エリック・クラプトン / ハッピー・クリスマス | Get Up And Go !

Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






クリスマスツリー オーナメント
もうクリスマスですか。いかにものクリスマス・ソングやラヴ・ソングもネタが尽きたので、今年はちょっと変わり種のクリスマス・ソングで。

2018年にエリック・クラプトンがクリスマス・アルバム「Happy Christmas」 をリリースした当初は、「よくある大御所のクリスマス・アルバムだろ!」って感じであまり期待もしていなかったのですが、これがなかなか良いのです。安易な企画モノではなく、現在ではクラプトン25枚目のオリジナル・アルバムと認識しています。



White Christmas
「White Christmas」を知らな人はいないでしょう。作詞・作曲は、アメリカの国民的作曲家のアーヴィング・バーリンです(God Bless America も有名です)。 ビング・クロスビー歌唱によるバージョンは、アメリカでは最も売れたシングル・レコードとして知られています。

アルバム冒頭に収録されたその曲を、クラプトンはブルース・スタイルにアレンジしてカバーしています。アルバム全体がブルースの色彩を帯びたクリスマス・ソング集であることを、冒頭で宣言した形です。

歌もギターもいつものクラプトン・スタイルです。 小洒落たジャズ・アレンジなどにせず、いつものクラプトンであるところがいいのです。60年代にクラプトンは、ブルースをロック化して、自らのスタイルを築いたわけですが、このアルバムはブルースのフィーリングを所々に用いてクリスマス・ソングの古典を演奏したというわけです。






For Lovers On Christms Day
クラプトンと言えば、ブルースの人として語られることが多いのですが、90年代以降のファンにとっては、「Tears In Heaven」であったり 「Change The World」であったりの、クラプトン独特の優しさを持ったバラードでファンになったという人も多いと思います。70年代の名曲「Wonderful Tonight」なんかもそういった曲のひとつですよね。

一聴ブルースとは関係ない曲ですが、ギター・フレーズであったり、ヴォーカル・スタイルであったりに、ブルースのフィーリングが滲み出ているからこそ、深味を持った曲になっていると思うのです。これは僕の持論ですが。

アルバム中に一曲だけ、クラプトン・オリジナルのクリスマス・ナンバーがあって、その曲「For Lovers On Christmas」などは、まさにそのクラプトン節を感じさせてくれるバラードです。クラプトン自身が描いた、アルバム・ジャケットのポートレイトにも、エリック・クラプトンという人間の味を感じます。






Silent Night
「Silent Night」は、"きよしこの夜" としてお馴染みのクリスマス・ソング。 クリスマス・ソングのカバー・アルバムという形を取ってはいますが、これは紛れもなくクラプトン・スタイルのアルバムです。

お馴染みの曲が多いので、クラプトンをきちんと聴いてみたいと思っている方には、季節は関係なくここから入っても良いのではないかと思います。 歳を重ねたクラプトンの深味を増した声と、抑制されたギター・プレイが温かみを感じさせてくれる、そういったアルバムです。







来日公演が決まっています。来年4月、日本武道館にて6日間開催予定です。 前回2023年の来日時、これが最後だろうと思っていましたが、また来てくれるのです。 親日家なので現役である限りは来てくれそうです。4月18日の2日目の公演のチケットを取ることが出来ました。もう恒例行事のようになっていますが、やはり楽しみです。

現在79歳のエリック・クラプトンは、来年3月に80歳となります。






皆さま、良いクリスマスを グラサン 生ビール