオールディーズという位置づけであったと記憶しています。60年代、ビートルズの登場以前に、「Sherry」をはじめとした大ヒット曲を連発したコーラスグループであり、ヒットチャート上からは消え去ってしまった過去の人たち、というのが当時の洋楽ファンが持っていたイメージとであったと思います。

「December, 1963」の曲調は、ダンサブルなディスコ調です。60年代黄金期のメンバーはフランキー・ヴァリだけでしたが、それでもグループは表舞台に返り咲いたんですね。アルバム『WHO LOVES YOU』からは、他に「Who Loves You(愛はまぼろし)」という曲もヒットしていて、当時この2つのシングルヒットは、ラジオのチャート番組でも頻繁にオンエアされていました。
曲タイトルにある "1963年12月 (December, 1963) " には、何か特別な深い意味があるのではないかとずっと思っていました。作者のボブ・ゴーディオとジュディ・パーカーは最初、1933年12月に禁酒法が廃止となった、その祝福の時をテーマにして曲を作ろうとしたようですが、実際の歌詞は男女間の初体験による "すばらしき夜" を描いた内容となっています。ケネディ大統領暗殺(63年11月)と、ビートルズのアメリカ上陸(64年2月)のその狭間と言える時期に、2人の行為がなされたと考えれば、それは特別な深い意味があったと言えなくもないのですが (^-^;
2014年にクリント・イーストウッド監督/制作によって作られた、史実をもとにしたグループの物語である『ジャージー・ボーイズ』という映画があるので、フォー・シーズンズに興味を持った方にはそちらも薦めます。
映画の最後、カーテンコールとしてキャストが総出演となって「December 1963 (Oh, What a Night)」でダンスする場面があります。クリント・イーストウッドの音楽を愛する気持ちが伝わってくるようで、このシーンはとても印象に残っています。
